ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」（10月14日放送）に数量政策学者の高橋洋一が出演。18日から予定されている菅総理のベトナムとインドネシア訪問のニュースについて解説した。

菅内閣が発足 　記者会見する菅義偉首相＝2020年9月16日午後9時2分、首相官邸

10月18日からベトナムとインドネシアを訪問

菅総理大臣は10月13日、自民党の役員会で、18日から4日間の日程でベトナムとインドネシアを訪問することを明らかにした。菅総理が外国を訪問するのは就任後はじめてとなる。

飯田）コロナもあって外に出づらいなかですが。

高橋）電話会談はいろいろな国とやっています。電話会談の順番を見ていると面白いです。

飯田）アメリカの前にオーストラリアとしていました。

高橋）韓国の後に中国とかね。中国と言えば、王毅さんは早く日本に来たかったのです。でもセキュリティ・ダイヤモンド構想があったでしょう。日米豪印の外相会談を日本でやりました。あれは安倍さんが提唱したもので、日本に敬意を表して日本でやることになったのだと思います。日米関係で、日本がアイデアを出してアメリカがフォローするのは今回がはじめてです。日本にいろいろな外相が来たので、王毅さんは行きづらくなったのです。その後に来ると中国は何を言われるかわかりませんので。そこで距離を置いている間に尖閣に侵入したのです。わかりやすい国です。菅さんのやっていることは面白いです。韓国が元徴用工問題で受け入れ可能な措置をしない限り、日中韓首脳会談には行かないとか。

朝鮮戦争の記念式典＝2020年6月25日　写真提供：時事通信

元徴用工問題で受け入れ可能な措置をしない限り韓国開催の日中韓首脳会談へは行かない

飯田）今年（2020年）は韓国が議長国で12月にもと言っていましたが、募集工の話、資産の差し押さえと売却の落とし前をつけなければ行かないということです。

高橋）その前の慰安婦の基金のときに、菅総理は担当していましたよね。あれをすべて反故にしたということに怒っています。韓国も過去の経緯を踏まえて対応しなければ、それは許さないということです。

飯田）一連の海自の航空機に対してのレーダー照射とか。

高橋）そのときに官房長官をやっていたのだから、覚えているでしょう。ドイツでの慰安婦像の撤去に関しても強硬でしたよね。

飯田）ベルリンの。

高橋）ドイツに取り消させたのですよね。茂木さんも菅総理が怒っていることを知っているでしょうから。

飯田）総理がそう言っているのだから内閣の方針として……。

高橋）必死になってやらないと、茂木さんもポスト菅になれないから大変です。でも菅さんも面白いですよね。ポスト安倍を競わせているしね。

飯田）河野さんを行革大臣として目玉にしたり。

高橋）河野さんは、「ポスト菅」になってしまうかも知れないですしね。完全に岸田さんの辺りを飛ばして、世代交代が色濃く出ていますよね。