直木賞作家・朝井リョウが親友の結婚式に呼ばれなかった理由

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10日夜放送のニッポン放送「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、高橋みなみが、朝井リョウが結婚式に呼ばれなくなった経緯を知り驚愕した。

直木賞作家・朝井リョウが親友の結婚式に呼ばれなかった理由

今回の冒頭はまず、今年の夏の過ごし方についてトーク。夏は海に行ったという高橋は、なんと今年が人生初めての海だったそうで、ビーチにいる若者のハジけっぷりや、今どきの男性水着の際どさに圧倒されたとのこと。

一方の朝井は、最近よく区民プールに行くそう。「普通に楽しく泳いでいるのか、本格的に泳いでいるのか?」と高橋から聞かれると、朝井は「2キロ泳いでる」とかなり気合いを入れて臨んでいることをアピール。しかし「すごく住民税を払っているから、区の施設めちゃめちゃ使ってやろうと思って行っているだけで、決してより良く生きようとしているわけではありません!」と、なぜかそこだけは強調していた。

また、朝井が着用している水着は、かれこれ10年ぐらい使っているだいぶ年季が入ったものだったそうで、先日内もも付近に大きな穴が開いていることに気づいたとのこと。ある日、ほかのレーンには人がいるのに自分の泳ぐレーンだけ人がいないという事態が起き、不思議に思いふと自分の水着を見たら、太もも部分に大穴が空いていたのだそう。

それを聞いた高橋が、「ちょっと待って待って!えっ・・・出てた?」と興奮しながらも恐る恐る尋ねると、朝井は「多分、何回か出てたんだと思うんだよね(笑)」と、とんでもないハプニングが起きていたことを明かした。ちなみに短パンタイプの水着だから全然気づかなかったとのことで、「これが私のこの夏の思い出です。」と、さも綺麗な出来事のように朝井は締めくくった。

直木賞作家・朝井リョウが親友の結婚式に呼ばれなかった理由

するとここで、「水着を穴が開くまで使うって、朝井さんって何にお金使ってるの?」と高橋から率直な質問が。それに対し朝井は、「税金かなぁ。」とリアルな話を持ち出し、高橋を困惑させた。「何も使わないから豪邸でも建てているのかと思った!」と高橋は言うが、東京の土地や家はかなり高いため、さすがに朝井もまだ購入するには至っていない様子。

朝井の地元の岐阜は東京に比べて安いという話が出たため、高橋が「じゃあもし家建てるとしたら東京?それとも岐阜の豪邸?」と質問すると、朝井は「“岐阜の豪邸”ってダサくないですか?豚に真珠みたいな感じじゃない?(笑)」と毒舌を披露し、「ヒドイよ!岐阜に豪邸持ってる人もいるだろーよ!(笑)」と高橋に怒られていた。

今週も番組では、“外部からの刺激”と称してリスナーからのメールを紹介していくことに。ゆるやかな夏休みを過ごす、17歳の高校生が送る1日のサイクルを読み上げた2人は、社会人になってしまうと二度と訪れない平和な日常に、感慨深い思いを語っていった。

そういったキラキラした世代を見るのがツライという2人は、最近甲子園を見られなくなってきたそうで、朝井は「もう利害関係なしに精一杯頑張っている人のことを見れなくなってきた。もう私たち、利害関係がないとダメじゃん?」と正直過ぎる思いを吐露。「高校生の演劇は胸を打たれるけど、同じものを劇団がやっていて胸を打たれるかは分からない。」と、利益や損得勘定抜き全くなしに物事に打ち込める年代や、その真っ直ぐな心に対し、羨ましい気持ちを語った。

それに対し、自分に利害関係なしにやっていることがあるかどうか、慌てて探そうとする高橋。趣味の“御朱印集め”を自分の中のそれとして主張しようとしたが、「でも御朱印も仕事に繋げようとしてるから…」と朝井に揚げ足を取られ、「してないよ!私、御朱印だわ!」と言い張っていた。

直木賞作家・朝井リョウが親友の結婚式に呼ばれなかった理由

続いての“外部からの刺激”(メール)は、今さらながらに、年末年始の話の続きを聞かせてほしいといった内容。高橋は京都に行ったことについて話したが、そのときはまだ御朱印集めを始める前だったらしく、京都でいろいろな神社に行ったにも関わらず、1つも御朱印も押さずに帰ってきたことに、今となってはすごくもったいなかったなと後悔している現状を明かした。

一方、朝井が年末年始の頃に番組で話していた内容は、結婚式というものに対する疑問や不満。「新郎の過去の変態プレイを知ってる友人の前で、まっとうな映像見せられても…」「一番着飾ってるけどすごい頭下げてるみたいなのが、しっくりこない。頭を下げるならボロ布1枚じゃないと。」など散々文句を言い、最後に高橋からお祝いする側のスタンスについて指摘されると、「新郎新婦をめでたいと思う気持ちが盲点だった。」と、とんでもないコメントで締めるという暴走っぷり。そんなことを言っていたら、結果的に結婚式に呼ばれなくなったという話だった。

そんな朝井の歪んだ目線が炸裂した年末年始の結婚式トーク。それがこの度8ヶ月の時を経て、この度意外な形で完結することとなった。

朝井:話したかもしれないですけど、田辺聖子『人情すき焼き譚』という小説があるんですけど、年末年始は、それの再現を友達の家でやってました。

高橋:ちょっと待ってください、聴いたことないです、それ。

朝井:地元のある友達の家に毎年集まって10人ぐらいで鍋をするっていうのが、高校卒業してから10年ぐらい続いているんですよ。

高橋:へぇ~めっちゃいいね~!

朝井:で、その家の幹事的なポジションの人が結婚するってことになったの。だからもう、鍋が出来なくなるかもしれないと。

高橋:あ、ホントだ。残念。

朝井:最後だからいつもの鍋じゃなくて何するかってなったときに、田辺聖子だと思って。

高橋:なんでそこで田辺聖子?(笑)

朝井:田辺聖子さんが書いた『人情すき焼き譚』って小説がすっごい好きで。関西の女の人が東京の男の子と結婚して上手くいってるんだけど、どうしてもすき焼きの味が合わないと。

高橋:あ~関東と関西で違うからね。

朝井:で、なんか違うな~と思ってるときに、昔の関西の恋人と偶然会ってしまうんですね。

高橋:うわぁ~なにそれ、やだぁ~!

朝井:そこで作ってくれたすき焼きが関西のすき焼きで、それを食べて間違いを犯してしまうって話なんですよ。だからその不倫の味を結婚前に食べてもらって、間違いをしないようにしようっていう、“田辺聖子の儀式”をやろうって言って。

高橋:なにそれ、何の願掛けなの?あはは(笑)

朝井:東京からお肉を発注して、(関西の)すき焼きをやったんですよ。で、その友達の妻となる人が、(前述の年末年始に放送した)『ヨブンのこと』を聴いていて、それで私は結婚式に出られなくなったっていう(笑)

高橋:あ!そこだけ聞いたわ!結婚式に出られなくなったとこだけ聞いた!

朝井:だから、どれだけ仲良かったか分かったでしょ?

高橋:分かった。なのに出られなかったの?(笑)

朝井:出られなかった・・・だからその不倫の味を食べさせてるのも、もしかしたらイヤだったのかもね。

高橋:ヤダよ、イヤでしょそれは(笑)え、でも10年来の友達ってことだよね?

朝井:そうだね、高1からの友達だから、その人は。

高橋:すごいね~。

朝井:その場では、「リョウがどんなスピーチするか」みたいな感じで大喜利をやって、「やめてよ~!本番中思い出しちゃうじゃ~ん!」みたいなこと言ってたんですけど、その本番は来ず・・・

高橋:やばいね~!

朝井:今、思い出して辛くなってきました・・・

朝井の結婚式に対する歪んだ感情が、まさかの結果に繋がっていたことを知り、驚きを隠せない高橋。しかし、そんな封印されていたエピソードを掘り起こした“外部からの刺激”に対し、2人は改めてありがたい気持ちを語った。

直木賞作家・朝井リョウが親友の結婚式に呼ばれなかった理由

この日の放送は、期間限定でradikoタイムフリーサービスで聴くことができる。

<期間限定!radikoタイムフリーで聴く>
番組名:ニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』
放送日:9月10日(日)22時30分~23時
パーソナリティ:高橋みなみ、朝井リョウ
タイムフリー:http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20170910223000
番組HP:https://www.allnightnippon.com/yobunnokoto/

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