『牛首村』を手掛けた映画監督の清水崇がハリウッドでの撮影で苦労したこととは…?

By -  公開:  更新:

2月17日(木)、Click Holdings株式会社・代表取締役社⻑ 半沢龍之介が編集長、ニッポン放送・前島花音アナウンサーが副編集長を務めるラジオ番組「ラジオマガジン・登龍門」(ニッポン放送・毎週木曜20時30分~21時)が放送。ホラー映画の名作『呪怨』などを手掛けた映画監督の清水崇さんに、ハリウッド版『THE JUON/呪怨』撮影時のエピソードを伺った。

半沢龍之介・清水崇・前島花音

毎週様々な分野で活躍するゲストを迎えてトークする同番組。今回のゲストは映画監督の清水崇さんがハリウッドで苦労した日米の文化の違いについて語った。

半沢:ハリウッド版の『THE JUON/呪怨』で監督をされた時はいかがでしたか?

清水:撮影システム、俳優とのやり取りなど全然違いすぎましたね。英語も拙かったので身振り手振りで。大変なところも多かったですけど新鮮ではあったので夢中にやりながらも楽しかったですね。結果を求めずに制作していたところはあります。「ハリウッドで大作を作る」という野望を抱くタイプではなくて、元々ミニシアター系の映画を2〜3年に一本作れたらいいなくらいの感覚でした。まさか監督デビューしてからハリウッドデビューするまでの速さと「全米1位」という結果を言われてもピンと来ないまま、帰国したので「ホラーの人と思われたままになってしまう」という気持ちのが強かったですね。

半沢:当時の制作予算はどれくらいだったんですか?

清水:色々発表されているのと僕が聞いているのはズレがあるのであんまり言っていいのかわからないですけど正直あまり覚えていないです。恐らく数十億ですね。これだけお金がかかる理由は各所のお金の掛け方が違うんです。日本だと1億で制作できるものがアメリカだと何十倍もかかる。これは出演者やスタッフのギャラも違いますし、保険も各会社が持つ管理費も違います。俳優の労働時間も組合で決められている部分があります。一方、日本では労働時間が曖昧だったりします。

半沢:日本の映画界は労基が入らない世界ですよね。

清水:根性論が強い部分があります。ただ最近は改善されてきているので、どちらがいい悪いは言えないんですけど。アメリカだとお金なんですよね。それが日本人の感覚からすると「なんでもお金で片付けようとするなよ」となります。日本で撮影する場合はロケ場所の交渉をしてお借りする。特にホラー映画だとネガティブなイメージが強いので交渉が大変で門前払いであることも珍しくありません。そこをスタッフの努力と人間関係でお貸しさせていただく。一方、ハリウッドはお金次第で警察も動いて車止めや人も止めてくれる。彼らは悪気なくお金で解決しようとなりますけど、それを聞いた日本の制作スタッフは「金じゃない!」となるんです。

前島:そこは文化の違いですよね。

清水:日本のスタッフがアメリカのスタッフに怒って帰ろうとしたこともあります(笑)

映画『恐怖の村』シリーズに年齢制限をかけなかった理由

半沢:映画にはR-18など規制のかけかたがありますが、映画『牛首村』は規制がかかっていません。このあたりのこだわりは?

清水:年齢制限をなくそうといつも思ってはいないんです。Rが付いているから表現がどぎつくなって恐い・よくできているというわけではないじゃないですか。僕は痛いのが苦手なんですよ。傷みの表現がきちんとドラマに使われていればいいんですけど。ただ激しい描写があれば恐いかというとそうでもないですね。

『犬鳴村』を撮った時に映倫さんからPG12(小学生以下が鑑賞する場合親同伴をオススメ)にしてくださいと言われて。僕はG(制限なし)にしたいと主張しました。オカルトや都市伝説に一番興味を持つのは小学生。そのために劇中でも小学生の弟がいるという設定を入れていたんです。東映さんはGにしてくれたんですけど、これが思わぬ方向に転がって。公開されてから2週間でコロナ禍になって日本の小中学生が休校に。時間ができた学生が噂をかぎつけて劇場に来てくれたんですよね。この時はまだ緊急事態宣言が出ていなかったので。これでお客さんの足が延びた。これを見た東映さんは「監督、次もGでいきましょう」と(笑)そもそも次ってなんですかとなりました。

前島:そんな清水監督の新作が『牛首村』です。ぜひ劇場でご覧ください。

人生の登竜門は映画『呪怨』と話す一方、「映画『呪怨』の清水崇」という肩書きを超えることが大変であり、目標と語った。

 

『牛首村』

2022年2月18日より全国公開

監督・共同脚本:清水崇

出演:Kōki,/萩原利久/高橋文哉/芋生悠/大谷凜香/莉子/松尾諭/堀内敬子/田中直樹/麿赤兒

 

番組情報

ラジオマガジン・登龍門

毎週日曜日 20:30-21:00

番組HP

海外発ゲームアプリの日本でのローンチのほか、電動アシスト自転車「HONBIKE」の開発、モバイルインターネットによる新ビジネスの構築から、アーティストのプロデュースまで、ひとつの企業代表にとどまらない活躍をしているClick Holdings株式会社・代表取締役社長 半沢龍之介が「編集長」となり、ラジオ番組全体を雑誌に見立て、番組を展開する。「副編集長」は、ニッポン放送アナウンサー・前島花音が担当します。
これから社会人になる若者から、日々の仕事に悩むビジネスマンまで、『聴くとタメになる』成功体験談や、日々の生活の中で抱える問題解決のヒントとなるようなエピソードを語るラジオ番組です。

Page top