3月24日(木)、Click Holdings株式会社・代表取締役社⻑ 半沢龍之介が編集長、ニッポン放送・前島花音アナウンサーが副編集長を務めるラジオ番組「ラジオマガジン・登龍門」(ニッポン放送・毎週木曜20時30分~21時)が放送。お笑い芸人・ホリさんを迎え、元会社員の経験を生かしたモノマネ芸の磨き方を伺う。

半沢龍之介・ホリ・前島花音
毎週様々な分野で活躍するゲストを迎えてトークする同番組。今回のゲストはお笑い芸人のホリさん。~サラリーマンから芸人に転身 ホリの人物伝~と題してエピソードを伺った。
前島:元々会社員をされていたんですよね。
ホリ:10ヶ月くらいですけど、セールスプロモーションをしていました。『ダウンタウンDX』の視聴者プレゼント用グッズとか作っていましたね。
半沢:芸能界に飛び込んだきっかけは?
ホリ:タレントになろうなんて思わないから真っ当に務めるつもりだったんですよ。意外とサラリーマンの仕事が合わなかったんですよね。あと小学1年生の時の文集に書いた将来の夢は「漫才師」で。お笑いに興味があったんですよね。
あと学生の時、『笑っていいとも!』に出演して出川哲朗さんのモノマネをしたんです。その時、のちのコージー冨田さんもオーディションにいて「ホリ君、モノマネうまいからプロになれば」と言われて。その時は大学4年生で就職も決まっていたので一度断るんですけど、「ショーパブに観に来たら?」と誘われて。
そうしたら99年頃から、コージー冨田さんと原口あきまささんがタモリさんと明石家さんまさんのモノマネでブレイクして俺もやりたくなっちゃって。小さなLIVEで力試しをしてホリプロを受けたら預かりになって、会社員を辞めましたね。
半沢:家庭を養うほどお金を稼げるようになったのは?
ホリ:モノマネから芸能界に入るのと、お笑いから芸能界に入るのではルートが違うんでしょね。お笑いから入っていったので最初の3〜4年は収入がなかったです。たまにあるアナログなスパチャでなんとか…という感じでした。
半沢:ホリさんのモノマネはネタの組み合わせと演じ方。これがピカイチですよね!
ホリ:すごい分析力ですね。俺のモノマネのタイプをすらっと見抜いていて。原口さんやコージーさんは本人を憑依させるのが上手なんですが、僕は憑依型ではないんです。企画を作って組み合わせて芸にするのが得意なんですよ。
前島:営業マンと通じるところはありますか?
ホリ:通じますね。結局、営業マンは商品をどうやって売れるようにするかを考えるのが大切なんです。売りやすい商品が欲しいじゃないですか。今度は自分が商品だから売りやすい商品にならなきゃいけないなと。
モノマネがうまいだけではなくて何か違うもの。どういう人が売れるのかを考えた時に、コージーさんでいうタモリさん、原口さんでいうさんまさんがないとダメだなと。
僕のモノマネは木村拓哉さんなら「ちょ、待てよ」、えなりかずきさんなら「そんなこと言ってもしょうがないじゃないか」というワンフレーズが多いんです。これ本人は言ってないんですよ。だけどマネしてもらえるように考えて作っていました。アナログで拡散するように。
木村拓哉さんのモノマネでいえば「ちょ、待てよ」がアイコン化していく。こうすれば半永久的に商品を残していけるかなって。
半沢:連続して笑わせるのがホリさんすごいですよね。
ホリ:テンポよく笑わせるのが得意だったりしますね。ニガテなことはまったくやってないです(笑)
半沢:自分のオリジナリティをしっかりだしてホリブランドを出しているわけですから。マーケティングですよね。
ホリ:モノマネレパートリーも全員がなるべく知っていて、まだ誰もやっていないであろう切り口のがいいかなとか。あと世代が変わってウケなくなるネタもあるんです。例えば、武田鉄矢さん。金八先生を知らない世代が増えて、コメンテーターをしている人しか知らない人も多いです。だからそのあたりを考えて調整しています。
放送では、元会社員という経歴を持つホリさんがビジネスとお笑いの関係性についてより詳しく述べた。