1月25日、映画『羊の木』(2018年2月3日公開)の大ヒット祈願イベントが、東京・神田明神で行われ、キャストの錦戸亮、北村一輝、優香、監督の吉田大八が登場した。
山上たつひこ原作・いがらしみきお作画による同名漫画をもとにした本作は、舞台となるさびれた港町で変死体が発見されたことから、“元殺人犯”の男女6人と、小さな町の日常が狂っていく様子を描いた、ヒューマン・サスペンス。主演の錦戸亮は、地方都市の市役所職員で、元受刑者の受入れ窓口となる月末一(つきすえはじめ)を演じる。
明神会館内・平成の間に登場した4人は、完成した映画について語り、主演の錦戸は「早く届けたい」と、作品への自信を見せた。吉田監督は完成披露試写会以降、俳優陣に関する感想が多く届いていることを明かし、「北村さんが怖い」「優香さんが色っぽい」「錦戸さんは何であんなに市役所の人に見えるんですか?監督が何かしたんですか?」など様々な質問を受けたことを報告。錦戸が市役所の人に見えることについて、監督は「僕は何もしていません」と笑って答えた。
錦戸本人も「僕も取材でよく言われるんです」と言い「『ステージの時と違う』『どうやってオーラを消しているんですか?』と聞かれるんですが、いや、消していないんですけれど。ラッキーかな、という感じです」と、強く意識せずに演じられたと語った。
また、色っぽく、常に誰かを求めてしまう殺人者役を演じた優香は、「『エロかったね』と言われるんです。皆さんが思う私のイメージはセクシーさとかけ離れているから、嬉しいです」と、新たな一面を見せられたことを喜んだ。
イベントでは、錦戸が昨日、溶接工場で制作したという鉄製の“羊の木”を披露。錦戸お手製の“羊の木”に、羊の型をした絵馬をかけ、大ヒット祈願を行った。
吉田大八監督は、自身の名前にかけて“大”を8つ書き「羊の木 大大大大大大大大ヒット!!」、優香は「健康で心豊かにいられますように」、北村は「健康管理」。“健康”を願った絵馬が続いて披露され、錦戸は「僕も……」と苦笑いしながら「無病息災」と書いた絵馬を披露。「体が資本、少しでも長生きしたい」と、願いごとの理由を述べた。
映画『羊の木』は2018年2月3日より全国ロードショーとなる。
映画『羊の木』
<STORY>
素性が知れないものたち、信じるか?疑うか?
さびれた港町・魚深(うおぶか)に移住してきた互いに見知らぬ6人の男女。市役所職員の月末(つきすえ)は、彼らの受け入れを命じられた。一見普通にみえる彼らは、何かがおかしい。やがて月末は驚愕の事実を知る。「彼らは全員、元殺人犯」。それは、受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、国家の極秘プロジェクトだった。ある日、港で発生した死亡事故をきっかけに、月末の同級生・文(あや)をも巻き込み、小さな町の日常の歯車は、少しずつ狂い始める・・・。
出演:錦戸亮 木村文乃 北村一輝 優香 市川実日子 水澤紳吾 田中泯/松田龍平
監督:吉田大八 『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』
脚本:香川まさひと
原作:「羊の木」(講談社イブニングKC刊) 山上たつひこ「がきデカ」、いがらしみきお「ぼのぼの」
© 2018『羊の木』製作委員会
©山上たつひこ、いがらしみきお/講談社
配給:アスミック・エース
取材・文:allnightnippon.com 編集部 望月知世
写真:allnightnippon.com 編集部 岩永史弥