TVアニメ『彼方のアストラ』主人公役の声優も気付かなかった伏線
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9月19日(木)深夜放送のラジオ番組『ミューコミプラス』(ニッポン放送・毎週月−木24時~)に、声優の細谷佳正と漫画家の篠原健太が出演し、先日最終回を迎えたTVアニメ『彼方のアストラ』を振り返った。
伏線の回収が秀逸なことでも知られる漫画『彼方のアストラ』だが、そのTVアニメバージョンが、9月18日(水)に最終回を迎えた直後ということで、今回の『ミューコミプラス』では、主人公のカナタ役を演じた細谷と、原作者の篠原を交え、ネタバレありで最終話について語り尽す放送に。
そして会話を進めるうちに、主人公を演じた細谷ですらまだ気付いていない伏線があることが篠原から明かされた。
吉田尚記アナウンサー:最終回で「アルティメット・ダイブ・ボム」を繰り出すカナタは、本当にカッコよかったですよね
篠原:最高ですよね、あの言い方は。ちょっと冷たくて冷静な感じで
細谷:あれは音響監督の飯田さんもすごくこだわっていたんです。カナタが熱っぽい感じでバッと走っていくシーンなので、その熱量のまま言うのかなと思ったんですけど、「そこは冷静にプロの殺し屋のように言ってください」って指示されたんです
篠原:飯田さん分かってますね。みなさんが気付いているか分からないですけど、カナタは最初から、シャルスが死ぬだろう、死んでこういうことをするだろうということが分かっていたんです。だから反重力シューズを履いていたんですね。ということなんですよ
吉田:ええ!?
細谷:反重力シューズ!? え!?
篠原:だって洞窟へ行くのに履くわけないじゃないですか
細谷:まあそうですけど……あの時点で分かってたんだ!
篠原:シャルスのことだからって。だから、洞窟で天井のすごく高いところを最期の場にカナタは選んでるんです。お前の考えてることなんて分かってるんだって。だから「アルティメット・ダイブ・ボム」をすごく冷静に言うのは正解なんです。飯田さんよく分かっていらっしゃる
細谷:なるほどおおお! 原作とDVDを見直さないと……(笑)
また、篠原はラストシーンについて「一巻の途中くらいで思いついた」とも語った。最初にアルティメット・ダイブ・ボムが出てくるのは第一話だが、その時点ではまだラストシーンは考えておらず、描きながらストーリーの回収を考え、繋げていくという作業で漫画を描いていたことを明かした。
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