総裁任期が2期6年から3期9年へ~安倍政権は安泰なのか?高嶋ひでたけのあさラジ

By -  公開:  更新:

3/6(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②

憲法改正の問題と解散は表裏一体!
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)

追い込み解散はさけたい自民党。解散は秋以降?

安倍総理)国政選挙に4連勝する中であってもこの緊張感を片時たりとも忘れずに、謙虚に、しかし力強く、挑戦し続けていくことをお誓い申し上げしたいでございます。

【第84回自民党大会】演説する安倍晋三首相~地方からも多くの党員らが集まった20170305午前東京都港区グランドプリンスホテル新高輪 写真提供:産経新聞社

【第84回自民党大会】演説する安倍晋三首相~地方からも多くの党員らが集まった20170305午前東京都港区グランドプリンスホテル新高輪 写真提供:産経新聞社

高嶋) 昨日行われた自民党の大会で総裁任期が正式に決まり、今までの2期6年までから3期9年までに延長ということになりました。そこで幹事長は、『安倍の後にも安倍』というようなことを言いまして、今はとにかく唯我独尊、安倍さんの天下という感じですけど。しかし一寸先は闇の政界でどんなことが待っているのでしょうか。今日のコメンテーターはジャーナリストの須田慎一郎さんです。
議員さんの任期は2018年12月ということですが、そんな先じゃないですよね。

須田) 衆議院の任期、来年の12月までにどこかで解散総選挙が行われると。ただ過去の事例を振り返ってみますと、任期満了に近い感じで選挙をやった場合、自民党は一度も勝ったことがないのですよ。

高嶋) なるほど。

須田) そういった追い込み解散になってしまうと、過去の経験からすると負けてしまうということがあります。

高嶋) ずるずるいって押されて押されてぎりぎりでするのはダメだと。

須田) 追い込まれ解散は避けたい、ということになると思います。そうすると一体いつ行われるのかというと、今年の都議会選挙にそれをぶつけることはないでしょうから…中にはそういう指摘をする人もいますよ。ただ原則的に考えてそれはないと。と考えると秋以降年末まで。来年の1、2、3月期は予算案の審議が優先させるためにありえません。そうすると4月以降。この2つのところがおおきなポイントになってくるかと思います。

次の選挙で自民党は50議席程度を失う可能性がある

高嶋) 来年の秋は追い込まれではないんですか?

須田) 追い込まれるのに近いかたちでなるでしょうね(笑)。そしてもう一点で問題があります。前回の衆議院選挙で自民党が勝ちすぎちゃった。官邸がシミュレーションをしてみた結果、次の選挙で自民党は50議席程度を失うんではないか。減らしちゃうのではないかという結果が出ています。

高嶋) 50? 今の情勢でもですか?

須田) 今の情勢でもMAX50議席程度。それは条件がいろいろあって、野党の統一候補、野党共闘が成立して、野党の統一候補が出てきた場合などなど。そういったことを考えてみますと、MAXで50議席程度失うのではないかと。こういうシミュレーション結果が出ているのですよ。これはあることに対して大きな影響を与える。あることは何かと言うと、憲法改正の発議なんです。

高嶋) なるほど。

須田) つまり衆参両院で3分の2以上の賛成がなければ発議はできませんから。場合によっては3分の2を失ってしまう可能性があるわけです。

高嶋) うっかり選挙したらね。

須田) 安倍さんにとっての一番の最優先課題というのは、自分の政人生活での総決算集大成である憲法改正で、それを発議に持っていくことですから。だから選挙をやって発議ができないまま、安倍さんは任期満了を迎えていいのかどうかという問題もありますからね。その憲法改正の問題と、解散というのが表裏一体!

高嶋) 一番やりたいことですからね。ちょっと近視眼的かもしれないけど、7月2日の東京都議選で小池旋風が相変わらず吹くかもしれないけど。だったらその前にということはありますか。今日の産経新聞は『再び解散か4月にも』と出ていました。来月ですけど。

須田) スケジュール的にタイトすぎるんじゃないかなあ。選挙体制を募ってはいませんからね。おそらく、連立与党のパートナーである公明党は首を縦には振らないと思いますけどね。

高嶋) 確かにね。今のところ、この9年というのは安倍さんしかいなというのは、そういう情勢というか空気ですけど、これは先がわからないですからね。

支持率が急落すると『安倍殺し』が起きるかもしれない

高嶋) どういうような事態が予想されますか?

須田) 3期9年の満了となると2021年9月ですが、そこまで持つのかどうなのか。一番大きなポイントは支持率ですね。今のところは50パーセントとか60パーセント近い高い支持率ですけど、急落してきた場合には、にわかに安倍殺しという動きが起こりかねない。

高嶋) アキレス腱はなんですか?

須田) 経済だと思います。

高嶋) アベノミクスの?

須田) はっきりとした結果が出てないですからね。有権者がそれに対しての反発が出てくる可能性がありますよね。

高嶋) 須田さんの見通しはどうですか? 経済を○✕△で言うと。

須田) △ですねえ。✕に近い△です。

高嶋) ということは安倍総理も枕高くして「俺はもう9年だ」と思っていれないということですね。

須田) 経済の結果が出て来る前に、とっとと選挙をやっておいたほうがいいのではないか、ということもあるんですよ。

高嶋) 産経説かな?

須田) いや、僕は秋以降だと思いますね。

高嶋) そうですか。

この話を聴き逃したあなたは、下のバナーをクリックしてradikoのタイムフリーで聴いていただくことができます。

radiko_time_0314

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

Page top