1月25日（木）のニッポン放送の番組『垣花正 あなたとハッピー！』で、新潮社の中瀬ゆかりが“イギリスで新設された「孤独担当大臣」とは・・・？”というニュースを解説。

イギリスのテリーザ・メイ首相は1月18日「孤独担当大臣」のポストを新設した、担当大臣にトレイシー・クラウチ氏を任命したことを発表。イギリス社会で「孤独」に困っている人のための総合的な政策を率いるという。イギリス国内で900万人以上の「社会的な孤独」を感じる人々に対応する。

メイ首相は「多くの人々にとって、孤独は現代の生活の悲しい現実です。私はその現実に立ち向かい、我々の社会や高齢者や介護者、愛する人を失った人々ーそして自分の考えや体験を話したり分かち合う相手のいない人の孤独に対して、行動を起こしていきたい」と語っている。

このニュースを受けて、新潮社・中瀬ゆかりは・・・

中瀬）孤独によって、約5兆円の経済損失を与えるという試算もされていますが、これはイギリスだけの問題ではなく、日本も同じだと思います。

国家が国民の「孤独」について、どう向き合うのか。

中瀬）果たして、国家が（孤独に）どこまで対応できるのかはわかりません。また、日本もこの取り組みを参考に、今後、孤独担当大臣のポストができるかもしれませんね。

さらに、中瀬は自身の”孤独”に対する考えを述べた。

中瀬）私、孤独体質っていうか、孤独がそんなに苦にならないんですよ。誰かとワーワー騒ぐこともあれば、数日間、一人で部屋にこもっていることもある。孤独な時間こそ”自分を育てる”と思うので。一概に孤独は「悪」とは思わないですね。

最後に中瀬は、作家・三木清さんの、こんな言葉を紹介した。

中瀬）三木さんの”人生ノート”に孤独について書かれていて、『孤独は山にない。人がたくさんいる街にある。』という一節があるんです。山にひとりぼっちなのは孤独とはいわず、人がたくさんいる街中でひとりぼっちな状況のことを孤独というんですよね。

垣花正 あなたとハッピー！
FM93AM1242 ニッポン放送 月～金 8:00～11:30