同じ脚本で、全く違う演出!? 人気劇作家が挑む「前代未聞の実験企画」

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7月23日(月)、劇作家の根本宗子と役者兼モデルの長井短(ながい みじか)がパーソナリティを務めるラジオ番組「根本宗子と長井短のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)が放送され、根本が10月からスタートさせる新企画「演劇実験『根本宗子』」の概要について語った。

同じ脚本で、全く違う演出!? 人気劇作家が挑む「前代未聞の実験企画」

「演劇実験『根本宗子』」は、根本が飽くなき探究心で演劇的実験に挑む新企画で、10月12日(金)より“第一実験室”として上演開始されるのが舞台『コンビニ』。この公演では、主題歌としてシンガーソングライター・カネコアヤノの2015年の楽曲『コンビニ』が、今回の企画のために新たに『草』と『肉』の2バージョンのアレンジで提供されている。

“演劇実験”の名の通り、この舞台『コンビニ』ではある実験的な試みが行われるのだが、その具体的な内容について根本は説明した。

根本:(今回の舞台『コンビニ』は)「草」と「肉」っていう男性2人ずつの2チームが、全く同じ脚本で演じる短編を、順番に見せていくっていうものなんだけど。絶対同じ役をやらないだろうなっていう2人ずつを、敢えてキャスティングしたのね。

長井:あはは、はいはい(笑)

根本:普通ダブルキャスト(2人の俳優が一つの役を回替わりで演じる)だと、その役に合った2人がオファーされるじゃない?そこを敢えて、両者タイプの違う人たちをキャスティングして。

長井:うんうん。

根本:草食系に見える「草」チームが田村健太郎さんと岩瀬亮さんで、「肉」チームが一色洋平さんと宮河愛一郎さんっていう、この2人ずつが同じ脚本で演じるんだけど、(チームごとに)演出方法が全く違うの。

長井:ほぉ~!

根本:「草」チームは会話劇に特化した役者さん2人だから、会話を重視した作品になって、「肉」チームの方は、歌もダンスもできる2人が肉体を使って表現するっていう。多分もうハチャメチャよ!

長井:あはは、いいなぁ(笑)

根本:元々それを思いついたのが、星野源さんのラジオで、「アレンジ違いの曲って、こんなに世の中にあるんですよ」っていう内容で楽曲を紹介しているのを聴いて、アレンジが違うと楽曲の印象ってこんなに違うんだ!って思って。

長井:うんうん。

根本:演劇って演出が違っても、脚本の本質的なところは変わらないじゃない? だから音楽ほど、アレンジの違いを感じるものに遭遇したことがないなと思って。それで、(アレンジ違いの演出を)演劇でやってみようって思いついたの。

長井:へぇ~!

根本:で、それを分かりやすくするために、カネコさんの楽曲『コンビニ』を2バージョン作ってもらって。「草」チームの『コンビニ』と「肉」チームの『コンビニ』が、劇中で流れるんですよ。

長井:わぁ~!

同じ脚本の短編を、全くタイプの違う役者二人が、全く違う演出方法で演じるという今回の“演劇実験”。根本は、「実験だから、やってみないと分からない。意外と難しいね~みたいなことになるかもしれないし(笑)」と自身も結果を楽しみにしている様子で語り、どちらを先に見せるかなども現在検討中であることを明かした。

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