ギター・ヴォーカルとしてフロントマンを務めるロックバンド「のんシガレッツ」を率いて、9月6日(木)大阪・なんばHatch公演を皮切りに全国4都市ツアー『スーパーヒーローズ・ツアー のん 参上!!』をスタートさせる、女優・創作あーちすと のん。9月30日(日)には、初めて日比谷野外大音楽堂のステージに立つ。しかも、共演するのはロック界のスーパーヒーロー、仲井戸“CHABO”麗市が率いる仲井戸麗市BANDだ。ライヴに向けての意気込みと、現在の自分自身について、さらに敬愛する忌野清志郎のことまで語ってもらった。
――9月6日(木)の大阪・なんばHatch公演を皮切りに全国4都市ツアー『スーパーヒーローズ・ツアー のん 参上!!』がスタートしますね。先日は「Ginza Sony Park」でシークレット・ライヴも行われましたが、バンド「のんシガレッツ」の調子はいかがでしょうか。
のん:いい感じだと思います!リハを積むたびに、みんなでビシバシ刺激を与えあって進化している感じで、調子良いです。みなさん先輩ですけど年齢が関係ないというか、一緒にライヴでのやり方を探って行くのが楽しいですね。
――先輩といえば、大先輩のチャボさん(仲井戸“CHABO”麗市)率いる仲井戸麗市BANDと、9月30日(日)に日比谷野外大音楽堂で共演ライヴが実現します。のんさんにとってチャボさんはどんな存在なのか教えてください。
のん:本当に、憧れのスーパーヒーローな存在ですね。「I LIKE YOU」と「わたしはベイベー」のレコーディングではご一緒させてもらっていたんですけど、同じステージで、しかも野音でっていうスペシャルな初共演なので、緊張しまくっています。
――日比谷野音はチャボさん、清志郎さんがRCサクセション時代から何度もライヴを行ってきた会場ですよね。RCファンとして知られるのんさんがチャボさんと一緒に野音のステージに立つというのは、どんな心境なんでしょう。
のん:憧れの会場ですし、大興奮です。野音でやりたいなっていうのは思っていましたけど、もっともっと先のことだと思っていたので。音楽を始めて1、2年で、しかもチャボさんと一緒のステージに立てるっていうことは、もう半分怯えているくらいの興奮なんですけど(笑)。気を抜かずに、頑張らなきゃなって思っています。
「晴れ女」だから当日の天気は大丈夫!?
――音楽ファンとして、野音でのライヴの魅力ってどんなところにあると思います?
のん:場所がすごく良いなって感じますね。木に囲まれていて、気持ち良いなって。外から隔絶された感じが、音楽に浸れる会場だなって思います。それに、9月の終わりってライヴに最適な季節なんじゃないかなって。今年はすごく暑いし、10月手前くらいの方が良い気温でいけそうだなってにらんでます。
――確かに、心地良さそうな時期ですよね。野外なので天気の心配はありますけど。
のん:大丈夫です!わたし晴れ女なので。あんまり雨の心配をしたことがないんですよ。当日に台風が直撃しそうなときも、逸れて行くことがあったり。そういうことが結構あったので、周りからも「晴れ女だね」って言われてます。9月30日の野音も運の良さを発揮して、晴れさせます!
さすがに「OK、チャボ!」はまだ言えないなって……
――当日は、のんシガレッツでRCのカバー曲をやる可能性もありますか?
のん:それはまだ考えてないですね。チャボさんとやる曲が決まっていないので。ただ、「I LIKE YOU」と「わたしはベイベー」は、たぶんチャボさんと2人でコラボします。チャボさんが、他にもRCの曲をやろうっておっしゃってくれているんですけど、それはまだ何をやるかわからないです。2人でRCの他の曲をやるかもしれないし、バンドでコラボするかもしれないし、どっちもかもしれないです。さっきスタッフさんには、わたしが「OK、チャボ!」って言って、「雨あがりの夜空に」が始まるのもいいんじゃないかって、勝手な妄想をされました(笑)。でもさすがに「OK、チャボ!」はまだ言えないなって……。
――いやでも、野音で「OK、チャボ!」って言えるチャンスなんて、そうそうないですよ?
のん:そっか、今回が一番のチャンスなのか。事前確認したらNGかもしれないから、黙ってていきなり言うのを目指すのがいいかもしれない。でもちょっと、生意気ですよね?
――そんなことないと思います!期待してます。どんな曲が聴けるかも、当日のお楽しみということで。
のん:そうですね、お楽しみにしておいてください。
仲井戸麗市さんバンドに負けないようとことん楽しみたいです
――朝ドラ「あまちゃん」で国民的ヒロインになったのんさんが、ロックバンドのフロントマンとしてスーパーヒーローのチャボさんと一緒に野音のステージに立つというのは、大きな変化だと思いますし、とても夢のあることだと思います。のんさんは今、ご自身のそうした変化をどのように感じていらっしゃるのでしょうか。
のん:わたし自身は、あんまり変化だと思っていないというか、どんどん夢を叶えて行っているっていう感覚ですね。「猪突猛進」に突っ走れて清々しいなって。自分のやりたいことを見つけて前に進んでいるというか、「もっともっと色んなことに挑戦できるな」っていう可能性を感じています。新しい曲も書いていて、ツアーで初披露しようって考えてるんですよ。夏の終わりな感じの、9月に最適なめちゃめちゃ良い曲なので、野音でもやろうと思っています。
――改めて、9月30日(日)日比谷野外大音楽堂『のん with SUPERHEROES』ライヴに向けて、意気込みをお願いします。
のん:やっぱり、チャボさんたちとの共演なので、のんものんシガレッツも気合いを入れて臨まなきゃなって思ってます。おこがましいですけど、仲井戸麗市さんバンドに負けないように、勢いよくやりたいなって思ってます。
――のんシガレッツが「ここだけは負けない!」というところはどんなところですか?
のん:楽しむ!ひたすら楽しみたいです。余す事なく日比谷野音の気持ち良さを味わいたい。自由に気分を解き放って、仲井戸麗市さんバンドに負けないようとことん楽しみたいです。
――最後にひとつ。「わたしはベイベー」で〈清志郎なら励ましてくれるはず〉って歌っていますけど、清志郎さんにどんな野音ライヴを見せたいですか。
のん:うわ~そういう風に考えたことなかった……「いい感じで自惚れてるじゃん!」って、思ってもらえるようなライヴがやれたら一番いいですね。歌の中で〈甘えちゃだめさ〉とも言われてますから、甘えすぎずに突き進みたいと思います。頑張ります!!
インタビュー・文:岡本貴之
写真:ゆうばひかり
【公演概要】
タイトル:のん with SUPERHEROES
日時:2018年9月30日(日)16:00開場/16:45開演
会場:日比谷野外大音楽堂 ※雨天決行・荒天中止
出演:のんシガレッツ (のん(Gt,Vo)岩崎なおみ(Ba)・若森さちこ(Dr)・ひぐちけい(Gt))
/仲井戸麗市BAND(仲井戸麗市(Vo.G)早川岳晴(Ba)・河村"カースケ"智康(Dr)・細海魚(Key)前田サラ(Sax)
チケット:各プレイガイドで発売中
全席指定6,500円(税込)※未就学児童入場不可
HP:http://event.1242.com/special/nws/