4月25日(木)深夜放送のラジオ番組『ミューコミプラス』(ニッポン放送・毎週月−木24時~)に、あだち充原作のアニメ『MIX』でナレーションと仔パンチ役を担当している声優・日高のり子が出演。同じくあだち充原作の、不朽の名作『タッチ』でヒロイン・浅倉南役を務めていた頃の話を共演者に伝えていると語った。
『タッチ』から30年後の世界を舞台にしたあだち充原作の野球漫画『MIX』。今年2019年の4月から読売テレビ・日本テレビ系列でアニメ化もされたが、日高が『タッチ』に続き、声優として参加している。そのため、アフレコ現場では、あだち充作品独特のアフレコについて、若手声優にアドバイスを送ることもあるという。
吉田尚記アナウンサー:『MIX』が『タッチ』と物語が繋がっていることを象徴するために、日高さんもアニメにキャスティングされていると思うんですけど……
日高:そんな感じは私もしていて、今回MIXに出演している声優さんにタッチの雰囲気を直接的に伝えるポジショニングっていうとおかしいですけど……。だから第1話のときとか(主人公の立花投馬役の)梶裕貴くんとか隣に座っていたんですが、あだち充先生の作品はテイストが独特なので、そこがちょっと迷ったり悩んだりっていうのが感じられたので、そのときにはタッチの時の話をしたりとか。
吉田:例えばどんな話をしたんですか?
日高:MIXって梶くんが他のアニメ作品でやっているキャラクターよりも、主人公の投馬はゆっくり喋ると思うんですよ。
吉田:あ~! 漫画で読むと分かるんですけど、あだち充先生の作品ってセリフが少ないんですよね!
日高:少ないんですよ。だからたっぷり喋るっていうのがあって、タッチをやっていたときも先輩方が「このアニメ口パクが余っちゃうな~」とかおっしゃりながらやっていたんです。だから梶くんも「なんかゆっくりだな~」と言っていて、アニメの口パクが残っちゃうのをすごく気にしていたので「梶くん、先輩方もみんなそうおっしゃっていたけど、結局最終回までそのテンポは治らなかった。意識的にやってらっしゃると思う」って言ったら、梶くんに「ということはMIXでもそれは変わらないということですか?」と聞かれたので「ええその通りです」って話をしたんですよ。
吉田:はい。
日高:そうしたらやっぱり1話のアフレコが終わったあとに「この作品は口パクゆっくりですけども、最後までこれでいきますので」っていう話があって、それから梶くんも、それ以外の皆さんも、ゆっくりな口パクを自分なりに工夫して、セリフを足すとかそういうことではなく、そのセリフだけで尺いっぱい使って喋るっていうことを始めました。
タッチの経験を生かし、MIXの収録現場では共演者にアドバイスを送っているという日高。さらにその後「(タッチのときの)空気を少しでも伝えられたら良いなと思いながらMIXのスタジオに行っている」と語っていた。
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