受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。

受験生を応援するため全国各地を飛び回る『おうえんしナイト』。
今回、お伺いする大学は福島県会津若松市にある会津大学になります。会津大学の創立の歴史、入試の形式や教育方針などをランパンプスが取材してまいります!

――それでは、大学内に入って学長の束原恒夫さんにお話しを聞きに行きましょう。

小林:ランパンプスと申します。よろしくお願いします。
束原:束原です、よろしくお願いいたします。
小林:早速ですが、会津大学の創立の歴史を教えていただけますか?
束原:創立は1993年に県立大学という形でスタートしました。
寺内:創立33年の新しい大学なんですね!
束原:しかし、歴史を語ると長くなり、戊辰戦争まで遡らないといけないんです。
小林:93年設立なのに!?
束原:戊辰戦争で会津が負け、明治政府に吸収されたことにより、会津には大学が建てられなかったんです。

小林:会津といえば戊辰戦争みたいなところはありますよね。
束原:会津藩には、もともと日新館という立派な藩校があって、他のところは、そういったベースから大学ができているんですが、福島、特に会津は選択されなかった。そこで会津の人たちが「会津に4年制大学、国立大学を」という運動を50~60年前に始めたんです。
小林:確かに歴史が深いな。

束原:その悲願がやっと叶ったのが1993年なんです。
寺内:そういう背景を踏まえて会津で初めてできた公立大学なんですね。
束原:厳密に言うと短期大学はあったのですが、今は同じ法人の中に入っております。会津大学の設立時、どういう学部にするかなど二転三転があったのですが、最終的には当時の知事がトップダウンで「情報系でやっていこう」と現体制が始まったと聞いております。
寺内:実際、その知事の思い描いていた時代になりましたね。
束原:先見の明があったかなと。その当時、ソビエト崩壊もあり、ソビエト(今のロシア)から、優秀なコンピュータの研究者が職を求めて移ってきていたのでロシア出身の先生が多かったんです。当時の学長が国際的に先生を集めようと言っていたこともあり、結果、半分以上が海外の先生になりました。それが今もベースになっていて、特色になっています。

寺内:今は外国人の先生は何割くらいなんですか?
束原:4割程度です。国内の優秀な方を呼び寄せたりもしますが、海外の有名な学会のホームページに求人を出してもらうなど国際的な公募で先生の募集をしています。
寺内:情報と国際交流は今となっては常識ですけど、33年前は結構、奇をてらっているというか、特色が強すぎる感じだったんじゃないんですか?

束原:おっしゃる通りだと思います。当時はまだ Windows95が発売されるちょっと前ですしね。
寺内:それをずっと積み重ねてきたのはすごいですね。
小林:そこを貫いて、あえて総合大学にしていない理由はあるんですか?
束原:あまり規模が大きくはできないかもしれないというのはありました。地方で拡大すると、人が集めにくいので、特色を強くした方が良いといった判断になったんです。
小林:他県から来られる学生さんも多いんですか?
束原:多いですね。県外7 割、県内3割となっています。
小林:情報系を学べるという目的がしっかりしているから、他県からも来る理由がありますよね。
寺内:THE世界大学ランキング2025で、会津大学が601~800位に入っていると書いてあるんですけど、これ国内では11位なんですね。

束原:「THE」は「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」の略でタイムズという海外の教育雑誌のランキングになります。
小林:公立だったらナンバーワンだ!
寺内:そうそうたる有名大学の上にありますもんね。
束原:慶應大学と同じ11位なんです。
小林:どういうところが評価されてこのランキングに入ったのですか?
束原:「教育・研究環境・研究の質・産業界・国際性」の5つの評価項目があって、「国際性」が1位、「研究の質」が3位と、どちらも表彰台に上がっているんです。

寺内:「研究の質」1位の順天堂大学はスポーツと医学をやっているから実測が多いところだし、東大は日本の最高学府、それに次いでの銅メダル!
束原:「研究の質」は論文や本が、研究者にどれだけ引用されているか、重要だとその分野の研究者が感じているかなどを評価しているんです。
寺内:時代が情報を強く学ぶようになったから、より波も来ているってことですね。
束原:コンピュータサイエンスという分野にかぎると、どちらも1位です。
小林:学長は絶対、これ見ながら酒飲んでいるよね?

寺内:いいアテになるよ(笑)。
束原:みなさんとしゃべる時は、これを必ず出しています(笑)。
寺内:これはもう誇れますね!
束原:もっと知っていただきたいですね。
小林:リモートが始まって、都心にいなくてもOKみたいな時代になってきているのも追い風ですよね。僕ら、昨日から会津の方に泊まらせてもらったんですけど、街もいい感じでした。
寺内:人が温かいし、居酒屋も多いし!
束原:飲むところは多いですよ(笑)。

小林:学部制じゃなく、5つのフィールドの中から選択してカリキュラムを履修できるということですが、詳しく教えてもらえますか?
束原:学部はコンピュータ理工学部ですが、その中に5つのフィールドと呼ばれる専門領域があるんです。
寺内:単学部単学科だけどフィールドが分かれていると!
束原:コンピュータサイエンス、コンピュータシステム、コンピュータネットワークシステム、応用情報工学、ソフトウェアエンジニアリングの専門領域に分かれています。学生は、希望する進路に応じた領域を選択し、フィールドごとに推奨されている科目を履修するんです。また、会津大学の特色の一つとして、オナーズプログラムという学部・修士一貫型の制度があります。
寺内:「オナーズプログラム」は、いくつかのタイプに分かれているけど、どのタイプに申請するかは、入試の段階で決まっているってことですか?
束原:タイプA・B共に学部三年前期終了時点の成績で申請できるかが決まります。通常、学部の入学から修士の修了までは6年かかりますが、タイプA・Bのいずれもうまくいけば5年で修了できるんです。
小林:1年短縮しているんだ!

束原:タイプBは、学部の卒論を三年生までにやるので、かなり濃密ですね。
小林:優秀な方じゃないと難しいですよね。
束原:だから条件も厳しいんですよ。ただ、修士は普通に2年やるので、こちらの方が多いですね。
寺内:学部の時に単位を詰め込めばできなくはなさそうですもんね。
束原:おっしゃる通りです。でも、修士を1年で、というのはなかなかね。
寺内:時間が足りなそう!
小林:男女比はどうなっているんですか?
束原:学部では、女性の比率が2025年10月時点で13%です。もう少し上げたいんですけどね。
寺内:僕が学生の時には、情報を学びたい女性は本当にいなくて「パソコンをいじるのは眼鏡をかけた男の人」みたいなイメージがありましたよ。

束原:確かに、ちょっと前までは、ゲーム好きのオタクの男子が入ってくるイメージですよね。
寺内:最近はやっぱり様相が変わりました?
束原:変わっています。会津大学には女子の学習奨励金などのサポートもあるんですよ。
寺内:どういったところが人気で、どういったことが学べるんですか?
束原:コンピュータサイエンスは数学とかコンピュータの基本的な原理的なところを学び、将来はアナリスト等になります。コンピュータシステムは、ハードウェア、システム、通信システムとかを学び、エンジニア系になります。中でも希望が多いのは応用情報です。ロボットや、音響関係、放送なんかに直接関わる分野ですね。
小林:メディアとかそっち系が人気あるんですね。
束原:二年生の後半で希望を取ると、ここが一番多いですね。
寺内:ソフトウェアエンジニアリングも今SEさんがめっちゃ多いから人気なんじゃないですか?
束原:そこはプログラムが好きな学生さんが選択しますね。
寺内:小学生の習い事でもプログラミングが流行っていると聞くので、どんどん増えていきそうですよね。就職率も高いんですか?
束原:開校以来97%で、就職を希望せず、進学する学生も多いです。
小林:会津大学の教育研究の特徴はどんなところですか?
束原:トップダウン型と言っているんですけど、先端的な研究を一年生の時から見せ、「どうやって進めたらいいのか」を考えていくことをモットーとしています。あと、英語は徹底的にやります。三年生になると、外国人の先生の授業が多くなるので、授業も英語でやらないといけないんです。
寺内:ベースが英語なんですね。
小林:サイバーセキュリティは国として「どう質を上げていくか」みたいなことになっていますが、会津大学としてはどう考えていますか?
束原:セキュリティの専門家で、警察等のアドバイザーをされている先生や、暗号技術の研究をしている先生もいます。最近はAI技術を利用した脅威もあるので、AIとセキュリティの関係には力を入れていきたいですね。

小林:AIがグッとなってから僕らの生活も変わっているので、そっち方面はもっと変わっていっていますよね。
寺内:今、一番変化が激しいことを学ばないといけないから、教授の方々も最新の情報を入れ続けて、変わりゆくものをちゃんと学生に伝えないといけないですよね。
束原:AIは大変です。授業の中でも楽をしようとAI でプログラミングをすると、勉強にはならないですからね。逆に、プログラミングのコードについて、AIに「ここはどういう意味か?」と聞くと丁寧に教えてくれるのでプログラムの中身を実習できる環境でもあるんです。
寺内:今までは専門家に聞かないとわからなかったことを答えてくれる環境になったんだ。
束原:ですので、家庭教師のような使い方をしてほしいですね。
寺内:楽をするためじゃなく自分を高めるような使い方ですね。
束原:コピペでポンっとレポートを出すみたいな形でなくてね。

小林:卒業生たちの進路、就職先はどういうところが多いんですか?
束原:技術系が多いですね。
小林:そうそうたる有名企業さんが名を連ねていますね。
寺内:エンジニア不足だからこれからも引く手数多でしょうね。
小林:受験の種類、内容を教えていただけますか?
束原:大きく2つに分かれていて、いわゆる推薦入試と一般選抜試験があります。
寺内:パソコン甲子園プログラミング部門の本選出場者と予選成績優秀者に推薦の特典があるんですか?
束原:そうなんです。パソコン甲子園は、毎年、会津大学で開催しているんです。甲子園といっても問題を出されて、プログラムをいかに制限時間内で正しく解答するか、みたいな形で、高校生が2人1組でやるんです。予選と本選があって、本選は会津大学が会場です。
寺内:想像がつかないんですが、具体的にはどういった問題なんですか?
束原:こちらが問題の一例ですね。
小林:寺内さん、俺に出して!
寺内:第1問。実数xの整数部分を取り出す関数として……次なんて読むの?
小林:読むのも無理なの? そっちが無理だったらこっち絶対無理だよ(笑)。

寺内:xが用いられる。フロア x は実数 x に対して、:S=シグマnからk=1……。
小林:もう、わかんねえわ!
束原:結構、難しいですよね。
寺内:結構じゃないですよ!
小林:日本語が少なすぎる(笑)。
寺内:これを高校生がやってるんだもんね、すごいよな。
束原:パソコンがバーっと並んでいる部屋で、黙々とやっているんです。これも会津大学の特徴ですね。必ずしも上位の子が入ってくるわけじゃないんですが、興味持った学生さんが沖縄から北海道まで全国から来るんです。
寺内:一年生でこれを知って、本選行けたら推薦が取れるなら頑張ろうってなりますもんね!
束原:あとは、一般入試ですが、筆記試験の英語と数学の2科目をやります。あとは共通テストの点数をどの科目をつけるかぐらいで分かれているだけですね。
寺内:早期、若干名というのはなんですか?
束原:高校二年生で受験する方ですね。
寺内:ええ!? どういうことですか?
束原:三年生と同じように同じ問題で二年生が受験するんです。
小林:まだ勉強終わってないじゃん!
束原:自分で終わったと思う人が手を挙げて受験するんです。ただ、まだ若いので、面接もしますが。
小林:面白いな!
寺内:飛び級で入学するってわけじゃないですよね?
束原:いや、飛び級で入学です。
小林:かっけえ!

寺内:17歳の大学一年生がいるってことですか?
束原:そうです。二年生で受験して、合格したらそのまま入ってくるので高校三年生の年齢で大学一年生になるんです。
寺内:高校は卒業したことにはなるんですか?
束原:高校中退で大学入学になります。ただ、大学に入って所定の単位を取れば高卒認定の資格は申請できるというルールがあるので、通っていた高校は卒業にはならないんですが高卒にはなります。万が一、大学を卒業できなかったときはどちらも中退になってしまいますが。
寺内:かっこいい!
束原:人数は毎年1~2人よりも少なく、去年は0名。今の二年生に2名います。三年生と同じ試験で上位のレベルでないと受け入れてません。
寺内:合格点ギリギリじゃダメなんだ!
小林:でも、1年前に予備受験できるのは良い経験ですよね。
寺内:緊張感で言ったら贅沢な模試だよ。
束原:1年早く修士課程に行けるとか、全部使っている人もいるんですよ。
小林:大卒の人と同じ22歳でもう修士出ているってことですよね? そうなったらかっこいいよ。
寺内:どっちも中退パターンもかっこいい! 「結果は中卒だけど、俺、早期で受かって大学辞めて、自分でプログラミングの会社やってます」みたいな!
小林:なんかホリエモンチックでやだ(笑)。
寺内:いいじゃん(笑)。

小林:高校生が「情報系に行きたい」と思っても「難しいのかな?」って思ってしまいそうなんですが、その辺りを踏まえて、今頑張っている受験生にメッセージをお願いいたします。
束原:基本は数学、理科、そして、考える力があればやっていけると思います。今は生成AI も発達しているので、自分で補うことが容易にできるから前よりは学びやすいので、恐れなくても大丈夫です。それよりもIT・AIは応用範囲が広がっているので、世の中に対して関心を持つということが大切だと思います。
寺内:世界情勢、社会情勢も学んどかないと、ってことですね。
束原:特に最近そういう傾向が強いと思います。
寺内:どんどん発展して、人気になる大学な感じがしますね。
束原:そうなったらありがたいですね。

小林:本日はありがとうございました。
束原:こちらこそありがとうございました。

――それでは学食へ行きましょう。
小林:今回、初めて会津に来たんですが、「ソースカツのお店がめちゃくちゃあるな」と思っていたら大学にもありました!

寺内:しかも、揚げたて!
小林:照りの照りです!

寺内:上は照りだけど、下にしっかりサクが残ってるね。ソースカツ丼ながら、このコントラストがめっちゃいい。
小林:えっ?
寺内:コントラストが!
小林:唾、飛ぶわ!

寺内:ごめんごめん(笑)。
小林:さて、いただきます!

寺内:カツも分厚いよ! うわあうわあ!
小林:美味い!

寺内:めっちゃうまそー。いいなぁ!
小林:ソースが甘じょっぱい。
寺内:キャベツどう? キャベ千と合う?
小林:合わねえワケねえだろ!
寺内:うーわ、うまそ!

小林:これは美味い!
寺内:おい! 美味いなら美味いって言えよ!

小林:ずっと言ってるよ! マジで美味いからね。
寺内:さて、私はカレーです。見てください! 学食っぽくないんです!

小林:確かに色が黄色くないね。
寺内:スパイシーな匂いがする。まずはご飯チェックです!

小林:多いな(笑)。
寺内:ここがご飯境界線です。それでは、いただきます。

寺内:コクまろ!
小林:商品名は言わないでくれる?
寺内:出汁の味がする。美味しい!
小林:生協の味じゃないですか?
寺内:これはノンセイキョーです。

小林:ノンセンキューなら聞いたことあるけど(笑)。
寺内:フォン・ド・ボーみたいな旨味出汁がしっかり出ていて、奥から辛みがきます。めっちゃ美味い!
小林:しょうがねえな。お前こんなん一番好きだろ?

寺内:え? いいんですか?

小林:しょうがないから食わしてやるよ。
寺内:視聴者の皆さん、僕のカレーがカツカレーになりました!

小林:(笑)。
寺内:やりました! うわ、どうしよう。ソースがかかっているからなあ……どうやって食べようかな。まずこれをひと口いただくか……ダメだ、全部いっちゃう!

小林:早い早い!
寺内:うめー! 会津大学に来たらソースカツ丼!

小林:カレー食えや!
――情報系に特化した公立大学である会津大学はいかがでしたか?
小林:学長自らがインタビューを受けてくださって光栄でございました。親しみやすい学長さんで、「会津大学が好きなんだな」ということが伝わりましたね。
寺内:会津にできた初の四大で、戊辰戦争からの歴史・背景があって、結果、出来たのが「国際と情報」っていうのが、かっこいいよ。
小林:そりゃ学長もアテにしてお酒飲みますよ(笑)!
寺内:今まで行った国公立大学は総合大学が多かったから、公立でここまで尖ったことやっていて、しかも7割他県っていうのが素晴らしいよね。それと、ソースカツ丼がめちゃくちゃ美味しかったです!
小林:あなたが食べたのはカレーです(笑)!
寺内:最後のソースカツが全部上書きしたんだよ。カレーなんてたかが知れていますよ。
小林:こら(笑)!
寺内:いや、カレーも美味かったです……でもソースカツ丼だなぁ。
小林:(笑)。公立大学でこんなに先進的な取り組みをしている大学は初めてでした!
寺内:それでは会津にきたらぜひ、ソースカツ丼を!
小林:ソースカツ丼も美味しかったけど(笑)!
寺内:情報系に興味がある方はぜひ、会津大学、おすすめです!
次回の『おうえんしナイト』は会津大学の後編としてランパンプスが在学生にインタビューしてまいります。

<会津大学>
住所:〒965-8580 福島県会津若松市一箕町鶴賀
HP:https://u-aizu.ac.jp/
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おうえんしナイト
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