1月13日（水）深夜、テレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行がパーソナリティを務めるラジオ番組「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週水曜27時～28時30分）が放送。1月11日（月・祝）に行われた、無観客での配信イベント「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)リスナー小感謝祭2021～Believe～」の舞台裏を語った。

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もともと、同日に東京国際フォーラム・ホールAで「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)リスナー大感謝祭2021～fanfare～」を開催予定だったが、緊急事態宣言発令を受けて中止が決定。急きょ、おぎやはぎ・矢作兼をゲストに招き、配信イベントが行われることになった。生配信開始時点で1万2000人が視聴、アーカイブ配信も含めると、チケットの売り上げが1万5000枚を超える大反響だった。

イベントのオープニングでは、リスナーからの要望に応え、佐久間がグレーのスーツ姿でサングラスをかけ、手にアタッシュケースを持ち、パントマイムアーティスト「が〜まるちょば」に扮して登場。このが〜まるちょばの演出に向けた特訓や、佐久間がスタッフからめちゃくちゃ怒られたというエピソードを明かした。

「先週の放送（7日水曜）の時点では、僕は、が〜まるちょばをやる気はなかった。で、8日にチケットが発売されて、その直前、元ディレクターで番組イベントスタッフの石井くんから、何の説明もなく、が〜まるちょばの動画だけが送られてきた。何も説明されてないし、一応送っただけだと思って無視していたら、その半日後、もう1回が〜まるちょばの動画が送られてきたんですよ。『え、が〜まるちょば、やるの！？』と思って。

そうなると、まあ一応、練習を始めるわけ。奥さんの鞄こっそり持ってきて部屋で動いてみたんだけど、全然できない！ 家でリモート会議をやりながら、その合間に練習して。家族には見られたくないから、みんなが外に出たタイミングで、奥さんの姿見と娘の鏡を廊下に出して練習をしていたら、ガチャッって扉が開き。同じマンションに住んでいる義母に見られるという」

テレビ東京 プロデューサー・佐久間宣行

「その一方、スタッフの石井くんからはチケットの数字だけ送られてくる。彼も不安だからね、赤字を回収したいから。『3000いきました』って。最初は「お～すごいね、良かったね！』って返したんだけど、『4000！』『5000！』って数字だけ送られてくるようになって。まあ、あっちも不安だから、送ってくるのは分かるんだけど、こっちはが〜まるちょばを見る数が増えていくだけじゃん。2日前の夜中に『7000！』とか送られてきて、『うるせーなー！』と思って（笑）

当日、家でも練習したけど全然うまくいかず。楽屋に入ったらスタッフがいて、すぐ、本当に認識していなかったんだけど……。彼らに『あのさ、が〜まるちょばは、ああいうのってすごい上手いんだったらウケる。で、めちゃくちゃ下手でもウケる。中途半端なんてウケないじゃん？ だから、あえて練習してない』って、嘘ついたのよ。スタッフに、練習をしてないって嘘を……。人間っておかしいね。できないことが分かっている状態だと『俺、練習してないですから』って」

テレビ東京 プロデューサー・佐久間宣行

「そうしたらスタッフが怪訝そうに『こいつ、練習してないの？』みたいな顔をして。『あ、まずった！』と思って。本当は練習したのに。不信感を持たれた……と思って。そしたら『じゃあ、打ち合わせしましょうか』ってちょっと冷たい感じで言われ。

16時過ぎからリハーサルが始まったんだけど、まだ心の整理がついていなくて、一番やっちゃいけないリハーサルをしてしまった。『はい、はい、ココでが〜まるやりまーす……』みたいな。テレビのスタンドイン（※リハーサルのための代役）がやるやつ。本気でやらないで半笑いの感じで、ちょっとだけを体を動かして、こんな感じでやりまーす、あとは本番で～……みたいな。演者が言うんじゃないやつ。ディレクターがやるなら分かるけど、照れくさくて、演者である僕がやっちゃったのよ。

それは本当に申し訳ないと思っている。他の段取りもやって楽屋に戻った直後、構成作家の福田がすぐ入ってきて『が〜まるちょばなんですけど、最後にトランクを落とす演出はきっかけになっているし、あそこ、ぜんっぜん違うから！ 佐久間さん、送った動画を見てもらって。あれはちゃんとやってください』『リハーサルも、ちゃんとやってもらわないと！』って言って、めちゃくちゃ怒られた（笑）」

が〜まるちょばを披露するのが照れ臭く、リハーサルで省略してしまい、スタッフから「リハーサルも、ちゃんとやってもらわないと！」と本気で怒られていたという佐久間。

テレビ東京 プロデューサー・佐久間宣行

しかし、ギリギリまで必死に練習し、本番も精一杯のパフォーマンスができたと言い、「本気でやって、VTRにドンと入った瞬間ね、何かしらの達成感はあった。手は抜かなかった」と、回想。リハーサルで佐久間を叱ったスタッフも、本番は頷いてくれていたそうだ。