4月4日(月)深夜、俳優の菅田将暉がパーソナリティを務めるラジオ番組「菅田将暉のオールナイトニッポン」(ニッポン放送・毎週月曜25時~27時)の最終回が放送。菅田は途中、鼻をすすって涙をこらえる様子もあったが、終始明るく努め、リスナーに感謝の思いを伝えた。
初回放送があったのは、5年前の2017年4月3日。その日の天気は雨で、菅田は「番組のこの処女航海を邪魔してるようだね」と話していた。そしてこの日の最終回も雨だったことから、「今日の雨はなんかね、この番組を終わらせまいと邪魔してるようにも感じます」としみじみ。
すぐに明るく振舞い、「リスナー、泣かせたいなー」「泣かすぞ、お前ら!」と笑いを誘い、これまで通りにネタメールの紹介、フリートークや番組コーナーを行った。
リスナーからは番組を卒業する菅田への“送辞”を募集し、番組後半では菅田からの“答辞”として5年間の思いをコメント。何度も「うーん……」「どうしよう、やばいな、喋るとなると」と言葉を詰まらせながらも、感謝を述べた。
「寝ながら考えていたんですよ 。何を喋ろうかなと……。ラジオというカルチャーが特殊だなと思ったのは、パーソナリティがいるけど、特にウチの番組はリスナーのメールと共に進行していくわけです。会ったこともない、どこで何をしているかも知らない人のことを信用して、一緒にモノづくりをするっていうのは、たぶんラジオだけじゃないですか。それで5年間毎週やって。普段の映画の現場とかと比較したらすごいことだなと思って。
番組ゲストには、第一線で活躍する俳優とかミュージシャンが来たけど、みんなオンエア中は言わないけど、『リスナーって面白いよね!』みたいなことを凄く言っていたんです。第一線でやっている彼らもこう思うんだなって。感性を持ってる人達がいつもふざけたメールを送ってきてくれた。
別に上から褒めるわけではないんだけど、リスナーに最後に何か言うとしたら、『結構すごいことをやっていたんじゃないかな』って思います。次にどこかで会った時、僕は顔とか分からないけどね、ぜひ声をかけてくれたらうれしいなと思います。ありがとうございました 。」
途中CMが入ったが、その後もリスナーへ語り続けた菅田。自身は万感の思いであると、改めて伝えた。
「だいぶ時間が少なくなってきました。リスナー泣いてるかな? どうなんやろな。泣いているからいいいって訳じゃないけど。少しでもいい意味のあるものになってくれたらなとも思うし、惜しんでくれてるかな? そうだとうれしいです。
この番組は終わりますが、また新たに自分に合った居場所を探してください。まあ、生きてさえいれば……。僕も全部(の仕事)をやめるわけじゃないし、一生ラジオをやらないわけではないし。またそんな機会があればな、と強く願いますけど。こんな時間がもらえて、本当に感謝です。ありがとうございました。
この世界に入って、このラジオで一個区切りなんですよ。菅田将暉業(ぎょう)というものが。その第1章みたいなものが、みなさんと共に終えられたなと。僕は気持ちよく終えられたと思っています。また、会える日を楽しみにしています。
というわけで、5年間お付き合いいただき、ありがとうございました。ここまでのお相手は、菅田将暉でした。ほな!」
最後は「菅田将暉のオールナイトニッポン」恒例の「ほな!」の挨拶で締めると、初回放送や放送200回記念、菅田が自宅のトイレを故障させた大惨事を語った模様がダイジェストで流れ、5年の歴史に幕を閉じた。
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番組情報
映画・ドラマ・CM、そして歌手としても活躍する菅田将暉が、毎週月曜日のオールナイトニッポンで2時間トーク!メールは毎週様々なテーマでお待ちしています。