ニッポン放送「山崎育三郎の I AM 1936 」(毎週土曜日21:30~22:00)から生まれたライブイベント 『THIS IS IKU 』 のイベント 『I AM 1936 presents THIS IS IKU 2023』がきょう、東京ガーデンシアターで開催された。2017年5月にスタートした同番組の5回目となるイベントは、ゲストに秋山竜次(ロバート)、木梨憲武、コブクロ、濱田めぐみを迎え、ここでしか見られないコラボレーション満載の山崎育三郎が考える究極のエンターテインメントショーを繰り広げ、幕を閉じた。
山崎育三郎が考える究極のエンターテインメントショーを開催 ここでしか見られないコラボレーションで会場に集まった多くの観客を魅了 『I AM 1936 presents THIS IS IKU 2023』2023年3月21日(火・祝)東京ガーデンシアター
客席が暗転するとオープニングVTRがスタート。山崎が、今年1月期に放送されていた金曜ナイトドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』(テレビ朝日系)で演じた佐山卓役のため伸ばしていた髪を切る様子が映し出され、髪にお別れを告げて「次の作品もあるので、バッサリ切ってください」と美容師にリクエスト。「記念に」と自分で髪にハサミを入れるのだが、「さよなら、佐山先生…」と山崎は切なげな表情を浮かべる。美容師にきっちり髪を整えてもらい、美容院にいる格好の着の身着のままで急ぎ駆け付けた山崎。「5回目のTHIS IS IKU It`s SHOW TIME」の掛け声でステージ中央に登場したかと思えば、なんと山崎自身はステージ後方の客席からタキシードを着用し颯爽と登場した。
山崎の突然の登場に会場のファンは驚きつつも、大きな歓声を上げる。山崎はダンサー4人を引き連れて、2018年にリリースした初オリジナルアルバムの表題曲となった「I LAND」を熱唱。観客に手を振り、そして、ダンサーと息の合ったダンスを披露したりと、1曲目から会場のボルテージを上げていく。2曲目は、昨年、同イベントにゲスト出演した3時のヒロインとのコラボ楽曲「僕のヒロインになってくれませんか?」。手でハートを作ったりとキュートなパフォーマンスで観客の胸を高鳴らせた。オープニングステージを終えた山崎は「楽しい!」と思わず一言。改めて、「THIS IS IKU 第5回目 スタートします!」と高々に宣言し、イベントは幕を開けた。
今回の会場となる東京ガーデンシアターは、「THIS IS IKU」にとって初めての会場。約7,000人が入る客席が満席となっており、山崎は「自分の人気に驚いています(笑)」と自画自賛。さらに「ドラマやバラエティ、MCなどいろんな活動で出会った尊敬する方をお呼びして、他にはないコラボレーションが見られるコンサート。過去最高に豪華になっています!」とイベントについて説明し、観客の期待を煽る。そして、話題はやはりこの話題。WBCへ。山崎は会場に集まったファンに向かって「きょう、WBC見た?」と問いかけると、「すごいよ!ニッポン。村神様ー!」と大絶叫。大のヤクルトスワローズファンでも知られる山崎は「涙が出るほど嬉しかった。おめでとう!」と決勝進出を決めた日本代表の健闘を会場と一緒に分かち合っていた。
オープニングトークで山崎が「このゲストだけは呼びたくないなぁ(笑)」とつぶやいた人物が、最初のゲスト。山崎のライバル、ミュージカル界の宙吊り王子こと霧島天介(ロバート秋山)が簡易的に用意された宙吊りのセットに吊らされた状態で登場すると、黄色い声で湧いていた会場が一気に笑いに包まれる。そんな霧島が自身のミュージカルの楽曲「SIX o'clock」を、バックバンドの演奏で、まさに午後6時ちょうどに披露。しかし、歌っている間にワイヤーが霧島の下半身に食い込んでいくなど、霧島からは汗が止まらない。さらに「じゃあ次は僕の歌を歌おう」と山崎の楽曲「君は薔薇より美しい」をデュエットするのだが、その間にも下半身への食い込みが止まらず、霧島は「股が限界」と勝手に歌詞を変えた歌を披露し、会場内の爆笑を誘っていた。
始終、爆笑が巻き起こっていた会場の雰囲気をがらっと変えたのは、続いてのゲスト・濱田めぐみ。「美女と野獣」(『美女と野獣』より)を山崎とデュエット。この豪華なコラボに観客は感動しながらも、2人による美しい旋律に酔いしれる。さらに山崎は、そんな濱田と「ぜひ一緒に歌いたかった」という楽曲「闇が広がる」(『エリザベート』より)も歌唱。力強い歌声で観客を圧倒していた。濱田とは5月から初共演するミュージカル『ファインディング・ネバーランド』からも、公演より先に2曲「All That Matters」「Neverland」を披露。同ミュージカルは先日、本読みからスタートし、本読みの段階から、濱田は「(演じるジェームズ・バリは)育ちゃんにピッタリ!」と絶賛。山崎も「久しぶりに本読みで泣きました」と、脚本のすばらしさを語っていた。
「続いては、先日最終回となった『リエゾン』の主題歌を歌ってくださったコブクロさんです!」との掛け声でステージに登場したコブクロ。デビュー当時から歌い続けている「轍-わだち-」、そして、この時期にピッタリの「卒業」を披露し、会場の観客はじっくりと聞き入っていた。さらに、山崎も加えた3人でドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』の主題歌であった「エンベロープ」を熱唱。山崎は3人での歌唱を終え、「楽曲に励まされて、現場で何度も再生してみんなで頑張っていました」と語り、「曲を聴くとグッとくる。佐山先生の気持ちになってしまう」と撮影を振り返っていた。
この日最後のゲストは、木梨憲武。約30年前にリリースした名曲「ガラガラヘビがやってくる」をロバートの秋山も加えて歌い、息の合ったダンスでも観客を盛り上げた。山崎と木梨の出会いは、音楽番組『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)の廊下で木梨が話しかけたことがきっかけ。それから、山崎がMCを務める番組『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)に木梨がゲスト出演したりと、交流を重ねてきた。今回、念願叶ってのイベントでの共演ということで、木梨は「『オー・ソレ・ミオ』を歌おうかな」と提案。山崎は「歌えるんですか?」と不安がるが、いざ歌い出すと木梨は見事な歌声を会場に響かせる。曲中では大サビをどちらが歌うか譲り合うシーンもあり、歌唱後に山崎は「『オー・ソレ・ミオ』をエンタメにしちゃうんだもん!すごい!」と、どこまでもエンターテイナーな木梨に尊敬の念を抱いていた。そんな木梨に「どうしても歌ってほしい」と、 「I LOVE YOUだもんで。」をリクエスト。奥様に対する愛溢れる歌詞で、客席を幸せな空気に包んだ。
全てのゲストパートが終わり、再び山崎のライブへ。ステージを下りて「キッチュ」を歌いながら客席を練り歩く。このイベントのグッズとなっているステッカーを配り、観客を喜ばせたあとは、山崎が全国ツアーを回っている時に披露し「ぜひもう一度見たい」とファンから要望があった、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のオーディションエチュードをこの場で再現。同作の楽曲メドレー(「強奪」「プリュメ街」「心は愛に溢れて」「ABCカフェ」「エピローグ」)も披露され、ファンにとってはたまらない時間となった。そして最後の楽曲となったのは、昨年、新型コロナウイルスの影響で千秋楽を迎えることができなかった『エリザベート』より「最後のダンス」。叶わなかった千秋楽の分をここにぶつけるように、力強く高らかに歌い上げた。
アンコールでは、この日のゲストが勢ぞろいし、コブクロの名曲「桜」を熱唱。観客も配布されたピンクのサイリウムを振って会場を桜色に染めた。最初から最後まで大盛り上がりだったイベントを締めくくるのは「On your side」。この日、山崎やゲストらの歌唱を支えた楽器隊やダンサーたちのソロパートもあり、会場一体となって作り上げたイベントは大盛況のまま幕を閉じた。
イベントの最後には、2024年秋に6回目の「THIS IS IKU」が開催されることも発表。山崎は「これからも挑戦を続けていきます。ありがとうございました!」と挨拶し、来年行われるイベント内容にも期待が高まるエンディングとなった。
■イベント名:I AM 1936 presents THIS IS IKU 2023
(読み:アイアムイクサブロウプレゼンツ ディスイズイク ニーゼロニーサン)
■開催日時:2023年3月21日(火・祝)16時半開場/17時半開演
■開催場所:東京ガーデンシアター
■出演者:山崎育三郎
■ゲスト:秋山竜次(ロバート) 木梨憲武 コブクロ 濱田めぐみ (五十音順)
■イベントHP:https://event.1242.com/events/this_is_iku_2023