『不死身ラヴァーズ』 見上愛 × 佐藤寛太、両想いになると消えてしまう!?

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1179回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は5月10日に公開された『不死身ラヴァーズ』と『恋するプリテンダー』をご紹介します。

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

画像を見る(全14枚) 『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』 松居大悟監督、10年間温め続けた企画が実現!

高木ユーナの同名漫画を実写映画化した『不死身ラヴァーズ』。手がけたのは、『ちょっと思い出しただけ』など、枠にとらわれない自由な作風で国内外から高い評価を受ける松居大悟監督。原作に魅了された松居監督は、10年もの間、実写映画化を熱望。その思いが実を結び、「好き」という気持ちを全肯定した新世代の恋愛映画が誕生しました。

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』のあらすじ

幼少期に出会った少年・甲野じゅんを“運命の相手”だと信じて探し続けている、長谷部りの。中学生の時、りのは後輩で陸上選手のじゅんを見つけて大喜び。自分の想いを熱烈に伝え続ける。最初こそ戸惑っていたじゅんだったが、いつしか、りのの真っ直ぐさに惹かれて2人は晴れて両想いに。

ところが両想いになった瞬間、じゅんは跡形もなく消えてしまった! その後も、りのは何度も「甲野じゅん」を見つけては、恋に落ちる。“運命の相手”に全力で自分の気持ちを伝え続ける、りの。それでも両想いになると、彼はやっぱりこの世界から消えてしまい……。

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』のみどころ

主人公・長谷部りのを演じたのは、本作が映画単独初主演となる見上愛。「好き」という想いを胸に、真っ直ぐに迷いなく突き進んでいく女性を好演。溢れんばかりの生命力がスクリーンから伝わってきて、エネルギッシュな彼女の姿に魅了されてしまいます。

りのの“運命の相手”甲野じゅん役は、劇団EXILEに所属し、着実に俳優としてのキャリアを築いている佐藤寛太。高校の軽音部の先輩、車椅子の男性、クリーニング店の店主……。「甲野じゅん」でありながら、まったく違ったキャラクターの「甲野じゅん」を演じ分けるという、ほかの作品では見られないであろう荒技(!?)を披露。演技巧者ぶりを発揮しています。

共演に青木柚、前田敦子、神野三鈴、大関れいかなど、松居組ではおなじみの顔ぶれが揃っているのも嬉しいところ。全力で無防備すぎるラブストーリーに華を添えています。

そして、登場人物たちの心情に優しく寄り添うような主題歌が作品に彩りを与えているのも、見どころならぬ聴きどころですよ。

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

恋愛映画は数多くあれど、これほどまでに「好き」だという想いをストレートに描き続ける作品は観たことがないかも!?……と、どこか新鮮さを感じてしまう不思議な手触りの本作。

原作とは男女の設定を入れ替え、さらにストーリーの後半では大胆な“仕掛け”を施したことから、ストーリーがより躍動的に。松居大悟監督の卓越した構成力、そして演出力には唸らされるばかりです。全力で向き合う恋愛の輝きが濃縮された珠玉の一作です。

『恋するプリテンダー』

『恋するプリテンダー』

『恋するプリテンダー』全世界興行収入300億円超えの王道ラブコメディ

2022年のエミー賞に、『ユーフォリア/EUPHORIA』と『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾートホテル』シーズン1でダブルノミネートされた実力派シドニー・スウィーニー。

『トップガン マーヴェリック』でエリートパイロットチームのメンバーであるハングマンを演じ、一躍大ブレイクを果たしたグレン・パウエル。

いまもっともホットな新世代ハリウッドスターが共演。全世界興行収入300億円超えのラブコメディ『恋するプリテンダー』。

弁護士を目指してロースクールに通うビーと、金融マンのベン。意気投合して一夜を共に過ごしたものの、ちょっとした行き違いから恋心は一気に下火に。

数年後、オーストラリアで結婚式に出席することとなり、再会した2人。周囲も気を遣うほど険悪ムードだったが、復縁を迫る元カレから逃れたいビーと、元カノとヨリを戻したいベンは、恋人のフリをして、お互いの望みを叶えようとするが……。

次から次へと巻き起こる事件に、時にいがみ合いながら、時に大真面目にフェイク・カップルを演じる。そんな主人公ふたりの振り切ったドタバタぶりに抱腹絶倒間違いなし。気軽に楽しめる映画が観たいなぁ〜。そんな時にオススメの超娯楽作品です。

<作品情報>

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

『不死身ラヴァーズ』  (C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社

不死身ラヴァーズ
2024年5月10日(金)からテアトル新宿ほか全国ロードショー

出演:
見上愛 佐藤寛太
落合モトキ 大関れいか 平井珠生 米良まさひろ 本折最強さとし 岩本晟夢 アダム 青木柚 前田敦子 神野三鈴
監督:松居大悟
原作:高木ユーナ『不死身ラヴァーズ』(講談社「別冊少年マガジン」所載)
脚本:大野敏哉 松居大悟
音楽:澤部 渡(スカート)
主題歌:「君はきっとずっと知らない」スカート(PONYCANYON / IRORI Records)
製作幹事:メ~テレ ポニーキャニオン
配給:ポニーキャニオン
製作プロダクション:ダブ
(C)2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会 (C)高木ユーナ/講談社
公式サイト https://undead-lovers.com/

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『恋するプリテンダー』

『恋するプリテンダー』

恋するプリテンダー
2024年5月10日(金)から全国ロードショー

監督:ウィル・グラック
製作:ウィル・グラック、ジョー・ロス ジェフ・キルシェンバウム
脚本:ウィル・グラック イラナ・ウォルパート
出演:シドニー・スウィーニー グレン・パウエル
原題:ANYONE BUT YOU
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト https://www.koipuri-movie.jp/

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