250人が「江戸落語を感じた幸せな夜」~「声優落語天狗連」 in 神田明神~後編

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昨日(1月23日)江戸総鎮守 神田明神 明神会館B1で開催された、「アニメ×落語×声優」の異色コラボイベント「声優落語天狗連 supported by 昭和元禄落語心中」の模様(後編)をお届けします!

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MCの吉田尚記と、ゲストの声優小林ゆうさんに続いて登場したのは、アニメ好きにして落語研究会出身の学者芸人・サンキュータツオさん。
アニメの次回予告でかかる出囃子が「三代目 古今亭志ん朝師匠」のものであることや、志ん朝師匠の本名と、アニメの主人公「三代目有楽亭助六(CV: 関智一さん)」の本名が「強次(きょうじ)」であるという共通点について触れ、「このアニメには、ありがとう!の気持ちしかない」と熱く語りました。

そして、サンキュータツオさんが企画されている「渋谷らくご」の現場では、二ツ目の落語家さんたちもこのアニメを見ていて盛り上がったとのこと。アニメ第1話で出てくる、「師匠の落語中に、弟子である主人公が寝てしまう」というシーンに関して、二ツ目の落語家さんたちが「胃が痛い」と言っていたとして「実際にあるシーン」なんだと解説をし、会場の笑いを誘った。

そして、お待ちかねは、第1話の終盤で、「八代目有楽亭八雲(CV:石田彰さん)」の落語シーンで演じられた「鰍沢(かじかざわ)」を実際に、落語家さんの語りで聴こうというもの。

MCの2人(吉田&タツオさん)による「昭和元禄落語心中 大好きっ子会議」で、ドラフト1位に指名された「入船亭扇辰師匠」が登場。

吉田アナが大学生時代落研に在籍していた約20年前に、高座で見ていた「若手のホープ」が、入船亭扇辰師匠。この日も、池袋演芸場で昼の部の主任(トリ)を務めてから会場入りされた。

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扇辰師匠は巧みな「マクラ」で、まず会場を沸かした。
そして、噺に入ると、軽妙さに笑い、色っぽさに惚れる。
どんどん世界に引き込まれていく空間がそこにはあった。

実は、会場の250人のうち、約4分の1が、初めて落語を聴くという方々。その参加者にとってはもちろん、会場にいた参加者全員が引き込まれる落語「鰍沢(かじかざわ)」だった。

そして、出演者4人全員で集合し、感想トークが繰り広げられた。
サンキュータツオさんは「マクラが完璧で、アタマの中に映像が浮かんできた。いい落語には余韻がある」と語り、吉田アナは「目線の切り方がすごい」と語った。

扇辰師匠の「鰍沢」は、それを得意としていた師匠「九代目 入船亭扇橋師匠」から二ツ目だった早い時期に教えてもらったとのこと。

感想として、250人の「オーラ(気)」を感じたと、扇辰師匠は感謝のコトバを述べた。

そして、MCから、来月(2月)のイベント開催が決定した旨が発表され、「天狗連」というタイトルが表すとおり、「男性声優による落語チャレンジ」を行うという次回企画が発表され、会場が沸き、あっという間の楽しい時間は終了した。

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そして、yoppy限定の嬉しい発表が。今回披露した、入船亭扇辰師匠の落語「鰍沢」を、yoppy限定で公開する了承を頂きました。扇辰師匠、ありがとうございます。

こちらは近日中に公開致しますので、お楽しみに。

『昭和元禄落語心中』 公式サイト http://rakugo-shinju-anime.jp
入船亭扇辰師匠と後援会のホームぺージ http://sentatsu-irifunet.com

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