ニッポン放送「土屋礼央 レオなるど」。
10/17(月)からの1週間は「秋のオールニッポン放送リクエスト〜曲の名は。~」と題してお送りしました。
17(月)の放送では、ゲストにビビる大木さんが登場。ユーミンの歌詞に乙女心の在り方を解説。
■松任谷由実、22枚目のシングル「スイート・ドリームス」
ビビる大木(以下大木):この歌詞の中の物語を確認していない人が多いのですよ。「この電話が最後かもしれない 涙があふれて、もう切るわと何度も言いながら 引き伸ばすのは私のほう」女性ならば体験したことあるでしょ?
「もう切るよと言いながら、切らないのは自分のほう」
その、別れるカップルのそこの会話を切り取ってきたユーミン先輩のセンス。
「写真立てにおどける二人 今日を知らずにキスしている」
まだ仲良かったころの写真を見ながら別れ話の電話をしている。電話しているくせに自分から電話を切りたくないという複雑な乙女心がある。そして言います。
「何に負けたの、わからないことがくやしいだけ」
ここですよ。
「別れるけど、何に負けたかわからないから、それがくやしい」
とこの女性は言っている。勝ち負けですか。恋愛は?どうですか?
新保友映アナウンサー(以下新保):勝ち負けではない…ですかね。
土屋礼央(以下土屋):僕の場合、昔付き合っていた彼女がどういう男と付き合っているかはちょっと値踏みしますね(笑)。あーそう、と。あーそっち?。そーゆータイプなんだと。ヤキモチですね(笑)。
大木:自分が認めるような男と付き合っていたら、「いいねー」ってなるの?
土屋:いや、どっちもくやしいですよ。パーフェクトな人でも「へっ」となるし、自分より見劣りするような感じだと「どーしてそこ行った? そこに負けたのか?」とくやしいです(笑)。
大木:どっち行っても恋愛を勝ち負けで見るとそうなっちゃう。だからユーミン先輩はあえてそういう女の子をここに登場させているんですよ。その裏には「そういうことじゃないかもね、恋愛」って、というメッセージがあるのではないかと思います。
土屋:この曲、この子はふられたんですか?
大木:自分から言っている可能性あるよね、
「できればひどい捨て台詞投げて、嫌われてから消えたいの」
別れる気はあるんだけど、振るより振られたほうがなんかいいよね。という逃げ腰の恋愛がこの子にはある。
土屋:「その後も私といると回り道だからかまわない」と。
大木:自分が被害を負ったみたいなことを人に言いたい女子なのね。
新保:女子にはありますね。私は悪くなかったけど…という。
大木:あるでしょ。だから「私何に負けたかわからないから悔しいのよね!」って言っているわけです。