株式会社ヘラルボニー(以下、ヘラルボニー)が主催する国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2026 Presented by 東京建物|Brillia」にて、応募作品総数2,943点の作品の中から、厳正な審査によりカー・ハン・ムイ氏の作品「zonder titel(無題)」がグランプリを受賞した。グランプリ作家のカー・ハン・ムイ氏には、創作活動を奨励する資金として賞金300万円が贈られるほか、ヘラルボニーと作家契約を締結し、今後さまざまなライセンス起用により国内外にその異彩を発信する。また、グランプリのほか、審査員特別賞(4名)企業賞(9名)も決定した。
グランプリ作品、企業賞受賞作品、審査員特別賞受賞作品および最終審査進出作品を一堂に展示するアート展は、2025年5月30日(土)より、三井住友銀行東館 1階 アース・ガーデン(住所:東京都千代田区丸の内1-3-2)にて開催する。
■グランプリ 受賞作品

カー・ハン・ムイ「zonder titel(無題)」
カー・ハン・ムイ(オランダ)「zonder titel(無題)」
画材:紙に鉛筆 / サイズ:704×1030mm

カー・ハン・ムイ
<作家プロフィール>
カー・ハン・ムイ(オランダ)
絵を描くことに幼いころから関心を示し、寡黙ながらひたむきに制作に向き合うカー・ハンを、両親は温かく支えてきた。当初はパステルや絵の具を用いていたが、ほどなく、自身の制作スタイルには、色鉛筆がより適していることに気づく。描き続けるにつれて作品はさらに洗練され、徐々に抽象性を増していく。大きな白い紙の上に鋭く削った色鉛筆を用いて、幾層にも色を重ねる。何か月にもわたり、深い集中力とエネルギーをもって描き続けることで、作品は次第に鮮やかな輝きを帯びていく。そうして生み出された形象の連なりは、布地や絨毯、あるいは刺繍を思わせる趣を感じさせる。
深いエメラルドグリーンを基調に、青緑や黄緑、くすんだオリーブの色層が幾重にも重なり、画面には水面をのぞき込むような静かな奥行きが生まれている。中央にゆるやかに弧を描く形態は、器の縁のようでもあり、地形の輪郭のようでもあり、見る者の記憶や感覚に静かに触れる。同時に、この作品は詩的で穏やかな印象をたたえながらも、形態の輪郭や色面の関係は驚くほどシャープでクリーンである。細かな線や点の反復は、遠くでかすかに響く音のようなリズムを生み、画面に精緻な秩序を与えている。静けさと明晰さが高い次元で共存する造形の強度を評価し、本作をグランプリに選出した。
黒澤 浩美(株式会社へラルボニーCAO)
カー・ハン・ムイの作品の大胆な構成には、一目で強く惹きつけられた。画面の下部は、円形と反復する渦巻きの有機的な集合体で満たされ、上三分の一は、線的なテクスチャーの力強いまとまりと暗色の帯状の層によって占められている。こうした要素の組み合わせは、形式的抽象への確かな感覚がうかがえると同時に、地図や考古学的図版を彷彿とさせる。緑がかった茶色と黒を基調とする色彩は、隠された構造を掘り起こし、その姿を地中からあらわにするような感覚をいっそう際立たせる。その印象は、オーストリア生まれの建築家・芸術家フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーによる、生物形態的な住宅建築や環境に配慮したデザインにも通じる。カー・ハン・ムイが提示する世界。それは庭園であり、ポータル(門)でもある。どこか人を惹きつけてやまない場所であり、私たちそれぞれの物語が展開していく舞台背景となる空間なのだ。
ハリエット・サーモン(米国 / サンフランシスコ)(Creativity Explored アート・パートナーシップディレクター)
■審査員特別賞 受賞作品
「審査員特別賞」は、4名の審査員がそれぞれ独自の視点で作品を選出する。

左:カミジョウ ミカ「イエローで白い黒の進化」 / 右:ルイス・フェリペ・ダビラ「HACIA MI DESEO(私の欲望に向かって)」
写真左:カミジョウ ミカ(日本)「イエローで白い黒の進化」
審査員:黒澤 浩美(株式会社へラルボニーCAO)
写真右:ルイス・フェリペ・ダビラ(コロンビア)「HACIA MI DESEO(私の欲望に向かって)」
審査員: ハリエット・サーモン(米国 / サンフランシスコ)(Creativity Explored アート・パートナーシップ ディレクター)

左:オーシャン「Time Got Away From Me 1(私から過ぎ去った時間)」 / 右:鳥山シュウ「つみかさなる」
写真左:オーシャン(アメリカ)「Time Got Away From Me 1(私から過ぎ去った時間)」
審査員:クラウス・メッヘライン(ドイツ/ミュンヘン)(EUWARDアーカイブおよびアトリエ・アウグスティヌム(アウグスティヌム財団)ディレクター兼キュレーター)
写真右:鳥山シュウ(日本)「つみかさなる」
審査員:日比野 克彦(アーティスト / 東京藝術大学長)
■企業賞 受賞作品
「企業賞」はプラチナパートナーの東京建物株式会社、ゴールドパートナーの株式会社三井住友フィナンシャルグループ、西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、株式会社ジンズ、セイコーエプソン株式会社、株式会社サンゲツ、貝印株式会社、トヨタ自動車株式会社、東日本旅客鉄道株式会社より授与される。受賞した作品は、その企業のサービス・プロダクト・事業のいずれかに採用される予定。企業賞をきっかけとしたコラボレーションを通じ、作家の異彩が発露する機会を創出していく。

時永 蒼生「20210425」
時永 蒼生(日本)「20210425」 / 東京建物|Brillia 賞

左:今村 聖「ぼくの食べた料理たち」 / 右:二瓶 智仁「Deep in to the Night〜サラダボウル~」
写真左:今村 聖(日本)「ぼくの食べた料理たち」 / SMBCグループ 賞
写真右:二瓶 智仁(日本)「Deep in to the Night〜サラダボウル~」 / 西村あさひ 賞

左:矢野 琴乃「パクチちゃん」 / 右:中野 道人「Difference」
写真左:矢野 琴乃(日本)「パクチちゃん」 / JINS 賞
写真右:中野 道人(日本)「Difference」 / エプソン 賞

左:むろはら まい「いえいえ」 / 右:レモコ-レイコ「重なる連なり、連なる重なり。」
写真左:むろはら まい(日本)「いえいえ」 / sangetsu 賞
写真右:レモコ-レイコ(日本)「重なる連なり、連なる重なり。」 / 貝印 賞

左:KIYO「希望」 / 右:Yuina「無題」
写真左:KIYO(日本)「希望」 / JR東日本 賞
写真右:Yuina(日本)「無題」 / トヨタ自動車 賞
■パートナー企業に関して
新たにトヨタ自動車がゴールドパートナーとして参画することが決定した。

「HERALBONY Art Prize 2026 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia」パートナー一覧
【PLATINUM PARTNER】
東京建物株式会社
【GOLD PARTNERS】
株式会社三井住友フィナンシャルグループ
西村あさひ法律事務所・外国法共同事業
株式会社ジンズ
セイコーエプソン株式会社
株式会社サンゲツ
貝印株式会社
トヨタ自動車株式会社
東日本旅客鉄道株式会社
【SILVER PARTNERS】
株式会社乃村工藝社
株式会社パイロットコーポレーション
アビームコンサルティング株式会社
株式会社LIXIL
【MEDIA PARTNER】
株式会社ヒット
株式会社ハースト婦人画報社
株式会社ニッポン放送
株式会社ニューステクノロジー
【PR / EVENT PARTNER】
株式会社サニーサイドアップ
■展覧会概要
受賞者及びファイナリストの作品が一堂に集結する展覧会を開催する予定。
会期:2026年5月30日(土)〜6月27日(土)
会場:三井住友銀行東館 1階アース・ガーデン(東京都千代田区丸の内1-3-2)
主催:株式会社ヘラルボニー

展覧会「HERALBONY Art Prize 2025 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia」 撮影:鈴木 穣蔵

HERALBONY Art Prize 2026 Exhibition Presented by 東京建物|Brillia
■株式会社ヘラルボニー
「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー。障害のある作家が描く2,000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。自社ブランド「HERALBONY」の運営をはじめ、企業との共創やクリエイティブを通じた企画・プロデュース、社員研修プログラムを提供するほか、国際アートアワード「HERALBONY Art Prize」の主催など、アートを軸に多角的な事業を展開。2024年7月より海外初の子会社としてフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立。
会社名:株式会社ヘラルボニー / HERALBONY Co.,Ltd.
所在地:〒020-0026 岩手県盛岡市開運橋通2-38(本社)、
〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目5−16 銀冨ビル3F受付(東京拠点)
コーポレートサイト:https://www.heralbony.jp
オンラインストア:https://store.heralbony.jp/





