余命は2ヶ月 あまりに前向きな母の強さに、胸を打たれて涙が止まらない By - NEWS ONLINE 編集部 公開:2016-10-24 更新:2016-10-24 Ad 余命2ヶ月―。もし、そう告げられた時、あなたは何を思うでしょうか。 「なんで、自分が…?」目前にせまる死への恐怖で、絶望の淵に立たされるかもしれません。 でも、彼女は、まるで違いました。 私には、やるべきことが、まだある! 銭湯『幸の湯』を営む幸野一家でしたが、1年ほど前に夫が蒸発。銭湯は休業に追いやられます。 母、双葉(ふたば)は、パン屋のパートで家計を支えながら、持ち前の明るさとパワーで娘を育てる忙しい毎日を送っていました。しかし、ある日のパート中に倒れ意識を失ってしまいます。 ステージ4の、末期がんです― 医師にまさかの余命宣告を受けた双葉。絶望のどん底に突き落とされて、ふさぎ込んでしまう… と思いきや、『残された人生でやるべきことを全うする!』と、一人動き出すのです。 やるべきこと①:お父ちゃんを連れ戻し、銭湯を再開する なんといっても、『幸の湯』の再開が急務。早速、双葉は探偵事務所に依頼し、失踪した夫をついに見つけ出します。 心配と怒りのあまり思わず殴ってしまう双葉でしたが、彼が家を出たのには、意外な理由があったのでした…。 やるべきこと②:気弱な娘を、独り立ちさせる 双葉の心残りは、娘・安澄(あずみ)のこと。学校でいじめにあっていた安澄は、“ある事件”が起きた翌日、頑なに学校へ行くことを拒みます。 安澄、逃げちゃだめ!学校へ行きなさい! これからどんなに辛いことがあっても、立ち向かう強い心を持ってほしい…その一心で、双葉は心を鬼にして彼女を叱責します。 お母ちゃんとは違う!私には、立ち向かう勇気なんかないの! 最初は反発しながらも、母の想いに気付いた安澄は、自分の弱さを脱ぎ捨て、勇気をふりしぼって“大胆な行動”を起こすのです…。 そして、母の最期の『やるべきこと』とは… 3つ目の『やるべきこと』…それは、“娘の安澄を『ある人』に会わせること”。 いよいよ、母の最期の大仕事が始まります。そこから、家族の運命は一気に急展開していくのです。 人生をかけて愛を降り注ぐ母を、宮沢りえが熱演 今回、監督が自ら手がけたオリジナル脚本に心をわしづかみにされ、宮沢りえさんら豪華キャストたちは出演を決めたのだそうです。 話が進むごとに、予想を裏切る展開が繰り広げられ、どんどんストーリーの中へ引き込まれていきます。 オダギリジョーさん演じる、頼りないけど憎めないダメ夫や、杉咲花さん演じる、気が優しすぎる娘・安澄など、登場人物がみんな愛おしく、思わず感情移入してしまいます。 双葉との別れのシーンでは、「カット」の声がかかった瞬間、出演者や監督まで全員が大号泣してしまったんだとか。 試写会で作品を観た私は、最初は正直、よくある『感動もの映画』だろうと思っていたのですが、その予想は大きく裏切られました。 泣いて、笑って、また泣いて…そしてラストで強烈に心を揺さぶられ涙腺が崩壊。観終わった直後は、まるで全身から魂が抜けてしまったように硬直してしまいました。 母の大きな愛によって、それぞれが違う形で、互いに愛を紡いでいく…。生きるとは、家族とは、究極の愛とは…この作品のメッセージがずっと突き刺さって、しばらく頭から離れませんでした。 そして、不思議なタイトルの意味は、見終わった時にすっと腑に落ちるはずです。 涙と生きる力がほとばしる、ある家族の物語。ぜひ、劇場で笑って泣いて、大きな愛に包まれてください。 <湯を沸かすほどの熱い愛> 2016年10月29日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー 監督:中野量太 出演:宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李ほか 提供:<株式会社クロックワークス> ツイートする シェアする 送る はてな
余命2ヶ月―。もし、そう告げられた時、あなたは何を思うでしょうか。 「なんで、自分が…?」目前にせまる死への恐怖で、絶望の淵に立たされるかもしれません。 でも、彼女は、まるで違いました。 私には、やるべきことが、まだある! 銭湯『幸の湯』を営む幸野一家でしたが、1年ほど前に夫が蒸発。銭湯は休業に追いやられます。 母、双葉(ふたば)は、パン屋のパートで家計を支えながら、持ち前の明るさとパワーで娘を育てる忙しい毎日を送っていました。しかし、ある日のパート中に倒れ意識を失ってしまいます。 ステージ4の、末期がんです― 医師にまさかの余命宣告を受けた双葉。絶望のどん底に突き落とされて、ふさぎ込んでしまう… と思いきや、『残された人生でやるべきことを全うする!』と、一人動き出すのです。 やるべきこと①:お父ちゃんを連れ戻し、銭湯を再開する なんといっても、『幸の湯』の再開が急務。早速、双葉は探偵事務所に依頼し、失踪した夫をついに見つけ出します。 心配と怒りのあまり思わず殴ってしまう双葉でしたが、彼が家を出たのには、意外な理由があったのでした…。 やるべきこと②:気弱な娘を、独り立ちさせる 双葉の心残りは、娘・安澄(あずみ)のこと。学校でいじめにあっていた安澄は、“ある事件”が起きた翌日、頑なに学校へ行くことを拒みます。 安澄、逃げちゃだめ!学校へ行きなさい! これからどんなに辛いことがあっても、立ち向かう強い心を持ってほしい…その一心で、双葉は心を鬼にして彼女を叱責します。 お母ちゃんとは違う!私には、立ち向かう勇気なんかないの! 最初は反発しながらも、母の想いに気付いた安澄は、自分の弱さを脱ぎ捨て、勇気をふりしぼって“大胆な行動”を起こすのです…。 そして、母の最期の『やるべきこと』とは… 3つ目の『やるべきこと』…それは、“娘の安澄を『ある人』に会わせること”。 いよいよ、母の最期の大仕事が始まります。そこから、家族の運命は一気に急展開していくのです。 人生をかけて愛を降り注ぐ母を、宮沢りえが熱演 今回、監督が自ら手がけたオリジナル脚本に心をわしづかみにされ、宮沢りえさんら豪華キャストたちは出演を決めたのだそうです。 話が進むごとに、予想を裏切る展開が繰り広げられ、どんどんストーリーの中へ引き込まれていきます。 オダギリジョーさん演じる、頼りないけど憎めないダメ夫や、杉咲花さん演じる、気が優しすぎる娘・安澄など、登場人物がみんな愛おしく、思わず感情移入してしまいます。 双葉との別れのシーンでは、「カット」の声がかかった瞬間、出演者や監督まで全員が大号泣してしまったんだとか。 試写会で作品を観た私は、最初は正直、よくある『感動もの映画』だろうと思っていたのですが、その予想は大きく裏切られました。 泣いて、笑って、また泣いて…そしてラストで強烈に心を揺さぶられ涙腺が崩壊。観終わった直後は、まるで全身から魂が抜けてしまったように硬直してしまいました。 母の大きな愛によって、それぞれが違う形で、互いに愛を紡いでいく…。生きるとは、家族とは、究極の愛とは…この作品のメッセージがずっと突き刺さって、しばらく頭から離れませんでした。 そして、不思議なタイトルの意味は、見終わった時にすっと腑に落ちるはずです。 涙と生きる力がほとばしる、ある家族の物語。ぜひ、劇場で笑って泣いて、大きな愛に包まれてください。 <湯を沸かすほどの熱い愛> 2016年10月29日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー 監督:中野量太 出演:宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李ほか
余命2ヶ月―。もし、そう告げられた時、あなたは何を思うでしょうか。
「なんで、自分が…?」目前にせまる死への恐怖で、絶望の淵に立たされるかもしれません。
でも、彼女は、まるで違いました。
私には、やるべきことが、まだある!
銭湯『幸の湯』を営む幸野一家でしたが、1年ほど前に夫が蒸発。銭湯は休業に追いやられます。
母、双葉(ふたば)は、パン屋のパートで家計を支えながら、持ち前の明るさとパワーで娘を育てる忙しい毎日を送っていました。しかし、ある日のパート中に倒れ意識を失ってしまいます。
ステージ4の、末期がんです―
医師にまさかの余命宣告を受けた双葉。絶望のどん底に突き落とされて、ふさぎ込んでしまう…
と思いきや、『残された人生でやるべきことを全うする!』と、一人動き出すのです。
やるべきこと①:お父ちゃんを連れ戻し、銭湯を再開する
なんといっても、『幸の湯』の再開が急務。早速、双葉は探偵事務所に依頼し、失踪した夫をついに見つけ出します。
心配と怒りのあまり思わず殴ってしまう双葉でしたが、彼が家を出たのには、意外な理由があったのでした…。
やるべきこと②:気弱な娘を、独り立ちさせる
双葉の心残りは、娘・安澄(あずみ)のこと。学校でいじめにあっていた安澄は、“ある事件”が起きた翌日、頑なに学校へ行くことを拒みます。
安澄、逃げちゃだめ!学校へ行きなさい!
これからどんなに辛いことがあっても、立ち向かう強い心を持ってほしい…その一心で、双葉は心を鬼にして彼女を叱責します。
お母ちゃんとは違う!私には、立ち向かう勇気なんかないの!
最初は反発しながらも、母の想いに気付いた安澄は、自分の弱さを脱ぎ捨て、勇気をふりしぼって“大胆な行動”を起こすのです…。
そして、母の最期の『やるべきこと』とは…
3つ目の『やるべきこと』…それは、“娘の安澄を『ある人』に会わせること”。
いよいよ、母の最期の大仕事が始まります。そこから、家族の運命は一気に急展開していくのです。
人生をかけて愛を降り注ぐ母を、宮沢りえが熱演
今回、監督が自ら手がけたオリジナル脚本に心をわしづかみにされ、宮沢りえさんら豪華キャストたちは出演を決めたのだそうです。
話が進むごとに、予想を裏切る展開が繰り広げられ、どんどんストーリーの中へ引き込まれていきます。
オダギリジョーさん演じる、頼りないけど憎めないダメ夫や、杉咲花さん演じる、気が優しすぎる娘・安澄など、登場人物がみんな愛おしく、思わず感情移入してしまいます。
双葉との別れのシーンでは、「カット」の声がかかった瞬間、出演者や監督まで全員が大号泣してしまったんだとか。
試写会で作品を観た私は、最初は正直、よくある『感動もの映画』だろうと思っていたのですが、その予想は大きく裏切られました。
泣いて、笑って、また泣いて…そしてラストで強烈に心を揺さぶられ涙腺が崩壊。観終わった直後は、まるで全身から魂が抜けてしまったように硬直してしまいました。
母の大きな愛によって、それぞれが違う形で、互いに愛を紡いでいく…。生きるとは、家族とは、究極の愛とは…この作品のメッセージがずっと突き刺さって、しばらく頭から離れませんでした。
そして、不思議なタイトルの意味は、見終わった時にすっと腑に落ちるはずです。
涙と生きる力がほとばしる、ある家族の物語。ぜひ、劇場で笑って泣いて、大きな愛に包まれてください。