2/20(月)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ！』今日の聴きどころ！その③
金正男氏殺害～新たに北朝鮮国籍の4人を国際手配
7:10～やじうまニュースネットワーク：コメンテーター須田慎一郎(ジャーナリスト)、ケント･ギルバート(カリフォルニア州弁護士) with ニッポン放送報道部畑中秀哉デスク
北朝鮮との間合いをはかるマレーシア
北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、マレーシアの警察が新たに北朝鮮国籍の男4人を国際手配しました。ただ4人は、すでに平壌に戻ったという情報が伝えられており、真相解明は難航する可能性があります。
故金正男氏(左) 写真提供：産経新聞社 (右)19日マレーシア警察が金正男氏暗殺事件で公表したリ･ジヒョン、オ･ジョンギル、ホン･ソンハク、リ･ジェナム各容疑者 写真提供：時事通信
高嶋）フジテレビ系の番組で、あのマレーシアのクアラルンプール国際空港での犯行の様子、そのときの金正男の動きが伝えられていますが、ショッキングな映像でした。いろいろな情報が入っています。まずニッポン放送の報道部の畑中秀哉デスクです。
畑中）昨日マレーシアで警察が行った記者会見ですが、いろんな情報が錯そうしており、マレーシアの警察当局自体は死亡原因について、明らかにしていません。記者会見では男4人の氏名が新たに公表されました。リ・ジヒョン(33歳)ホン・ソンハク(34歳)オ・ジョンギル(55歳)リ・ジェナム(57歳)この4人が容疑者となります。
ただ4人は事件のあった今月13日にすでにマレーシアを出国しています。現地のメディアは17日に平壌に到着したと報じておりまして、これが事実といたしますと、真相究明はかなり難しそうです。これに先立ちまして、逮捕されてるのは、実行犯とされる女2人、その1人と交際をしていた男と合わせて3人で、その男リ・ジョンチル容疑者の情報が少しづつですが明らかになってきています。
まずマレーシアにある薬品会社に勤めているという、科学分野の専門家で毒物について詳しいのではないかという情報があり、外国人労働者に発行する身分証明書を持っていたということで、このリ・ジョンチル容疑者は正規の労働許可を得て生活していた可能性があると報じられています。いずれにせよ、北朝鮮とマレーシアというのは非常に友好国とはされていたわけですが、今回、金正男氏の死体の司法解剖するかどうかをめぐって、対立関係にありまして、この両国の関係にややひびが入っているという状況が伝えられております。高嶋）あのマレーシアの警察が非常に慎重な物の言い方ですね。
須田）やっぱり北朝鮮との関係を気にしているのでしょうね。
高嶋）毒物というのは間違いないと思いますけれど、何の毒だったかは特定されないというのは、そんなに難しいのですかね。
須田）その情報を公開すること自体に慎重になっている。北朝鮮との間合いを図っているのだろうと思います。
高嶋）これは北朝鮮のトップである金正恩が指令したことは、はっきりと間違いがないところじゃないのですかね。
金正男の秘書が裏切った？
須田）状況証拠は真っ黒なのですが、客観的には、事実関係と証拠を積み上げねばならない。そういった中で注目されているのは、殺された金正男の秘書役の人です。どうしてかというと、今回、暗殺があったとして、なぜあの日あの時間にクアラルンプールの空港にいて、どこの飛行機に乗ろうとしていたのか、なぜ実行部隊のほうはそれを把握していたのかという疑問が出てきます。
高嶋）確かにそれは盲点ですね。
須田）まだどこにも情報は出ていませんが、その秘書役の所在が不明になっています。いくら携帯電話に電話をかけても出ない。
高嶋）つまり言いたいのは秘書役が裏切ったということですか。
須田）可能性があります。その人物はいまどこにいるのか。殺されたのか北の方にいるのか。もちろん北朝鮮国籍の人間ですから、水面下で行方を必死になって追っている状況です。
高嶋）ケント・ギルバートさん、クアラルンプールの空港内で、ほんの早業の2秒ちょいぐらいで、毒をキッとやっているあの不可思議な女2人。1人はベトナムのパスポート、1人はインドネシアのパスポートを持っていましたが、行方を遮ったのはインドネシアの女のほうで、これは本物のパスポートを持っていたとインドネシアの政府も認めている。最初は妙に素人くさいとか胡散臭いという目で世界から見られていましたが、Tシャツを着た女は首の太さから見て、あれはプロだとか言い出してね。その辺、ケントさんはどんな情報が入っていますか。
ケント）僕が昨日読んだのはですね、実行犯の女の人がこれはクイズ番組のギャグで、前にもそういうことをやったことがあるとありました。
高嶋）アイシャ容疑者のほうはそう言ってますね。
ケント）日本のテレビでも出ているってね。どうなんでしょうね。
高嶋）わからないですね。謎に満ちていますよね。一説によると須田さん、いわゆる金正男の息子が気になりますね。行方不明になっている。
須田）北京とマカオに2人いますが、マカオにいるほうの息子の所在も不明になっている。要するに連絡が取れない状況。
高嶋）それはいつからですか。13日から？
須田）父親である金正男が殺害される以前からですね。場合によっては危険を感じて身を隠したのか。そして今回なぜマレーシアに行っていたのかって言うと、これは春節がらみです。周囲が緊迫している中で遊びに行くのはどうかと思うけど、やっぱり春節でマレーシアに出かけていた。
中国にとって有力なカードだった金正男
高嶋）そして国家権力の中枢にいる弟の金正恩は、チャン・ソンテグを殺しちゃったり、もう何人公開処刑にしたのかわかんないとか、いろいろ言われている狂気の男ですが、どっちかというと金日成、金正日と続いてきた正統的な流れでいくと、実は継承すべきは長男の金正男なのですよね。お母さんの出自もテレビで散々やられていますけど、金正恩のほうは在日のお母さんであった。北朝鮮の中だと在日というとものすごく虐げられる。
須田）階級を見ているだけで、成分と言いますが、成分としては低い部類にいる。
高嶋）そういうところから、殺された正男が、いわゆる脱北した3万人を率いて臨時政府を作れると言う人もいる。そこでケントさん、中国の石炭の輸出を急に止めましたね。
ケント）そうなんですよ。これは誰の圧力かわかりませんけれど、実は中国の中で世論調査を取ってみますと、一番脅威に感じる国はアメリカ、二番目は北朝鮮です。金正恩さんの政権になってからは、中国の言うことを聞かなくなってしまった。彼らにとってすごく厄介な存在というわけです。
高嶋）ということですが、これは端から国連なんかで約束されていたことで、今になってやっと実行したということですが。
ケント）そうなんですよ。国連が何を決めても中国はそれしなかったですからね。
高嶋）それでトランプ政権発足1か月ですけども、いわゆる北朝鮮についてこの間ミサイルを打ち上げたときは、ちょうど安部さんがアメリカに行っていたとき。それでいて毅然たる態度で北朝鮮に批判したところトランプさんは横に立っていて、100％日本を支持すると。これからもしかしたらなんかやるんじゃないかという説もある。
ケント）何をやるのですかね？
高嶋）北朝鮮に対してですよ。非常に大胆なことを。それはどうですか？
ケント）大胆なことであれば、実際に会って話し合うということが大胆なことです。これは選挙中にそうすると言っていた。そう簡単にできる話じゃない。会ったときに何を話すのだろうと。イラン合意のときのようにうまく持っていくことができればいいなとは思っているけど。じゃあ爆撃するかって、爆撃をし始めたら中国との関係が全くダメになってしまう。他に何かあるかな。サイバーテロがいいと思うけれど、どうも核開発がアナログらしいですね。アナログなのでイランみたいに機材を駄目にできないらしいです。だから黙っていますよね。トランプらしくない。
高嶋）関心はあるのですかね？
ケント）関心は高いのですが、中国頼みなので。
高嶋）わかりました。須田さんのほうは？
須田）仮に正恩体制を崩して、ポスト金正恩をどうするのかと考えたときに正男の存在は重要だった。中国はなぜ正男を確保していたのかというと、有力カードとして温存していたのです。と言うことは正男を殺す理由があったのですよ。そのカードがなくなったものだから、これ簡単に体制崩壊すると北朝鮮は大混乱になって、ケントさんが言う通りアメリカや韓国主導で統一されたら中国が黙っていない。
ケント）干渉自体なくなってしまう。
高嶋）トランプは中国の扱い方がすごいうまい。正恩の気持ちがよくわかりますね。自分だって血筋にすがってトップになったのだから。もっとクオリティの高い正男がうろうろしているのは目障りですからね。
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2/20(月)～24(金)
高嶋ひでたけのあさラジ！は
『Why American People！アメリカ人に本音を直撃 神か悪魔かドナルド・トランプ』
アメリカファースト、大統領令の乱発、威嚇的な外交…
世界中が注目するトランプ大統領。果たしてアメリカ人はどう見ているのか？
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ケント・ギルバート、パトリック・ハーラン(パックン)、ダニエル・カール、チャック・ウィルソン、ピーター・ランダース
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