3/1(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
石原慎太郎元知事の証人喚問は3/20(月)で決定
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)
記者会見で石原氏が喋れば喋るほど不利になる
高嶋)石原慎太郎元東京都知事についていろいろ伺いたいと思いますが、3月3日の午後3時から千代田区の日本記者クラブで記者会見をする、そして3月20日に百条委員会に出ると。「俺は逃げたり隠れたりするのが一番嫌なんだ」ということを言いまして。
相当の鬱憤が溜まっているようで、百条委員会に出るのだったら記者会見をしなくてもいいような気がするのですけど、百条委員会というのは向こうからされた質問に対して嘘偽りなく答えなくてはならない、しかし記者会見の方は記者に向かって自分の言いたいこと、心の内を全部ぶちまけることができる。だから慎太郎さんの気持ちも分かります。
それに対して小池百合子東京都知事は、鈴木さんの書いたものを読むと“高みの見物”というような、そういう様子を見せているということですけども。慎太郎さんは相当鬱憤溜まっているでしょうね。
鈴木)これはですね、慎太郎さんの側近というか、彼を護ろうという近い人たちがいるのだけども、その中の方に話を訊いたら「非常にリスクがある」と。
どういうことかというと、高嶋さんがおっしゃったように記者会見でいろいろなことを喋ろうとするでしょ、そうすると感情的になって激しくいうことが時々ありますよ。ところがこの後に百条委員会が控えているのですね。この百条委員会というのは実は偽証罪含めて嘘をついてはいけないという風になっていて、そうすると記者会見との矛盾が出てくる可能性がある。
つまり喋れば喋るほど、敵にという訳ではないけれどもいろいろな情報を与えてしまう可能性がある。
だからとにかく百条委員会一発で、表に出て喋るならそこで良いのではないかと、事前にそうやってあまり出ない方が良いのではないかと言っていたのだけども。とにかく慎太郎さんが「俺には言いたいことが山ほどある」と言って非常に高揚感があるというか、だから変な話止められないという感じ。
ただ記者会見は自分主導ですけれどもおそらくいろいろなことはもう調べて、言葉を含めて練っている、つまり当時のこと、豊洲がどうだった、何年どうだったこうだったとか、自分はここには関わっている、実は報告を聞いただけとか、かなり会見の中身は練り込んでいると思うのですね、豊洲に関しては。だから割と淡々と今まで以上に、例えば、この前週刊誌にも喋っていましたけども、ああいうことがまあ範囲だろうと。ただ一人二人ね、新しい名前が出てきて「え?」って思わせるかもしれないけども。自由に喋るのはおそらく小池さんへの批判でしょう。
高嶋)本当に言いたいのはそこであると。
高みの見物の小池知事
鈴木)ただそれを言って、私も思うのだけど、鬱憤を晴らすとか、いろいろ言われているので言いたいことを言って晴らすのだと、そういう問題じゃないですよね。晴らそうが何しようが、当時の豊洲の責任は……
高嶋)もう事実関係みたいなものは全部世間に知られてしまっていますから。だから責任を問われている訳ですよね。自分で知事の印を捺している訳だから。
鈴木)その通りです。だから鬱憤を晴らすというのは少し方向が違うなと私は思いますけどね。
高嶋)本当はお詫びがあったり頭を下げたりしなきゃおかしいのに、慎太郎さんは性格上そういうことはしないでしょう。それで期待するのは“勇み足”ですよね。
思わずプライドが邪魔して、そこまで言ったらマズイってことまで言ってしまって、おっとっとどうなるのだというような。それで、高みの見物の小池さんの術中に嵌るという。鈴木)小池さんはこの問題を提起して、いろいろ調査をやり出したけど、今自分が黙っていてももう慎太郎さんが勝手にこうやって動く、議会だってそれによって百条委員会を作らざるを得なくなってしまった。それで「私は今引いている、皆さんでやって下さい」と言う。
この辺の、逆に言うと小池さんはやっぱり上手いなという所もありますけどね。高嶋)まあ今日は百条委員会まで話が進みませんでしたが、百条委員会は手ぐすね引いてメンバーの方が待っているということで。
鈴木)もうこれ追及できなきゃ議会も逆に批判されますから、結構追及する側もちゃんとやらないと。
高嶋)すぐ選挙が控えているだけに注目度高いですからね。
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