3/3(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!②
セッションズ問題はマスコミの復讐?
7:02~ひでたけのニュースガツンと言わせて!:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)
司法長官のセッションズ、ロシアと会っていたとしたらアウト
高嶋) 先ほどテレビをじっと見ていましたが、何を観ていたのでしょう?
宮家) トランプ政権の司法長官のジェフ・セッションズさんが去年のキャンペーン中にロシア大使と会ったのではないかという話があって。
高嶋) 2回会ったそうですね。
宮家) 議会承認を得る時に「会ったか?」と聞かれて「会ってない」と言っています。
高嶋) ああ~、上院の承認公聴会で。
宮家) ということは偽証したんとちゃいますか? 嘘なんじゃないですか? ということになるわけですよ。
高嶋) なるほど。
宮家) もし本当だとすると、国家安全保障会議の大統領補佐官のマイケル・フリンさんが辞めましたが、それに続いて「またお尻に火がついちゃって大丈夫なの?」ということですよ。司法長官というのは簡単に言えば法務大臣ですからね。法務大臣が自分に対して捜査が来るかもしれないわけで、彼は「自分はその捜査は指揮しない」と。つまり法務大臣でいえば指揮権は発動しませんと。ちゃんと独立してやらせますと言いますが、自分のところに火の粉がかかってきたらどうするつもりなのでしょうか。
高嶋) やっぱり大統領選挙のときのトランプ側がロシアと裏で気脈を通じあっていたと。選挙の妨害とは言わんけども、なにかあったのかもしれない。ずっと尾を引いていますから。
宮家) 私がもし大使で、セッションズさんに会えるなら、情報が欲しいので会いに行きますよ。それをいちいち言われるのも辛いので、アメリカのマスコミも相当厳しくきているなと。おそらくトランプさんにどこかで仕返ししてやろうと思っているのでしょうけど。
セッションズが辞任となると相当な打撃となるトランプ
高嶋) 何か出てきますかね? 実はこういう企みがありましたとか。
宮家) 出てこないと思います。上院議員に対してアメリカのマスコミは、あのころちょうどロシアの介入がピークに達していたので、そのような働きかけの一環として何かあったのではないか、と思っているに違いありません。だけどね、あのおじいちゃんを使ったって何かできるとは思えません。
高嶋) セッションズさんですか?
宮家) テキサス訛りの相当なおじいちゃんですよ。
高嶋) 新聞によるとトランプさんを意の一番に指示した上院議員だと言われていますが。
宮家) 相当な保守主義者ですから。またごたごたするとトランプ政権が良い悪いとかいうより、アメリカがしっかりしてもらわないと困りますよ。ちょっと大変ね、がんばってねという気持ちですね。
高嶋) 収束する気配というのは?
宮家) ないでしょう。セッションズさんが記者会見で「自分は指揮権を持ちません、FBIにやらせる」とか「こういうこと自体が例えばある特定の捜査が始まっているとか、どこまであるかとかそういうことを一切確認することではない」と言っているわけですよ。
高嶋) 万が一新たな事実が出てセッションズさんが辞任になんかなると、政権にとってはかなりの痛手になるわけですよね。
宮家) 相当な打撃ですよ。だってまだ9人とか10人しか決まっていません。そのうち一人欠けちゃうわけですから。しかも要の司法長官が。
高嶋) どうしてもっと気軽に会ったよと言わなかったのでしょうね。
宮家) 会ったけど関係なかったよ、と言っておけばよかったですね。あの時は非常に厳しい圧力がかかっていて、下手したらセッションズさんが議会承認得られないのではないかというところで、苦し紛れに「NO」と、「会ってない」と言ってしまった。その一言が致命傷にならないように祈りますけどね。
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