3/10(金)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!③
大阪府教育庁が森友学園を現地調査
7:10~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター宮家邦彦(外交評論家)
「身の危険を感じた」理事長夫人の奇怪な行動
大阪の学校法人森友学園が設置認可を申請している小学校の建築費をめぐり、施工業者の社長が大阪府に提出された工事請負契約書について、学園側の意向で金額を下げたと明らかにしました。認可の審議で収支状況を良く見せる為、半分程度の金額を記載した疑いが強まっています。
高嶋)まあ、ああ言えばこう言うで、参ったと言わない人のようですけども。昨日の動きなども含めまして、ニッポン放送報道部森田耕次解説委員お願いします。
森田)小学校の認可申請や建築工事などで数々の疑惑が噴出している学校法人森友学園を昨日、大阪府教育庁が現地調査をしました。
籠池泰典理事長も立ち会ったのですが、話し合いの前にカリキュラムや教員配置などの資料の原本を求められて、持ち合わせていないと答えると、大阪府側の担当者らが退席したと、籠池理事長はこのように話しているのですが、大阪府教育庁によりますと、調査の途中に部屋に入って来た籠池理事長の奥さんで学園が運営する幼稚園副園長の順子氏が突然調査担当の職員の写真を携帯電話で撮影し始め「止めて下さい」と職員が制止したにも関わらず応じなかった為に話し合いは打ち切りになったということです。「身の危険を感じた」と訴える職員もいたということです。
この森友学園の小学校をめぐっては、学園が建築費の金額が異なる3通りの工事請負契約書を提出したというのが問題になっていますが、施工業者の社長は昨日、大阪府に提出された7億5,600万円の契約書については大阪府私立学校審議会への申請の為に金額を下げたものだと、このように取材で明らかにしています。学園側の意向で金額を下げたということで、社長は「正しいのは関西エアポートに出した15億5,500万円の契約書だった」と明言しています。国には23億8,400万円という契約書を出しております。昨日籠池理事長は記者団に次のように話しています。籠池理事長)皆さん、お願いしますよ、ほんとに。私にこの学校を開設させて欲しい。もう既にこれは4年程前から仕組まれてきたことだと僕は思う。
記者)3種類の契約書について聞かせて下さい。建設費は結局いくらなのでしょうか?
籠池理事長)7億5,000万。
記者)ではどうしてそれぞれ金額が違ったのですか?
籠池理事長)それについてはちょっと確認してもらわないといけない……。
森田)このように、理事長の言っていることと施工業者の説明が食い違っているのですね。大阪府は今日この聞き取り調査の為に大阪吹田市にある施工業者の本社を訪れるということになっています。
高嶋)今日の新聞報道を見ていると、森友学園の小学校「瑞穂の國記念小学院」ですが、あれは不認可ということで?
森田)そうですね。認可されないのではという見方になっていますね。
高嶋)そうすると、国があそこの土地を買い戻すらしいですね。いやあ宮家さんはもう世界中でいろんな人を知っていて、そして中央官庁の時も外務省の時もいろいろクセのある人間に会っていると思いますけども、この籠池理事長というのはどう判断しますか?
宮家)昔“疑惑のデパート”という言葉を使った人がいるけど、これは“疑惑のコンビニ”くらいですよね。なんか知らないけど、出るわ出るわ……まあよくやりますよね。
籠池理事長は役所の“縦割り”を上手く利用
高嶋)しかし私が関心するのは……呆れて関心するのですけど、お役所というのは完全に“縦割り”なのですね。それで三通りの建築の金額が出ていながら、今の今まで気が付かないという。この辺をちゃんと籠池理事長は研究して、それぞれの言い分を以ってせしめるものは全部せしめるという。
宮家)こうやっているのでしょうね、やっぱり。
高嶋)教育者ってやはりこんなもんですかね?
宮家)わかりませんけども、無意識にやっているようにしては上手くできすぎていますから、やっぱりそういう風にやっているのでしょうね。情けないね、役所もね。もう少し協力すれば一発で分かるものなのですけどもね。
高嶋)確かにね。だけどこれは国民の目から見ていると呆れますけど、お役人の方からするとやはりそんなものですか?
宮家)そりゃあお役所の他の権限を持っている人のことについて口出しは基本的にしないですよね。縄張りがありますから。逆に何か口を出して来たらこっちも怒りますからね。そこが隙を突かれてしまったのかもしれませんね。
籠池理事長の国会招致はあり得るのか? 安倍総理の考えは?
高嶋)森田さん。これからの問題点はどういうことが挙げられますか?
森田)本来は国有地の払い下げの売却額ですよね。あそこがなぜあれほどダンピングされたのか、そこが一番の問題と思うのですけど。あとは不認可の問題については様々な疑惑が出てきていますので、ここをどのように解明するか。来週16日には参議院予算委員会のメンバーが現地を視察するということになっているのですね。ただ国会招致については与党が反対しているのですね。
高嶋)そりゃ分かりますよ。安倍さんの奥さんの問題もありますしね。それにこの、ああ言えばこう言う体質の、この人が国会で何を言うか分からないじゃないですか(笑)。嘘だって平気でつきますから。
森田)その通りですね。何を言われるか分からない、打ち合わせもできないのではないかというのが自民党の意見ですよね。
高嶋)相当怖いでしょうね。
宮家)そりゃあやっぱり、シナリオが書けない国会なんて怖くてやれないですよ。私は嫌ですよね。でもやんなきゃいけないのでしょう? 本当はね。
高嶋)でも、安倍さん長い間総理をやっていますけど、ピンチなんていう風には言わないけども、一番歯切れの悪い一件になりましたね。
宮家)最初は(森友学園を)褒めたのでしょう? こういうことになるって知っていたら褒める訳無いでしょう。ということは知らなかったのではないか。
高嶋)上っ面しか知らなかったということでしょう。だから、その上っ面で奥さんも動いてしまったということがやっぱり後から考えればという話ですけど。少し軽はずみだったかな、みたいなことは言えると思うのですよね。さあ、どういう動きになるでしょうか。
この話を聴き逃したあなたは、下のバナーをクリックしてradikoのタイムフリーで聴いていただくことができます。