現在、渋谷ヒカリエ開業 5 周年記念企画として、五感を使ってアートを体験できるイベント『バイトル presents チームラボジャングルと学ぶ！未来の遊園地』が開催されている。目・耳・手足でインタラクティブにアートと音楽に触れられる。昼公演は親子で楽しめる『Kids Noon』、夜公演は大人のための『Art Night』と、昼と夜で公演内容が分かれており、それぞれ演出や奏でられる音楽などが変わってくるという、今流行りの参加者没入型イベントだ。

今回、allnightnippon.com編集部では、このイベントを手掛ける「チームラボ」の代表・猪子寿之氏へインタビューを行った。

「チームラボ」とは、プログラマ・エンジニア、建築家、デザイナー、アニメーター、など様々なスペシャリストから構成されているデジタルアート集団。最先端の技術を駆使したデジタルアート展示が人気を博している。ディズニーアニメ『塔の上のラプンツェル』や漫画『ONE PIECE』とのコラボレーション企画や京都「下鴨神社」での展示などを行い、台湾、韓国、シンガポール、米国などでも常設展を持つ。

この度は、２７日に行われた『バイトル presents チームラボジャングルと学ぶ！未来の遊園地』のオープニングセレモニーを終えた猪子代表に、このイベントを企画した意図やその後の展開などについて聞いてみた。

編集部：今回、チームラボさんがアートと音楽の融合をされた意図は？

猪子：アートって「美術館でかしこまって1人1人静かに見ろ」っていうのが基本だったけど、もっとアートを「体そのもので」体験してほしいと思って。体が止まった状態よりも体が自由になった状態で体験してほしい。音楽で踊りながらアートを体験するのがいいな、と思って企画しました。

編集部：私も実際に体験したのですが、本当に体全体を使ったものだったのでびっくりしました。大人になると、野外フェスにでも行かないとなかなか体を動かさないので…。なかなかここまで体を動かすことなんて、まずないですよね。しかもアートを体験しながら。びっくりしました。

猪子：ほんとですか？ありがとうございます！

編集部：やはり来場者の方は、身軽な格好で来たほうがいいですか？

猪子：そうですね、身軽な格好で来てください。

編集部：今回、子供向け展示と大人向け展示で、内容が全然違うんですね。

猪子：大きなコンセプトは共通なのですが、やはり、音量とか音域とか照明とか、点滅の量や空間の明るさとかは、お昼は子供向けに優しくしています。夜は大人向けなので、その辺りは気にせずやっています。でも、どうしても差が出てしまう身長差などの身体的なこと以外は、基本的にはコンセプトを一緒にしています。普段から、そんなに大人と子供を区別はしていないです。

編集部：ご家族の来場者の方が多いですが、大人も十分楽しめそうだなと思いました。

猪子：どうしても子供のイベントというと大人がつまんなかったりするけど、今回のような“脳が活性化する体験”って、子供も大人も楽しいものだと思うんですよね。

編集部：世代問わず楽しめるイベントですよね。今後のチームラボの展開は？

猪子：今、最先端のミュージックフェスっていうと、「アメリカやヨーロッパで育ったものが日本に輸入される」というのが中心だと思うんです。でもせっかくなんで、日本で“全く新しいもの”が生まれて、育って、逆に世界中から呼んでもらえるようなものを作っていけたらいいな、と思っています。

編集部：私たちが生きているこの時代に、このようなイベントをやっていただけるのがありがたいです。

猪子：そう言っていただけると嬉しいです。ありがとうございます！

大人も子供も世代を超えて楽しめるこのイベントについて、様々な思いと意気込みを語った猪子代表。そんな彼が率いるチームラボの“脳が活性化する”アート展示を、この夏、体験しに行ってみてはいかがだろうか。

【イベント概要】
タイトル：バイトル presents チームラボジャングルと学ぶ！未来の遊園地
開催場所：ヒカリエホール（東京都渋谷区渋谷２丁目２１－１渋谷ヒカリエ 9F）
開催期間：2017 年 7 月 28 日（金）～9 月 10 日（日）
休演日　：終日休演 / 8/7(月)、8/21(月)、9/4(月)
Kids Noon(昼公演) 休演 / 7/28(金)、9/1(金)、9/5(火)～8(金)
Art Night(夜公演)休演 / 8/10(木)、8/4(金)20:30 のみ
開催時間：9:30～22:00（※定員制）
公式ＨＰ：https://www.teamlab.art/jungletokyo/