大橋巨泉、大沢悠里の秘話“あなたのチエちゃん”西村知江子が語る

By - NEWS ONLINE 編集部　公開：2017-10-22 　更新：2017-10-22

今週の「やじうま好奇心」は、レジェンドアナウンサー対談シリーズ第３弾！
木曜日は、『今仁哲夫の歌謡パレードニッポン』や大沢悠里さんの番組など、数々の人気番組のアシスタントを務めた元ニッポン放送アナウンサー、“あなたのチエちゃん”こと西村知江子さんが水曜日に続いて登場。大沢悠里さんの手帳の秘密や、大橋巨泉さんのテレビの作り方などなど、ここでしか聴けないウラ話！

高嶋）チエちゃんは、ニッポン放送を辞めてから、大沢悠里さんの番組で
長くアシスタントをやっていたけど、何年くらいやっていたの？

西村）あれは…26年。

高嶋）そんなにやった? ヒョエーーッ！

西村）1990年から去年の春までやってましたね。

高嶋）悠里さんには、僕のマイク生活50周年のイベントにも来てもらって…
断られてもおかしくないのに、悠里さんは喜んで来てくれて、
いやぁ、とても嬉しかったですねー。
でも、悠里さんも最初から上手くいっていたわけじゃないんですよね。

西村）そうなんですって。

高嶋）悩みに悩む時代があって、考えに考えて…

西村）一度は「自分はもうだめだ」「会社でも認めてもらえない」という時代が
あって、そこからワーッと自分の世界を作り上げて。
喋り手でもあるけども、やっぱりプロデューサーですよね。

高嶋）前回、吉田照美さんが同じことを言ってましたね。
あんなに喋りながら、ガラス越しにディレクターにキューを出す人は
いないって（笑）

西村）逆キューですね（笑）
悠里さんは全部自分でやるんですよね。
マネージャーさんも、フリーになってからはずっといないんですよ。
マネージャーがいると、かえってイライラするからって。
自分でやった方が早い！って。
高嶋）昔、よくアナウンサー同士で飲む機会があって、
悠里さんとも時々会っていたんだけど、忘れられないのが手帳なんだよね。
話が始まると、必ず手帳を出してくるんですよ。
それで「（悠里さんのモノマネで）え～あれね、それでね」と喋り出す。
講演会がいくらとか、CMを取ってきて、若い作家にチョチョッと書かせたら
あとは俺の収入だからとか、地域の高額所得者で３位になった…とか…
いろんなことを喋り出す。そんなことが、ぜんぶ手帳に書いてある。

西村）悠里さんの手帳はすごいですよね、いつも真っ黒。
今は飲みに行く約束が多いみたいで。
高校時代の友達から、大学、社会人の友達まで、
まんべんなくお付き合いをされていますから。

高嶋）悠里さんは30年以上も番組をやられたわけだけど、
去年番組を辞めるときには、僕のところに電話がかかってきたんだよね。
「（モノマネ）俺よ、疲れちゃってよ…」って。
「お前、まだやるのかよ」って言うから、「僕はもうチョットって」（笑）

西村）いま、また元気ですよ。
番組の終わりの頃は、血圧が高くなっちゃって、いつも赤い顔をして、
血圧が200以上なんてときもあったんですよ。
そのときは自分の体のことも考えて辞められたんですけど、
いまはすっかり、血圧も正常値で、顔色もツヤツヤ。
またやったらどうですか？って言うんですけどね（笑）

高嶋）チエちゃんは辞めてから、テレビも随分とやりましたよね。

西村）そうですね。大橋巨泉さんの「世界まるごとHOWマッチ」や、
テレビ朝日の「トゥナイト」もやりましたね。

高嶋）チエちゃんは、もともと丸い顔をしていたんだけど、
どんどんスタイルもよくなって、テレビ映りもすごい良かった。
テレビは何年くらいやっていたの？

西村）ハウマッチは結構長かったですね。
結婚前から初めて、ハウマッチの間に結婚して、子供を２人産んでいます。
２人目の時は、２本取りの収録が終わって、翌朝に出産しました。
だから「前日までハウマッチだったなぁ」とよく覚えています。

高嶋）大橋巨泉さんはどんな人だったの？

西村）巨泉さんは、仕事に厳しくて、素晴らしい人でしたね。
決まった時間に緊張して、集中して仕事をやって、ダラダラやらない。
ハウマッチは１時間番組でしょ。
普通テレビの１時間番組だと、収録に２時間くらいかかるんですけど、
本当に１時間で終わっちゃう。

高嶋）へぇ、そうなんだ。

西村）だから、番組終了後の友達との待ち合わせがしっかりできました（笑）
現場はピリピリするけれど、集中して番組を作るというスタンス。
素晴らしいと思いましたね。

高嶋）チエちゃんは、キャリアでいうと、もう何年やっていますか？