白鵬のハイペースな稽古で大相撲11月場所に期待　下角陽子

By - NEWS ONLINE 編集部　公開：2017-11-10 　更新：2017-11-10

日本相撲協会公式サイトより

高嶋）さ、11月12日からは福岡で、11月場所が始まりますが、けさは、ニッポン放送出身で、現在は相撲ジャーナリストの下角陽子さんにお越しいただきました。九州場所っていうと、スゴい旨い魚があってね。「アラ」。

下角）私も楽しみにしているんですが、九州場所というと、アラのちゃんこで。玄界灘でとれた「クエ」というお魚を「アラ」と言うんです。11月旬なんですよ。昔はよくとれたそうなんですが、今は幻の魚なんですよね。前はそこそこ差し入れがあったんですが、天然ものだと一匹20万とか30万とかしちゃう時があって、毎年後援会の方も前もって手配しないと、手に入らないぐらいなんですよね。力士もアラを楽しみにしているんですけど、前みたいに頻繁に食べる事は出来ないようです。

高嶋）やっぱり旨い？

下角）むちゃくちゃ美味しいです。

高嶋）相変わらず、相撲人気が続いていて、今年は90日間全て完売になりそうなんでしょ。

下角）ただ、九州場所は発売して、即完売という状況ではなくて、4横綱揃わないので・・・。どうなんだろうなという感じです。

高嶋）以前の九州場所だとテレビで正面から映すと、ガラガラでね。

下角）実は地方場所は関も減らしていたんですよね。入らないから。今はそういう意味では人気がありますよね。

大相撲夏巡業・ODAIBA場所　記者から32歳の誕生日（8月10日）を祝うバースデーケーキをプレゼントされた横綱・鶴竜＝2017年8月23日、東京都江東区　写真提供：産経新聞社

高嶋）鶴竜の休場が決まっちゃいましたね。

下角）残念なんですよ。巡業で取材をした時は、鶴竜関は物凄く精力的に稽古をやっていて。九州場所に賭ける意気込みは違っていたんです。足首はお相撲さんでも細いんですよ。あそこのケガは疲労とともに出てしまうんです。充実した稽古をしていたんですけどね。残念。来年の初場所に期待したいですね。

高嶋）来年の初場所でダメだったら引退でしょ。一番の注目は？

下角）白鵬関です。

高嶋）それはつまらないでしょ。

下角）でも、今回は物凄いハイペースで稽古をしているんですよ。

高嶋）新小結の阿武咲との稽古の時も凄かったね。

下角）40回目の優勝を狙っている。一番賜杯に近いのは白鵬関だと思います。

高嶋）人気の高い宇良関は？

下角）休場です。動き回って、トリッキーな相撲じゃないと勝てないんですが、引く相撲なので、ケガしやすいんです。押し相撲に変えていこうとしていた矢先だったようです。休んで手術するとなると、半年ぐらいかかるかもしれません。

【大相撲七月場所】十二日目　○安美錦（はたきこみ）力真×＝2017年7月20日愛知県体育館　写真提供：産経新聞社

高嶋）両膝のケガから39歳で復帰の安美錦関はエラいね。

下角）まだまだ、王関になりたいと言ってます。白鵬ととりたいと、まだまだ意気込みが。

高嶋）へらへらと笑うところがあれが憎らしかったり、かわいかったりするんだよね。

下角）非常にくせ者で、行司さんも安美錦戦は裁きたくないというくらい、最後まで粘りますからね。

新弟子検査を受検した朝青龍の甥、スガラグチャー・ビャンバスレン＝2017年11月1日、福岡市中央区の秋本病院　写真提供：産経新聞社

高嶋）朝青龍の甥っ子（スカラグチャー・ビャンバスレン君）が入門するだっけ？

下角）立浪部屋に入りました。朝青龍と同じくスピード感とリズムがあるので、楽しみだと思います。185cm、107キロ。レスリングをやっていた選手。

高嶋）二所ノ関親方（元大関・若嶋津）の情報入ってる？

下角）情報があまり入っていませんが、良くなっているという話は聞いていません。頭を打たれているので。

高嶋）二所ノ関部屋の松鳳山に頑張ってもらわないとね。

下角）地元福岡出身ですし。

高嶋）最後に期待の力士は？

下角）阿武咲（西の小結）新三役（小結）。入幕から3場所連続2ケタ勝利は昭和24年の夏場所に15日制になってから初の快挙。貴景勝（西の前頭筆頭）先場所1横綱1大関を破り、9勝6敗。押し相撲で、突っ込んで行くから面白い。朝乃山（西の前頭11枚目）先場所、新入幕ながら10勝を挙げて終盤に優勝争いに加わる大番狂わせを演じた。

高嶋）けさは、相撲ジャーナリストの下角陽子さんにお話をうかがいました。以上、やじうま好奇心でした。