1月31日(水)、一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構、株式会社オスカープロモーション、オフィスK、ヤマウチマテックス株式会社、株式会社ワープスペースの5社が、宇宙(ソラ)を遊び場にするスペースエンターテインメント『みんなの宇宙(ソラ)プロジェクト』(みんソラプロジェクト)をスタートさせるにあたり、その記者発表が東京・港区のTEPIAホールで行われた。奇しくも、同日夜に皆既月食が見られるという、偶然とは思えない繋がりを感じさせられる記者会見となった。
大手芸能プロダクションのオスカープロモーションは2017年3月より、芸能界初となる宇宙産業を大きくサポートしていく”宇宙戦略プロジェクト 宇宙事業開発本部”を立ち上げて、宇宙におけるエンターテインメントをテーマに様々な宇宙産業のサポートをしていく活動を開始することを発表している。
そして、今回、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が設立したスペース・ニューエコノミー創造ネットワーク(S-NET)のビジネス相談窓口であり、無限の可能性を秘めた宇宙を舞台に、新たなビジネスの創出を支援するプラットフォーム『宇宙ビジネスコート』がコーディネートし実現する新プロジェクトがいよいよ始動。設計、製造、コンサルティング、大学発ベンチャーなどといった宇宙産業の既存プレイヤーと非宇宙産業と位置付けられていたエンターテインメント企業等のこれまで手を組んで協力することがあり得なかった多彩なプレイヤーがコラボレーションする新プロジェクトとなるという。
昨日1月31日に開催された、宇宙(ソラ)を遊び場にするスペースエンターテインメント『みんなの宇宙(ソラ)プロジェクト』(みんソラプロジェクト)記者発表では、プロジェクトのコンセプトである『PLAY 宇宙!』(宇宙で遊ぶ!)と、空高く飛んでいくロケットはどうやってできているのか?、宇宙から見た地球はどのように見えるのか?、今までにないインスタ映えする宇宙の写真を撮ってみたい…といった宇宙に関する疑問や憧れ、夢などを『みんソラプロジェクト』は実現し、地球上の誰もが楽しめる大きな遊び場にしていくという想いが発表された。
記者会見には一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構・久能木慶治専務理事、ヤマウチマテックス株式会社・山内隆嗣代表取締役、株式会社ワープスペース・亀田敏弘CEO、株式会社オスカープロモーション・鈴木誠司取締役副社長兼宇宙事業開発本部副本部長、そしてみんソラサイエンスコミュニケーターの岡田結実、みんソラサポーターの男劇団青山表参道Xから栗山航、宇野結也、定本楓馬、仲田博喜の4名が出席。みんソラプロジェクトの内容説明、今後の展開説明後に、岡田結実と男劇団青山表参道Xによるトークショーも行なわれた。
今回の最大の注目点は、ファースト・ミッションとして世界初のオリジナルエンタメ”宇宙TOY"の『ENJOY ONE』で宇宙旅行VR体験が出来るということ。『ENJOY ONE』とはスペースエンターテインメントを実現する宝箱(宇宙TOY)の愛称。本ミッションでは、まずその箱の中に360°カメラと通信機器を搭載し、自分だけのオリジナル個人用超小型飛翔体の開発に着手するという。それはまさに夢が
詰まった小さな宝石箱のよう。ちなみに『ENJOY ONE』のデザインは岡田結実が手掛ける。
星や月、惑星などをあしらった衣装で会見に臨んだ岡田結実は、「サイエンスコミュニケーターに選ばれたことを聞いて、”えっ!私ですか?”とビックリでしたが、子供のころから月を見るのが好きだったので、宇宙に携われることになって、宇宙について勉強しています。宇宙に近くなれるように頑張ります」と挨拶。
宇宙服をデザインした衣装で登場した男性エンターテインメント集団・男劇団青山表参道のリーダー・栗山航は、「宇宙事業に関われて感動しています。遥か彼方だった宇宙という存在が『みんソラプロジェクト』で手が届く存在になると思います。メンバーにも宇宙好きが多いので、みんなで色々チャレンジして、精一杯盛り上げて行きたいと思います」と意気込みを語った。
トークショーでは、岡田自身がデザインした『ENJOY ONE』のイラストが紹介されて、その土星をイメージしたイラストに、”可愛い”という評価を得ていた。本人は土星も好きだというので納得だ。
『ENJOY ONE』のファースト・ミッションでは360°カメラと通信機器を搭載してバーチャルな宇宙旅行を体験するというものだが、どのような映像が見たいかという問いに、岡田結実は「2020年に打ち上げを予定していると聞いていますが、オリンピックを宇宙から見てみたいです。みんなの身近な日常生活も見てみたいですね」と語り、宇野結也は「宇宙から見ると下に見えるオーロラを見てみたいです。これはすごいこと。是非見てみたいです」と語った。
また、今回の『みんソラプロジェクト』のコンセプトは『PLAY 宇宙!』だが、宇宙TOY『ENJOY ONE』を使って宇宙でやってみたいことは?の問いには、岡田結実は「宇宙から物が落ちてくる時って燃え尽きてしまうんですよね。その儚さを何かに使えないかと思い、料理好きの私としては『ENJOY ONE』に芋を仕込んで、落ちてきた時に焼き芋になっていたら良いなと思います。宇宙風味ですよ(笑)」と語り、会場の笑いを誘った。男劇団青山表参道Xのメンバーからもアジの開きや肉汁滴り落ちるハンバーグ、お好み焼きも良いという案も出た。この宇宙×料理は可能性があり、料理が美味しくなる温度と時間を調べて計算して、チタン製の入れ物を用意すれば可能性は高いという。
最後にメッセージとして、仲田博喜は「男劇団青山表参道X一同、宇宙の美しさと魅力を伝えていきます。全員でサポートしていきます」と語り、岡田結実は「宇宙は遠いものだと思っていましたが、身近なものになりつつあります。2050年には宇宙に行けるエレベーターも出来ると聞いていますが、それまで長生きしたいですね。星の輝き具合に負けないように、芸能界でバリバリやっていきたいですし、宇宙のことも考えていきたいです」と思いを伝えた。