羽生結弦金メダル! ANA社員も大歓喜!【結果速報】
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先ほどフィギュアスケート男子シングルフリープログラムが終了し、金メダルに羽生結弦選手が輝きました。66年ぶりのオリンピック連覇です。
銀メダルは宇野昌磨選手、銅メダルはハビエル・フェルナンデス選手でした。
私はメダルが決まるこの瞬間を、ANA社員による羽生選手応援会の取材で、羽田空港に来ていました。プーさんを持って応援する人や、手作りの旗、はちまきなどをする方などさまざま。
13時42分。いよいよ羽生選手がリンクへ。
曲が始まり、冒頭のジャンプまで、全員が固唾を飲んで見守っていました。冒頭1本目のサルコウが成功すると大きな歓声が。その後、こらえたジャンプもありましたが、4回転ジャンプは全て着氷。4回転トウループが2回単独で跳んでしまうミスもあり、得点が出る前までヒヤヒヤした部分もありましたが、合計317.85のスコアが出た瞬間、大きな大きなメダルを確信したような歓声がわき起こりました。
フリーの得点は、206.17点で2位。
総合得点は317.85点。
真・4回転時代、2種類の4回転で、プログラムの完成度で勝負をかけた羽生選手。
宇野選手の技術点が羽生選手を上回っているという実況に、会場からは「えー」と金メダルを不安視する声も起きましたが、点数が出て、羽生選手の金メダルが確定した時には、会場は歓喜の渦に包まれました。
私自身、フィギュアスケートは浅田真央選手やパトリック・チャン選手の全盛期時代からずっと観ていました。父の影響だったように記憶しています。羽生結弦選手に特別に魅力を感じ始めたのは、実は5年ほど前で比較的最近のことです。
それまでも、圧倒的な才能と努力、恵まれた頭身で、氷に立っただけでも美しく、言わなくても伝わるスケートが好きという無邪気さ、勝ち上がってやるという野心、演技からそういったものを感じるスケーターだと思っていました。
ただ年齢を重ねるにつれて、スケートをやることで何がどれほど還元できているのかといった無力感や迷い、憂い、うまくいかない自分への苛立ちなどが感じられるスケーティングも多くなっていったように思います。
異次元の演技と言われながらも、どこか自分が満足できずに、「もっと、もっとだ」と自分を追い立てる姿に、23歳らしい精神性の一端が見られ、より一層美しさを感じるようになりました。
今回の試合も、怪我からの復帰戦。複数の種類の4回転を跳ぶ選手が山のようにいる中で、2種類の4回転勝負をかけるというのは、かなりのプレッシャーがあったと予想されます。金メダル確定後の涙にどれほどのプレッシャーがあったのだろうかと感じました。
金メダルの次には、競技者としての進退はどうなるのか、ということにすぐ注目が集まるでしょう。以前の記事にも書きましたが、私が羽生結弦選手に感じる魅力は、自分が満足できる質のスケーティングを魅せるプロとは全く別のところにあります。なんとかもうすこし競技者としての羽生結弦選手を見られることを願っています。