4人組バンドSUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太が、検査入院のため、3月29日(木)に最終回を迎えたラジオ番組「SUPER BEAVER 渋谷龍太のオールナイトニッポン0(ZERO)」を欠席。彼に代わり、SUPER BEAVERの柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原”29才”広明(Dr)の3人がパーソナリティを務め、「SUPER BEAVERのオールナイトニッポン0(ZERO)」として放送された。
番組冒頭、体調不良の渋谷に代わって、SUPER BEAVERの残るメンバー3人がパーソナリティを勤めることを説明。上杉は「まさか、渋谷も誰も、この前の放送が最後になるとは思っていなかった。彼が一番悔しいと思いますよ」と、渋谷の心情を代弁し、彼の気持ちを受けついで良い放送を届けることを誓った。
予定していた番組企画も大きく変更。“藤原バンドワゴン”と題し、番組ゆかりのゲストに電話をし、藤原が自宅に突撃してスタジオまで連れてこようという強行企画を実施。最初のターゲットには、これまで2回番組にゲスト出演した、2人組ラップグループ『MOROHA』からMCのアフロが選ばれた。
番組放送時間の深夜3時過ぎ、上杉と柳沢が事前予告なしで電話をかけ、明らかに眠そうな声でアフロが電話に出る。
アフロ:(電話がつながり)もしもし……
上杉:寝てた?
アフロ:うん
柳沢:今日ね、この番組が最終回だったんだけど、渋谷が体調不良で検査入院しているんですよ
アフロ:あ、そのことは何か知ってるよ
柳沢:最後までお世話になって申し訳ないんですけれど、今からスタジオに来てもらえないですか?
アフロ:え、だって、今もう放送してる時間じゃない?
上杉:電車も動いていない時間なので
アフロ:タクシー使う?
柳沢:いま、アフロさんは寝室ですか?
アフロ:うん
柳沢:一回、玄関へ行ってみてもらっていいですか?すみません、夜中に
アフロ:これ、いま、放送しているの?
上杉:放送してる
アフロ:……玄関、スゲー音がするんだけど
柳沢:ちょっとドアを開けてみてもらっていいですか?
アフロ:……ヒゲのやつがいる
玄関先で待ち構えていたSUPER BEAVER・藤原を見て、『ヒゲのやつ』とつぶやいたアフロ。この30分後、“藤原バンドワゴン”はアフロに加えて、以前に1度出演した、渋谷と上杉の同級生である藤田くん(一般の会社員の方)の二人をスタジオに連れて戻ってきた。
スタジオへ来ることは叶わなかったが、4人組ロックバンド『BLUE ENCOUNT』の田邊駿一(Vo. Gt.)、4人組バンド『sumika』の片岡健太(Vo. Gt.)、『Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)』から砂川一黄(Gt)と武井優心(Vo/Ba)の4人が電話で出演。深夜4時近くにもかかわらず、全員が「ラジオを聞いていたよ」と急な電話に快く対応した。
Czecho No Republicの砂川と武井は、朝一の飛行機で台湾へ行くための羽田空港から電話に応じ、砂川は「本当にみんな大変だろうなと思って……」と気遣い、コハダだけの寿司20貫をスタジオに事前手配し、スタジオを盛り上げた。(※以前砂川が出演した際に、コハダ30貫を買いに行かされたことがあったため)
放送終了時刻の15分前、渋谷からのメッセージを、渋谷が“有楽町のお父さん”と慕っている、元ニッポン放送のアナウンサーの上柳昌彦が読み上げる。そこには、最終回に出演できなかったことへの謝罪や悔しさ、そして、番組やリスナーへの愛情が綴られていた。残念ながら、パーソナリティ本人不在の最終回となったが、渋谷龍太を慕う多くの人が集まり、支える放送回となった。
なお、放送終了間際にも触れられたが、「SUPER BEAVER 渋谷龍太のオールナイトニッポン0(ZERO)」の最終回は、日を改めて放送されることが発表された。(詳細日時は未定)