ゆず、デビューからの20年間は「ファンとのエールの交換だった」
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4月4日(水)、音楽デュオ・ゆずの北川悠仁と岩沢厚治がパーソナリティを務めるラジオ特別番組「ゆずのオールナイトニッポン」が放送され、デビュー20周年イヤーだった昨年2017年について振り返ったほか、これまで支えてくれたファンへの思いを語った。
ゆずは2017年、6月21日に『歌おう』EP、6月28日に『4LOVE』EPをリリースし、ゆずとして初の試みとなる2週連続発売。さらに夏フェスへの参戦や、秋には約5年ぶりとなる全国ホールツアー、年末はTBS系「第59回 輝く!日本レコード大賞」で特別賞を受賞、そしてNHK「第68回NHK紅白歌合戦」では初の大トリを務めるなど大活躍の1年となった。
放送でも怒涛だった2017年について、「ゆず、頑張った(笑)」と時おり自賛して、笑いを交えながら振り返ったほか、最新アルバム『BIG YELL』ついてや、ファンへの思いも語った。
北川:昨年は20周年の年でしたが、本当に充実してなかなか忙しい1年でした。ライブをいろんな場所でやって、色んな人の声を耳にして、『僕らは色んな人にエールを送ってきたのかな』と思いつつも、気が付けばみんなからのエールによって、また曲を作れているような気がしてね
岩沢:そうねえ
北川:この20年は、ファンとのエールの交換だったんじゃないか、と思って作ってきました。今回のアルバム『BIG YELL』に製作期間というのは無くて、「ゆずのみ」のリハーサルの時から曲を書き始めて、ライブをしたら曲を書き、そしてリリースさせてもらうということを、この1年でやってきました
(「ゆずのみ」は2016年11月に東京ドームにて開催された、ゆず20周年突入記念弾き語りライブ)
岩沢:そうねえ。いやあ、『ゆずのみ』の記憶が消えかかっていた(笑)
北川:やりましたよ
岩沢:あれは11月?
北川:そう。あそこで、『タッタ』(フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」2017年テーマソング)の依頼を受けたから
岩沢:そうだそうだ、めちゃイケメンバーが来てねえ
北川:だからそういう物語がいっぱいあるんですよ。昔さ、『ゆずマン』『ゆず一家』『ゆずえん』をリリースした時って、路上ライブでのお客さんの反応を見て、『この曲をここに入れよう』ってしていて
岩沢:いわば、路上ライブでやってきた曲の“ベスト盤”みたいな選曲の仕方ね
北川:そうそう。今回もその時の感覚に少し似ている。もうライブで披露していて、『タッタ』なんかはさ、ライブで『何年やってるんだ?』『ずいぶんやってんなあ』って存在感がある
岩沢:そうねえ。今回のアルバムのために、もう一回録音し直したときに『あれからずっとこの曲やってるの?』って聞かれたから、『そうですね。あれからずーーっと歌っていますね』って答えた(笑)
北川:だからそういう形で、鮭が戻って来るみたいに、曲がアルバムに戻ってきたら、曲がアルバムの中でまた違う存在感を放った。21年目にして、新鮮な体験をさせてもらっているということが幸せです。本当に……
誰かを応援していたと思っていた音楽活動が、実は自分たちも励まされていて、このエールの交換がファンと間で20年間行われてきたと語った二人。最新アルバム『BIG YELL』を語るにあたり、北川は「“宣伝”というと嫌なんだよね(笑)」と前置きをした上で、「良いものが出来たから聞いてほしい」と紹介した。