直木賞作家が書いた卒業式の「泣かせる答辞」、感動したのは本人だけ!?

By -  公開:  更新:

4月8日(日)放送のニッポン放送「高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと」で、パーソナリティの高橋みなみと朝井リョウが、それぞれの卒業式にまつわるエピソードを語った。

直木賞作家が書いた卒業式の「泣かせる答辞」、感動したのは本人だけ!?

出会いと別れの季節ということで、“青春スペシャル”と題して学生から届いたメールを次々と紹介していった2人。まずはバレンタインに関するメールを読み、「クラスの女子が結託して男子全員にチョコをあげるという、クラス内のイベントごとについていけない。」といった内容に対して議論を交わしたが、後半にはこのシーズンにちなんで“卒業式”のエピソードを紹介した。

先日卒業したばかりという中学生のメールを読み、若々しさを感じるとともにもう二度とやってこない失われた日々を思って、いたたまれない様子で声をあげた2人。中学2年生でAKB48に入ったという高橋は、加入後唯一参加できた卒業式が中学校のものだったが、当時は仕事で学校に行けない日が多かったため、周りが泣いている中で自分だけ泣けずに温度差を感じたと明かした。また朝井も、中学の卒業式には思い出深いエピソードがあるそうで、自らの青春時代について赤裸々に語った。

朝井:中学生のときに、答辞を読んでやろうと思ったの。

高橋:うんうん。

朝井:答辞を読むには生徒会長にならなきゃいけなくて。答辞を読むために、私生徒会長やったんですよ。

高橋:マジで?

朝井:答辞って国語の先生と学年主任の先生と一緒に作るんだけど、私中学のときから、自分のクラスメイト使ってバトルロワイヤル書いたりしてたのね。紙の上で全員殺したりとかしてたの。

高橋:やべぇ(笑)

朝井:そういうの書いてたから、私が小説書くの好きってことは先生とかも分かってたの。

高橋:なるほどなるほど。

朝井:だからもう、どこで泣くかとかを全部計算して書きましょうって。すごくあざとく。

高橋:すごい・・・。

朝井:今そういう書き方する人が一番嫌いなんだけど。

高橋:そうなんだ!

朝井:そのときはそれが目的だったから。最高の答辞をお届けするっていうのが目的だったから(笑)

高橋:あはは(笑)

直木賞作家が書いた卒業式の「泣かせる答辞」、感動したのは本人だけ!?

朝井:前日、国語の先生立ち会いのもとリハーサルして、「ここでみんな泣きますよ。」とか言いながらやったわけ。

高橋:うん。

朝井:で、当日読むじゃん。どうなると思う?自分が泣いたんだよね。

高橋:やだ~~!やばいやばい!

朝井:やばいじゃん。もう超絶イタイじゃん。

高橋:え~!?イタイよイタイよ。てか、なんで泣いたの?

朝井:自分の文章がすごい良かったの。

高橋:(笑)

朝井:私は景色の描写が上手い作品が好きなんですよ。景色の描写をすることよって感情が立ち上るっていうのがすごく好きで、それを答辞でやろうとしたのね。

高橋:あ~。

朝井:自分で、「あ、いいところで景色の描写きた!」と思ったの(笑)「自分の好みだ!」って。

高橋:そりゃそうだ、自分で書いたんだから(笑)

朝井:読みながら感極まっちゃったの。だから卒業式に感動して泣いたっていうよりも、自分の書いた答辞に感動して泣きました、私は。

高橋:やばいな・・・(笑)

小説家になる以前にも、意外なところでその文才を発揮していたという朝井。ちなみにそんな朝井の答辞は、本人の知らないうちに有線で流されていたそうで、高校に上がったときに別の中学から来た友人からその話をされたが、答辞を読んだのが自分だと言いたくなかった朝井は知らない振りで通したそうだ。

Page top