中日・山井 40代完封勝利。試合後のアラフォーへ向けたひとこと
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昨日、横浜スタジアムで行われたDeNA戦に先発した山井大介投手。今月10日に40歳の誕生日を迎えましたが、今シーズンはこれが1軍初登板。しかも先週木曜日、2軍戦で5イニングを投げており、中4日での登板でした。
一方ベイスターズ打線は、日曜日に東京ドームで筒香選手の3発を含むホームラン6本で10点を奪い、ジャイアンツ投手陣を粉砕したばかり。ベイスターズの本拠地でもありますし、山井にはちょっと分が悪いかな、というのが、失礼ながら大方の予想だったのですが、「おいおい、ちょっと待て」と。
「俺を誰だと思ってるんだ? ドラゴンズの“ダイスケ”は松坂だけじゃないんだぞ。俺は11年前の日本シリーズで、8回までパーフェクトをやってのけた男だぞ!」
……もちろん、山井はそんなことは言いませんが、昨日のピッチングは、まさにそう言わんばかりの、見事な内容でした。味方の大量点をバックにスイスイ投げ抜き、最終回は、ロペス・筒香を打ち取ってゲームセット。強力ベイスターズ打線に3塁を踏ませず、散発4安打で完封してみせたのです。
40代で完封勝利を挙げたのは、史上9人目の快挙ですが、実は今から5年前、同じ横浜スタジアムで、山井は大記録を達成しています。それは史上77人目の「ノーヒットノーラン」。2007年11月、日本ハムとの日本シリーズでは、完全試合目前で岩瀬に交代。2010年8月の巨人戦では、8回までジャイアンツ打線をノーヒットに抑えながら、9回、坂本にホームランを打たれ、快挙を逃してしまった。「自分は、こういう記録に縁がないのかな…」と思ったこともあったそうです。
しかし、2013年6月の DeNA戦。ついに女神が微笑むときがやってきました。日本シリーズで相手バッターを翻弄した切れ味鋭いスライダーは、ヒジの故障でもう投げられなくなっていましたが、集中力を切らさず、丁寧にコーナーを突き、ついにノーヒットノーランを達成したのです。
「自分はどうせダメなんだ」と諦めずに努力を続ける姿勢が大記録を生み、今回の40歳完封にもつながりました。「もういいトシだから」と、物事をつい諦めてしまいがちなアラフォーの皆さんも、勇気づけられたのではないでしょうか。
昨日の山井のヒーローインタビューの言葉。
「40代の皆さん、まだまだこれからいい日が来ると思います。がんばっていきましょう!」
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