人気劇作家、いわきの高校生が披露した演劇のクオリティの高さに驚愕
公開: 更新:
8月13日(月)深夜、劇作家の根本宗子と役者兼モデルの長井短(ながい みじか)がパーソナリティを務めるラジオ番組「根本宗子と長井短のオールナイトニッポン0(ZERO)」(ニッポン放送)が放送され、放送日の前日、いわき総合高等学校の学生による卒業公演を鑑賞したという根本が、その異常に高いクオリティに驚いたことを明かした。
根本は、放送前日に福島県いわき市・いわき芸術文化交流館アリオス中劇場で、ナイロン100℃の舞台『睾丸』の最終公演に出演。この日同じ施設の小劇場で、いわき総合高等学校の演劇専攻の学生が卒業公演を行うことを知った根本は、自身の舞台を終えたあとすぐに小劇場に向かい、高校生たちの演劇を鑑賞してきたという。
この卒業公演の脚本・演出・音楽を担当したのが劇団・FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介で、根本の憧れの人物であったことも観に行くきっかけの一つだったようだが、それ以上に、根本は高校生たちの演技とあふれるエネルギーに驚いたそうだ。
根本:本当にみんな、いろんなことが上手で。そういう場だったら、めちゃくちゃ緊張しそうなものじゃん?
長井:そうだよね
根本:しかも普通の劇場でやっているし、スタッフも私の知り合いだったりして。普段お芝居の場で仕事をしているプロのスタッフが、ガッツリ付いてやってるの
長井:すごいねぇ! このFUKAIPRODUCE羽衣の公演って、普通に観に行ったことあるんだけど、歌うし踊るし、体力的にも大変そうだよね
根本:そうなのよ。でもやっぱり若いからさ、体力は全然あるじゃん。確かに疲れるだろうなっていうお芝居なんだけど、全然疲れは感じさせなかったし
長井:カッコいいなぁ
根本:糸井さんが書かれた本(脚本)や音楽もステキなんだけど、そこに高校生の熱量が加わることで、なんかもう、こんな美しい舞台観せられちゃったら勝てないなって(笑) 今の私たちがいくら頑張っても、あの感じ出ないじゃない? 当たり前なんだけど
長井:出ないよねぇ
根本:でさ、1つのことをみんなでやるから、(普通は学生特有の)妙な盛り上がりみたいなのが出ちゃったりするじゃん? 「やるぞーー!!」みたいなのがさ(笑) それがないのよ。ちゃんとみんなプロ!
長井:すごーい!
根本:3年間何を学んだらこうなるんだろうなっていうくらい、本当にすごくて(笑) 観てよかったなって思いました
長井:ステキだなぁ~!
高校生ならではの熱量と、それをプロの演出家やスタッフがしっかりと支える体制で作られた舞台に感動したという根本。この公演は無料で観られるものだったそうだが、「お金を払いたかったですよ。こんなにいいもの見せてもらって。」と根本は話していた。
また今回番組では、『何も感じない甲子園全国』と題し、「今日は扇風機の羽根に積もったホコリを指で取りました」などの“聞いても何も感じないエピソード”をリスナーから募集。全国各地のリスナーを、ニッポン放送を含む『根本宗子と長井短のオールナイトニッポン0(ZERO)』をネットしている11局に「ラジコプレミアム」を加えた計12局にチーム分けし、ラジオ局同士の対抗戦という形で展開し盛り上がった。