宮藤官九郎、初挑戦のシェイクスピア作品は「変なセリフがいっぱい」
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11月9日(金)、宮藤官九郎がパーソナリティを務めるラジオ番組「宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD」が放送され、宮藤演出による舞台『ロミオとジュリエット』の見どころについて語られた。
この番組では毎回、脚本家・監督の細川徹をゲストに迎えて進行しているが、今回も同様に宮藤と細川の2人で進行。さらにもう1人のゲストとして、宮藤が演出を手掛けた舞台『ロミオとジュリエット』や、細川が監督・脚本を務めた小河ドラマ『龍馬がくる』(時代劇専門チャンネル・関西テレビ)で主演を務める俳優の三宅弘城が登場し、3人で『ロミオとジュリエット』の演出やセリフなどについて語った。
この『ロミオとジュリエット』は、元々はイングランドの劇作家であるウィリアム・シェイクスピアが手掛けた有名な作品だが、シェイクスピアの書いたセリフは一風変わったものが多いそうで、宮藤曰く“真面目にやっている”にも関わらず、違和感が生まれるシーンが幾つもあるという。
宮藤:真面目に書いてあるセリフを言っているだけなのに、何か変だなみたいな
三宅:そうそうそう
宮藤:例えば(ロミオの従者の)バルサザーの役のセリフなんだけど。ロミオに「バルサザー、お前はあっちに行け」と言われるシーンで、バルサザーが「はい、あっちに行きます」って言ったあとに、すぐに「そうは言われたが、この辺に隠れていよう」っていうセリフがあるの
細川:(笑)
宮藤:そんなことって絶対にないじゃん、演劇で。「そうは言われたが、この辺に隠れていよう」って、わざわざ言わないじゃん(笑) そういうのがやっぱり、シェイクスピアの魅力なんだよね。変なセリフがいっぱいあるの
細川:どこに隠れちゃうんだろう?
宮藤:そう、どこに隠れるかも見どころですね
三宅:あと、ジュリエットのお父さんが、ガーッとジュリエットに怒るシーンがあるんですけど、そのあともうムカムカして、「あー手がムズムズする! あー手がムズムズする!」っていう
宮藤:そういうセリフがあるのよ。いきなり「あー手がムズムズする!」っていうセリフが出てくるから、これは面白いなぁと思って
変なセリフが多いため、真面目にやることで逆に面白くなるのではないかと語った宮藤と三宅。また演出についても、通常日本で上演される際にカットされるシーンを活かしたり、逆にほとんどの公演で演じられるシーンをカットしたりと、こだわった内容となっていることが明かされた。そんな期待の舞台『ロミオとジュリエット』は、11月20日(火)から本多劇場で始まる東京公演を皮切りに、全国4ヶ所で上演される。