よゐこ×鈴木おさむ、テレビ業界の未来語る「前みたいにはならない」
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11月29日(木)、よゐこ・有野晋哉と濱口優がパーソナリティを務めるラジオ番組「よゐこのオールナイトニッポンPremium」(ニッポン放送)に、放送作家の鈴木おさむがゲスト出演し、テレビ業界に思うことや今後どう変わっていくのかを語った。
YouTubeの猛進から“ネット時代”といわれ、テレビ業界について「制作費削減」「視聴率低迷」と取りあげられることが多い今日。番組にもテレビ界隈を不安視するメールが多く届き、「テレビでネタ番組が少なくなった」と指摘したメールには、よゐこも鈴木おさむも「もうテレビではできない」と語った。
鈴木:前みたいにはならないんじゃない、もうコント番組をテレビではできないでしょう?
濱口:無理だろうね。技術が無くなっていくだろうね
鈴木:それこそネットで出来るんじゃない? ロバート秋山の「クリエイターズ・ファイル」なんか全部ネットだしね。あれだけ完成度が高いものをテレビではなく、YouTubeでガンガン回っていると、たぶんそういう時代がきますよ。若手芸人さんだって、いまはネットにネタをあげているでしょ? 音楽もそうじゃない、テレビに出なくても米津玄師は売れる。視聴率のこともあるし。視聴率のことを考えると、なんかそこを気にするならやらなく良いじゃんって思っちゃう、逆に
濱口:ほお~! まさかその言葉が鈴木おさむから……
鈴木:いや、本当に思っていますよ
濱口:じゃあテレビはどうなるの?
鈴木:……でも、テレビの制作する人って優秀でしょ?
濱口:うん、優秀
鈴木:だから、テレビの制作能力のある人は、いろんなところでやれると思うんですよ
有野:テレビディレクターって、“この人をもうちょっとテレビ的にしたい”ってことができる人だもんね
鈴木:そうそう。テレビはより、俺たちよりシニアの人たちが見るものになるだろうし
濱口:前に(鈴木)おさむに、『テレビはこれからどうなると思う?』って聞いたら、『役者さんが自分のドラマを紹介するためにバラエティに出るから、芸人も皆、自分のチャンネルを紹介するためにテレビに出るようになる。だからテレビが全部番宣になるんじゃないか?』って。だからテレビが宣伝のツールに
鈴木:ネットネットと言われているけれど、中川家とかめっちゃ強いと思うよ。漫才とかコント、ステージが強い人がね。あと、あっちゃん(オリエンタルラジオ・中田敦彦)とかもリアルなところを目指していて、それも間違っていないと思う。だって、テレビは座席がないもん! みんな、ジジイが退かないから!(笑)
宣伝効果の高いテレビと、自由度が高いYouTubeの違いを見極めて、各々が活躍していけば良く、またテレビ業界が衰退しても制作スタッフは仕事に困らないだろう、と語った鈴木。この他にも、働き方について、売れる芸人とは、放送作家のこれからなど、時間の限りそれぞれが今思うことを語り尽くした。