12月12日(木)深夜放送のラジオ番組『ミューコミプラス』(ニッポン放送・毎週月-木24時~)に、アニメ監督の塩谷直義が出演し、この日最終話が放送されたTVアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス 3』について、作品のテーマを決めるに至った経緯を語った。
『ミューコミプラス』では、12月2日(月)から2週間スペシャルウィークとして『2019年 話題の人に会いたいよSP』という企画を開催中。最終日となるこの日は、塩谷直義が出演し、監督を努めた『PSYCHO-PASS サイコパス 3』(フジテレビ「ノイタミナ」にて放送)の根幹となるテーマについて明かした。
吉田尚記アナウンサー:『PSYCHO-PASS サイコパス 3』で塩谷監督が一番テーマにしたかったことは何ですか?
塩谷:“入国者と日本人の関わり方”ですね
吉田:言われてみると『PSYCHO-PASS サイコパス 3』って全部その物語なんですよね
塩谷:そうです。主人公の2人がまさにその象徴で、慎導灼は日本人、イグナトフは移民ですね
吉田:『PSYCHO-PASS サイコパス 3』って、日本だけが上手くいってる世界なんですよね。だから世界から日本に来たい人はたくさんいるんだけど、そうしてやってきたイグナトフは、そんなに簡単に幸せになれるのか? ということで……
塩谷:うん。彼が日本に来てからどうなっていくのかという問題を描いていますね。今現実もそういう状態に近づいていますし。今までの『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズは、外に視野を広げるものを描いていたんですよね。なので、逆に外から見た日本人っていうのをテーマに描くべきだと自然に思ったんです
吉田:なるほど!
また、塩谷が“入国者と日本人の関わり方”というテーマに至った理由も語られた。海外に行くため飛行機に乗って上空から日本を見た際、山やビルや綺麗な街が並ぶ光景に、「なんて繁栄した国なんだろう」と思ったという。そして、その中には日本人しかいないこと、だからこその素晴らしさもあるのだと考えたことが、きっかけであったと塩谷は話した。
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