3月13日（金）深夜、お笑いコンビ・三四郎の小宮浩信と相田周二がパーソナリティを務めるラジオ番組「三四郎のオールナイトニッポン」（ニッポン放送・毎週金曜25時～）が放送。女優・天海祐希の主演ドラマに宗教団体の教祖役で出演した小宮が、その撮影裏話を語った。

先日、最終回を迎えた「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」（日本テレビ系）の、オリジナルストーリーである「トップナイフ-天才看護師の条件-」（オンライン動画配信サービスHuluで独占配信）に小宮は出演。各地でトラブルを巻き起こしている、宗教団体の教祖役として出演。

小宮：4日前にドラマの収録に行って、台本を見たら、カルト教団の教祖ね。すごい、ブツブツブツブツ言うような、挙動不審な男、みたいな。

相田：一癖、ありそうな。

小宮：そう。それで、ドラマだから生田スタジオ（神奈川県川崎市）に行くんだよね。生田スタジオに行ったことはある？

相田：あるよ。

小宮：何で？

相田：“有吉の壁”とかで。

小宮：ドラマで行く所だよ、生田スタジオは。

相田：ははははは（笑）

小宮：朝の8時入りぐらいだったんだよね。朝でどれぐらい混むか不安だったから、2時間前ぐらいに家を出て。待たせるわけにはいかないじゃん？ 天海祐希さんとかさ。念には念を入れて。それで、なんだかんだで1時間半ぐらいで着いたの。

相田：90分もかかるんだ？

小宮：朝だから、めちゃくちゃ混むのよ。（30分前に着いたから）ちょっと、余裕だと思ってスタジオに入ろうとしたら、ブリリアンのコージがいてね。

相田：ああ～。

小宮：最初は俳優さんと会いたかったから、『何で、芸人がいるんだよ』って思い。

相田：ははははは（笑）。

小宮：コージに『どんな役？』って聞いたら、『カルト教団の教祖、小宮さんの弟子』って。弟子が100人いるわけよ。『その中の一人です』って。

相田：うんうん。

小宮：『ああ～、差がつきましたね。それだったら僕もご機嫌ですよ』と。その日はカルト教団の教祖の僕が、弟子100人を引き連れて、病院の中を歩いて行くシーンを。異様な光景で、患者さんは驚くみたいな。そして、本番が終わって戻ったら、エキストラさん達がコージと喋っていて。『歩くだけですけど、スムーズにできていましたね』、『演技力がすごいですね』ってコージが言われていて。

相田：うん。

小宮：まんざらじゃない顔をしていて。

相田：コージが？

小宮：うん。それで、褒められたからかわからないけど、次の日にブリリアンは解散。たぶん、褒められて俳優一本でいけると思ったんじゃない？（笑）

相田：違うと思いますよ（笑）。

小宮：次の日もいくつかシーンを撮って、その3日間は結構忙しくてさ。午前中はドラマを撮って、飛び出しで収録みたいな。3日目、楽屋でくつろいでたら、『すいません、小宮さん！ ちょっと巻いてるんで、もう衣装に着替えてもらってもいいですか？』って言われて。『危ね～。40分前に着いたのに。こういうこともあるんだ、ドラマって』と思って。（この日は）天海祐希さんと同じシーンだったから、僕が遅れることはできないから。

相田：確かにね。

小宮：それで、僕が衣裳部屋に行こうとしたら、天海祐希さんがいて。『よろしくお願いします。三四郎の小宮浩信です』って言ったら、『いやいや、知ってるわよ』みたいな。

相田：おお～！うれしい！

小宮：すごいフランクな感じで接してくれて。それで衣装に着替えて。『本番が始まります。前室で演者さんは待っててください』ってなって。で、待っていたら、天海祐希さんが天才外科医の格好で来て、僕が『お願いします』ってフランクな感じで言ったら、『はい、お願いします』って、なんかキリっとして、もう役に入ってる。さすが、女優さん。でも、前室で俳優さん同士が喋っているのを見て、僕が1人でいたのを察してくれたのかわからないけど、天海さんが『小宮くん！ これ終わったらね、ケータリングのカレーを食べて帰りなよ』って。

相田：優しい！

小宮：『ありがとうございます。でもちょっと、『青春高校3年C組』っていうバラエティの番組で飛び出しなんですよ』って言って。『ああ～そうなの？ じゃあ、食べられないね』って。『まあ、この現場が巻けば、ちょっと食べて帰れるかもしれないです』って言ったら、『ああ、そうなんだ』って。それで、テストをやって、本番。めちゃくちゃ緊張した。絶対に失敗できないじゃん？ あっちは完璧にするから。で、『はい、カット！ チェック入ります』って、監督がチェックを始めた瞬間に、天海さんが『これで、カレーを食べて帰れるわね』って。

相田：おお～！！

小宮：『巻いといたわよ』と。チェックに入ってOKが出る前に。

相田：自分の中ではOKだと？

小宮：そうそうそう！『チェック入ります……はい、OKです！』ってなって。 めちゃくちゃ格好良い。

相田：『ほらね？』ってことだよね。すごいな～！

“カット”がかかった瞬間に監督からの“OK”を見越し、『これでカレーを食べれるわね』と発言した天海祐希を絶賛した小宮。しかし、当時は『なんで、“OK”が出てないのにカレーを食べれるの？』と、その意図をくみ取れず、微妙なリアクションを取ってしまったと後悔していた。