キャスターの辛坊治郎は7月22日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！」に生出演、大阪のテレビ局での活動を中心にしてきた自身の経験をもとに、関西ならではの芸能界の“きまりごと”について語った。

「あかんたれ」発売イベントを行った上沼恵美子＝大阪府堺市のおおとりウイングス　撮影日：2015年10月05日　写真提供：産経新聞社

タレントの上沼恵美子さんが司会を務める、関西テレビの長寿番組『快傑えみちゃんねる』が7月に終了。今年25周年を迎える関西の人気番組である。

増山さやかアナウンサー）けっこうなネットニュースになっていますね。

辛坊）けっこうなネットニュースになっているの？ それは背後に、揉めたとか、なにかスキャンダル絡みの話が若干、あったのかな。私も、その手の話はほとんど知らないので、わからないですけれど。

増山）そうなのですか。

辛坊）私がやっている『そこまで言って委員会NP』（よみうりテレビ）という番組が、いま、オンエアが日曜日の午後1時30分から。実は、上沼さんがやっている番組（『上沼・高田のクギズケ!』よみうりテレビ・中京テレビ）が、その前番組（午前11時40分～12時35分）なのですが、あいだに別番組が1本挟まっています。関西の芸能界の伝統みたいなもので、大物2人を縦に並べるということに、いろいろな軋轢があるという話を聞いたことがあります。どんな軋轢かはよく知らないですけれども。だから、いろいろ気を使うのでしょう。だから、たかじんさんご存命中には、“2階建て”になったことは、たしか、一度もないと思いますよ。ただ、たかじんさんが亡くなられて、私が後を継いだので、私には誰も気を使いませんから、続けてやっていることはたまにありました。けれども、あいだに1拍おいて、というのが慣例になっていました。

関西の芸能人で上沼恵美子さんと、やしきたかじんさんというのは別格総本山です。別格の人はたくさんいまして、仁鶴さんも別格だし、西川きよしさんも、ある意味、別格ですし、昔で言うと、大村崑さんとかね。有名な方はたくさんいらっしゃいましたけれども。いま、関西でいちばんパワフルな芸能人というのは上沼さんだという気がします。