元・大阪府知事で元・大阪市長の橋下徹氏が12月14日(月)、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に生出演。人気漫画『鬼滅の刃』の最終巻・23巻まで読了したことを明かし、感想を述べた。
鬼滅の刃の劇場版、興行収入が300億円を突破
全国で公開中のアニメ映画、『劇場版 鬼滅の刃 ~無限列車編~』の興行収入が13日までで302億8000万円に達した。国内の興行収入が300億円を超えた作品は、これまで歴代1位の『千と千尋の神隠し』だけで、鬼滅は2作目となった。鬼滅の興行収入は千と千尋にあと5億円ほどに迫っていて、近く1位の記録を塗り替えそうだということで、来週には塗り替える可能性がある。
辛坊)ちなみに橋下さんは、『鬼滅の刃』の映画は観ましたか?
橋下)映画は観てないですが、原作の23巻も読み終えましたよ。もう、子どもに「読め読め」と言われて。
辛坊)コミックの方ですか。
橋下)ええ。まずは7巻手前で挫折。もうやめていたのですよ。そしたら、7巻半くらいからあの映画に入るので。
辛坊)『無限列車編』が入るのですね。
橋下)7巻の半分くらいから8巻ですかね。ですからそれだけは読んでくれと言われて読んで、9巻で挫折。
辛坊)また挫折したのですね。
橋下)あとはもう苦役の状態で「読め読め」と言われて。
辛坊)どこが苦役なのですか?
橋下)こんなことを言ったら鬼滅のファンの方に怒られてしまいますよね。作者の皆さまをけなしているわけではなくて、子どもたちにはすごい共感が広がっているのですけど、あの「頑張れよ頑張れよ、窮地に追い込まれても頑張れよ」という感じなのですよ。51歳まで生きてきたら、そんな頑張れ頑張れと言われても、やはり逃げる術も覚えなければいけないのですよ。
辛坊)そうなのですよ。24時間頑張れないよそれは。
橋下)もう死ぬかどうか命とられるかという場面では逃げるでしょう。今は自殺の問題とかそういうことになれば、「そんなに頑張らなくてもいいよ。逃げることも1つの術だよ」という風潮に持っていこうといっているのに、この『鬼滅』は最後の最後まで頑張らなければいけない。
尋常な精神力じゃ司法試験なんて受からない
辛坊)でも最後まで読んだのでしょう。
橋下)読みました。
辛坊)そういう性格なんだ。そういう性格じゃないと、やはり司法試験なんて受からないですよね。
増山さやかアナウンサー)それはそうですよね。
辛坊)橋下さんが受けたのは旧司法試験のときだから、今の法科大学院とは制度が違ってですね、当時の司法試験なんて尋常な精神力じゃ受かりませんから。
橋下)あれは旧司法試験と新司法試験で、僕らの心の中では、新司法試験組はあれは弁護士ではないと思っていますから。……あ、今のは否定してもらえないとクレームが来ますから(笑)。「嘘でしょう?」とか言ってもらえないと!
辛坊)分かります、分かります。
橋下)そんなこと言ったら駄目ですから。新司法試験組がたくさんいるのですから。
「あしたのジョー」の“頑張り方”とは違う
辛坊)それは一旦置いて、『千と千尋の神隠し』は観ましたか?
橋下)観ました。あれも話のストーリーをよく理解出来ませんが、深いらしいですね。
辛坊)確かに一度観ただけで完璧に理解出来たかと言われたら、よく分からないところもたくさんありますね。
橋下)『鬼滅』も、『千と千尋』のときも子どもはよく言うのですけれど、やはり僕は『明日のジョー』なのですよ。
増山)それも結構頑張りますよね。
橋下)頑張るのですけれど。頑張り方が違うのですよ。
辛坊)そうなのですか。
橋下)ストーリーも現実に即していますから。『鬼滅』は複雑ではないですか。『鬼滅』はもう、鬼が出てくる鬼退治と一緒ではないですか。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)