10月8日（金）深夜、お笑いコンビ・三四郎の小宮浩信と相田周二がパーソナリティを務めるラジオ番組「三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週金曜27時～）が放送。相田が “幸運のタクシー”に遭遇したというエピソードを披露した。

業界大手の日本交通が東京23区と三鷹市、武蔵野市で走らせているという「幸運のタクシー」。その数はわずか数台で、その希少性から「見ると幸せになる」と噂されている中、相田は東京・赤坂に向かう途中でこのタクシーと遭遇したと語る。

相田：この間ね、家からタクシーに乗って、赤坂に行こうとしていて。で、六本木一丁目ぐらいだから、もう赤坂に近い所よ。

小宮：はいはい。

相田：そうしたら、60歳ぐらいの運転手さんが急に話しかけてきて『お客さん、前を見てください。あれ、珍しいやつですよ』って。前にいたのが、日本交通のタクシーだったんだけど、上のあんどん（表示灯）がさ、ピンクの“N”の日本交通なのよ。普通は青色じゃん？

小宮：うん。

相田：あれがピンクなのよ。これ、テレビとかで見たことがあるぞと思って。『幸せを運ぶタクシー』とか『幸運のタクシー』って呼ばれてるの。

小宮：そうなの！？ へぇ～。

相田：で、運転手さん曰く、『あれに乗ったら、記念乗車証みたいな物がもらえるんですよ。すごいんですよ』みたいなことを言っていて。俺も調べたんだけど、宝くじに当たるぐらいの確率って書いてあって。相当、すごいのよ。

小宮：運転手さんもビックリしてるの？

相田：そう！ 運転手さんも、ちょっと興奮していて。で、目的地の赤坂に着きそうだったんだけど、前にいるからさ。乗ってみたいなと思ったんだよね。

小宮：仕事じゃないの？

相田：後輩と食事するだけだったから。後部座席を見たんだよね。その幸運タクシーの。誰も乗ってないの。チャンスじゃん？

小宮：（相田が乗っているタクシーの）前にいるの？

相田：前にいて、赤信号で止まっているの。運転手さんに正直にね、『乗り換えたい』って言ったの。『前のタクシーに乗りたい』って。

小宮：はいはいはい。

相田：運転手さんに『え！？』って言われたけど、『そうするのも手ですよ。本当にこんなことないんで！』って。違う会社の方だったんだけど、『僕も初めて見ました』って言って。ちょうど、信号待ちだったから、『今、降りますか？』ってなって。

小宮：優しい。それぐらい、珍しいんだ。

相田：でも、支払いをしている間に信号が青になっちゃって！ そうしたら、運転手さんが『お会計はこれでメーターを切っとくんで』って言って、そこからチェイスが始まって（笑）

小宮：ははははは（笑）

相田：前いにる幸運のタクシーと、俺の会計済タクシーのデッドヒートが始まってさ。運転手さんもノリノリなのよ。『追っかけますよ～』みたいな感じで。でも、こういう時に限って、青信号が続いて。

小宮：ああ～。

相田：で、目的地は赤坂だったけど四谷まで行っちゃったのよ。でも、運転手さんは支払いについて『こんなことは本当にないですから、いいですよ』って言ってくれて。

小宮：おお～。

相田：『渋いな～、ありがたいな～』と思って。『ありがとうございます！』って言ったら、運転手さんが『お幸せに！』って。粋だなと思って、俺も『あなたもお幸せにね。またどこかで会えるといいですね』みたいな言葉を残して。

小宮：オシャレだな～。そんなこと言ったの？

相田：うん。それで、やっと幸運のタクシーに乗ろうとしたら『すいません』ってジェスチャーをされて、断られたのよ。後部座席を見たら、小さいおばあちゃんが乗ってたのよ。

小宮：あらららら（笑）

相田：そのまま、幸運のタクシーはバーッと行っちゃって。『乗れなかったな～』と思っていたら、後ろからスーッとタクシーが来て運転手さんが『なんで、乗らないの！？』って。『おばあちゃんが乗っていたんですよ』って言ったら、『じゃあ、戻りましょうか』って言われて。俺もスッと乗ってさ。

小宮：うん。

相田：そこから赤坂までその人が送ってくれて。お会計をしようとしたら、メーターが作動してないの。『メーターを押してないですよ』って俺が言ったら、『うわ、やっちゃったな～』って。『僕もなかなかない経験をさせてもらったんで、お代は結構ですよ』って。タダで乗せてくれたのよ。

小宮：渋～っ！

相田：だからそれ、運転手さんもあえてメーターを押してないのよ。

小宮：あえてね。

相田：幸せはどこにでもあるよ（笑）

「幸運のタクシー」を追跡したが、後部座席に小柄なおばあさんが乗車していた為、残念ながら乗車できなかったという相田。しかし、最初に乗っていたタクシー運転手の粋な計らいで、幸運のタクシーに乗ることこそできなかったものの、その後に十分幸せを感じたと振り返った。