11月30日（火）深夜、ラッパー・R-指定（30）とターンテーブリスト・DJ松永（31）による音楽ユニット・Creepy Nutsがパーソナリティを務めるラジオ番組「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」（ニッポン放送・毎週火曜27時～28時30分）が放送。2人が20代前半だった頃の厳しいギャラ事情について語った。

カナダ出身の大物ラッパー・ドレイクの“そっくりさん”として活躍する人物（22歳）が、アメリカの音楽イベント1ステージで5,000ドル、日本円でおよそ57万円稼いでいる――という話題を番組で紹介。日本とは違うアメリカの高額なギャラに驚きつつ、自分達の22歳の頃を振り返った。

DJ松永：22歳で1ステージ57万円ですよ？ 金銭感覚がおかしくなるって。22歳の時の俺なんか……悲しいよ！

R-指定：ふふふ（笑）。俺らの22歳……。

DJ松永：俺は22歳の時なんか、イベントで１人でDJプレイやっても、もちろんノーギャラですよ。

R-指定：そうやなー。

DJ松永：21歳の時にはバイト代をすごいためて、1枚目のソロアルバムを出しましたけど、いろんなラッパーに足元を見られ、ボラれて、飛ばれて。

R-指定：大変な思いをしてな。

DJ松永：ミュージックビデオを作るからお金ちょうだい、ってことでお金を渡して振り込んだけど、作られず、いなくなってとか。そういう事がいっぱいあって、結果、蓋を開けたら全然売れなくて、大赤字で。上板橋（東京都板橋区）のワンルームに住んで。

R-指定：上板橋なぁ～。（※昔、上板橋のワンルームでDJ松永とR-指定は同居していた。）

DJ松永：バイト、7個落ちて（笑）

R-指定：あははは！（笑）。それは松永さんの態度が悪かったんちゃう？

DJ松永：面接とか就活とかしたことないから、短パンとサンダル姿で全部行って。

R-指定：それ、それ、絶対にそれ（笑）。面接で短パンとサンダルは落とされる。

DJ松永：その時は分からなかった（笑）。でも、最後に受かったバイトも短パンとサンダルで行ってるもん。

R-指定：22歳は、俺が初めて『UMB』（ラッパー日本一を決める大会）で優勝したくらい。でも、優勝してやっと、交通費にちょっと色がつくぐらいの感じで。それまでは交通費が出たらいい方で。マジでちょっとしたギャラを、２人で分け合うみたいな。

DJ松永：２人で5,000円とか、ぜんぜんあったからね。

R-指定：そう。その時はまだCreepy Nutsをガッツリ結成する前だから、R-指定としてソロで呼ばれたイベントに松永さんと２人で行ったら、主催者側は「R-指定しか呼んでないから」ということで俺の交通費をくれるわけですよ。当然、夜行バスの5,000円。でも、それを松永さんと２人で分けたら、もうね？

DJ松永：5,000円ってさ、夜行バスでも無理だよ。

R-指定：22歳は修行の時期ですよ。でもその時は別に、修行とも思ってなかったよな？

DJ松永：当たり前だと思っていたよね。

R-指定：交通費が出た！！ とか思っていたくらい。その時は日本でヒップホップが盛り上がる兆しもなかったから。

DJ松永：むしろ、県外のライブに呼ばれたのが超ステータスだったよね。

R-指定：そう。ゲストで呼ばれた！！ みたいな。採算がどうとかじゃなくて。

DJ松永：でもよく考えたら、ゲストで赤字ってどういうことだよ！（笑）

DJ松永といえば、29歳で『DMC』（DJの世界大会）で優勝して世界一のDJとなり、2021年の東京オリンピックでは閉会式にも出演したが、数年前はノーギャラだったと告白。R-指定も『UMB』で優勝して日本一のラッパーとなっても、“交通費とちょっと”くらいのギャラ、2人で5,000円しかもらえない時代もあったそうだが、「当たり前だと思っていた」「その時はほんまに普通だと思っていたから」とコメント。

このあと再び、“偽ドレイク”がモノマネで5,000ドル稼いでいるという話題を引き合いに、DJ松永が「もし当時、赤字だらけ、ギャラ無し、バイトの面接が落ちるみたいな状態で、例えば俺がドレイク的な国民的アーティストのモノマネで57万円稼げたら、それに手を出さないとは言い切れない」と真面目にコメント。

しかし、続けて「AKB48さんのモノマネで俺が1ステ57万円を……」とナゾの例えを挙げると、R-指定からすかさずツッコまれ、DJ松永が慌てて「俺もわかんない！ 例えば、例えば、な（笑）」と訂正したが、再びダメ出しされていた。