LiLiCo、5年間の車中泊生活でぶつかった“壁”とは「これより下はないなと思って」ウイカも仰天

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3月8日(火)、ファーストサマーウイカがパーソナリティを務める特別ラジオ番組『ファーストSTEP in 国際女性デー』(ニッポン放送)が放送。タレントのLiLiCoがゲスト出演し、壮絶な下積み時代を明かした。

LiLiCo、5年間の車中泊生活でぶつかった“壁”とは「これより下はないなと思って」ウイカも仰天

「国際女性デー」であるこの日、フジテレビ、BSフジ、ニッポン放送による3波連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」の一環として放送された本企画。各界から様々なゲストを招き、「これからの女性の生き方」や「自分らしく過ごすための“はじめの一歩”」についてリスナーと一緒に考えていく企画を実施した。

番組後半には、日本とスウェーデンという二国の文化を持つLiLiCoをゲストに招き、日本で感じた“壁”をテーマにトークを展開。18歳のとき、祖母の影響から単身で来日し、最初に言語の“壁”に阻まれたというLiLiCoだが、「“壁”にぶつかるのはとても良いことで、それは前に進んでるってことなんですよね」と振り返り、日本語を習得していった経緯から、20代で経験した驚きの過去を明かした。

ウイカ:21歳から5年間、ホームレス生活をされたっていうのをお聞きしたんですが、日本でってことですよね?

LiLiCo:中野から始まったの。鍵を替えられて入れなくて。でも車はあったので、その車の中で結局5年間生活する。それがキャンピングカーじゃなくて、普通の乗用車。みんなから「冬とか大変だったでしょう?」って言われるけど、冬は毛布をかぶればいいから平気。でも、日本の夏は暑い!

ウイカ:特に車の中だと灼熱になっちゃいますから。

LiLiCo:開けてもダメで、冷房をかけるとガソリンが減るから、あれは本当にヒドかった。

ウイカ:ポジティブ思考というか前向きな気持ちがその5年を支えたんですか?

LiLiCo:これより下はないなと思って。たまに、レッカー車で車を持ってかれたときが結構あって。

ウイカ:ひぇ〜!

LiLiCo:私たちにとっては、家を持ってかれたからね。それを出すためにはお金を払わないといけないけど、そのお金がないわけ。当時は演歌歌手をやっていたので、仕事はいただいてはいなかったけど、1日7、8軒くらいのスナックを回って、「歌わせてください」って。もちろんノーギャラだけれども、運がよければチップとか1,000円をいただいたりしたら、マネージャーと一緒におにぎりを食べたりとか、そんな感じの生活。

ウイカ:ギリギリで生活されてからの転機が『王様のブランチ』(TBS系)の出演ってことですか?

LiLiCo:その間もいっぱいありましたけど、“壁”で話すならば、売れたいから「なんでもいいです!」って言って、新聞に書いてあるテレビ局の電話番号に電話して「会ってくれませんか?」ってプロデューサーに。

ウイカ:直談判!?

LiLiCo:もちろん私のことなんて誰だかわからないけど、敏腕プロデューサーが会ってくださって。そのときに「あなたはいないのよ、日本に」って言われたのね。そこも大きな“壁”ね。それでドラマには出られない。

ウイカ:そっか! モデルがいないから。

LiLiCo:日本のドラマはリアルを描くから。でも、「あなた、映画にいったら悪役でいけるかも」って言われて。もちろんドラマに出られないのは傷ついたけど、「そっか、映画か!」って思って、本当に最後まで生きたことがない悪役ばっかりやって、そのおかげで広まって。でも今、映画紹介のお仕事もしてるから、その糸をたどってる。

ウイカ:その一言がなければ、もしかしたら映画の仕事をしてなかったかもしれない。“壁”があったからこそ、その“壁”にあたって違う道に逸れたから、出逢えた映画ってことですよね。

車中泊のホームレス生活から、ブレイクまでの道のりを回想し、「たくさんの壁にぶつかったほうが、たくさんの免疫力ができる」とも話していたLiLiCo。

さらに番組終盤、自分らしく生きるための提言として、「我慢はもう美学じゃない」とリスナーに発信。来日して感じたことを振り返りながら、「やりたいことはどんどんやって。失敗してもいいので」「やりたいなと思ったら、何歳になってもやればいいんじゃないかな」と前向きなメッセージを送っていた。

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