7月3日(日)に放送された、女優の戸田恵子がパーソナリティを務めるラジオ番組「戸田恵子 オトナクオリティ」(ニッポン放送・毎週日曜14時~14時30分)に、インスタグラムやYouTubeで人気の双子タレント「広海 深海」の広海がゲスト出演した。
プライベートで連絡を取り合ったり、食事に行ったりする間柄だという戸田と広海。広海は、両親からの育児放棄があったことや、LGBT、ADHDであることを公表しており、その波乱な子ども時代のことを語った。
戸田:生後間もなく、ご両親が育児放棄をして、母方の祖父母に育てられたそうですね。
広海:そうなんです、すっごく愛情深い、がばいばあちゃん的な。すごく癖のあるおばあちゃんで。もう、他界されているんですけどね。すっごくいい祖父母に育てられて、愛情いっぱいだったので。
戸田:うん、うん。
広海:貧乏だったり、特殊な環境だったりしたんですけど、すっごい幸せでした!
戸田:そうなんですね。
広海:住んでいた家もボロかったんですけど、「貧乏でもいいけど、貧乏くさいのはダメ!」っていう教えでした。
戸田:なるほどね!
広海:深いわ~(笑)
戸田:深い!(笑)
広海:祖父母が凄かったから、良かったんだと思うんです。感謝しかないです。
戸田:その、新しいランドセルも買ってもらえなかったり……。子どもって残酷なことを、結構平気でね、言うからね?
広海:そう、でも、子どもは正直だから。ただ、祖母の教えが「何か言われたら、絶対に言い返せ!」みたいな教えだったので。嫌な気持ちにはなっていたんですけどね。でも、人と違ってもいいんじゃない? って思ってもいて。
戸田:それは、1人じゃなくて、双子で2人だから乗り越えられたというのもあるのかな?
広海:それは、絶対に2人いたから私達はぐれなかったと思う! 孤独じゃないって素晴らしいことですよね。
戸田:確かにね。
広海:そんな僕達も反抗期はあって……。運動会の時、小学校3年生ぐらいの時、二人三脚をみんなは親と走るのに、私達は祖母と走らないといけなくて。ちょっと嫌だったんです、かっこ悪いみたいな。
戸田:うん、うん。
広海:いつもだったら、祖母は「うるさい!」みたいに言うんですけど、その時はちょっと祖母が泣いたの。
戸田:うん。
広海:ちょっと悲しかったみたいで。“おばあちゃんと走るのは恥ずかしい”は、悲しかったみたいで。
戸田:ああー……。
広海:それで凄く傷つけちゃったなと思って。そこでもう、私達の反抗期は終わっちゃって。『誰かに何か言われたとしても、おばあちゃんを守らなきゃ!』って。だから、反抗期の子に、親の弱いところ見せるっていいのかもしれませんね。
戸田:おばあちゃん、よく一緒に走ってくれたね。
広海:もう、本当にしんどかったと思うわよ!(笑)
戸田:本当にもう、想像しただけでちょっと涙が出てきそう……。
広海:しかも、小学生の血気盛んな男の子と、双子だから2回も走らなきゃいけないのよ?
戸田:おばあちゃん、すごいですね。
このあと、広海がLGBT、ADHDへの持論も吐露。国連加盟193か国が2030年までに達成を目指す、持続可能な開発目標「SDGs」の10番目のゴールにも、「世界中から不平等を減らそう」という目標が掲げられ「年齢、性別、障がい、人種、民族、生まれ、宗教、経済状態などにかかわらず、すべての人が、能力を高め、社会的、経済的、政治的に取り残されないようにすすめる」とある。これについて広海は、「無知故の偏見や差別だと思うので、そこは減らしていけたらすごいハッピーですよね」と希望を語った。
番組情報
女優・戸田恵子が大人のクオリティ・オブ・ライフ(上質で豊な生活)をエンジョイするための「人・モノ・コト」にフォーカスする番組です。
大人の会話が弾むプチトリビア、大人が生活に取り入れたくなる情報をお届けする30分。ぜひお付き合いください。