辛坊治郎が5月11日（木）、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』に出演。12日発売の米誌『TIME』の表紙に、岸田文雄首相が掲載されるというニュースに注目。その見出しについて「マズい」と連呼。首相サイドからTIME誌へ抗議したことを世界に示せと語った。

AI戦略会議の初会合で発言する岸田文雄首相＝2023年５月11日午前、首相官邸　写真提供：産経新聞社

『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』月～木曜日　15時30分～17時30分　生放送

岸田文雄首相が、12日発売の米誌『TIME』の表紙を飾ることがわかった。岸田首相の大きな顔写真とともに、英語でインタビュー内容の“見出し”が記されており、辛坊の訳によると「岸田総理大臣は長年続いた平和主義を捨てると欲している＆そして、日本を本当の軍事国家にしようとしている」という文面だという。

これに辛坊は「（発売があすなので）現物、中身を読んでいないので何とも言えないんですが」と前置きし、「いかんよ、これ。これはちょっと、いかん」と言及。続けて「この見出しはマズいだろう。ちょっと不用意。というのは、日本のメディア対応に慣れていると、日本のメディアって必ず忖度して新聞記事を書いてくるし、独占インタビューなんかしたときにはそうだし、ゲラチェックをさせるわけですよ。英語のメディアは、絶対ゲラチェックは倫理上してはいけないということになっているから、出る（発売）までは出てこないんです」と指摘。「そのへんの覚悟も含めてインタビューに慎重に答えたか？」と疑問を呈した。

そのうえで、インタビュー内容自体は全く異なっている可能性もあるとして、「ちゃんと（TIMEに）抗議しましたという証拠を世界に残さないとマズいと思う。この表紙のニュアンスは、インタビューと違うんだということを。TIMEに言ったって無駄なので、TIMEに抗議したということを世界に言わないと」と警告した。

なお、外務省が「表題と中身に乖離（かいり）がある」として抗議したことを、林芳正外相が12日、記者会見で明らかにした。