ニッポン放送では、今年11月に逝去した役者・仲代達矢氏が出演した『NEXT STAGEへの提言Ⅱ』（2025年2月27日放送）を年末特番として再放送する。

仲代達矢、上柳昌彦アナウンサー

『NEXT STAGEへの提言Ⅱ』は日本を代表する各界の著名人が何を考え、何を次世代に伝えるのか、自身の人生を振り返りながら、「次世代・NEXT STAGE」への提言を伺っていった番組で、2024年10月から2025年3月に放送された。

仲代氏の逝去が伝えられた際、無名塾からは「役者にこだわり、生涯現役を貫いた唯一無二の俳優でした」とのコメントが発表された。仲代がこだわっていたという“役者”への想いは番組でも語られており、「自分以外の何かになって、役によって、変わっていかなきゃいけない。だから“役者”なんですよ。ある役を演ずるわけですから、私はどうも俳優という言葉は、なんとなくピンとこなくて。『役者の仲代達矢です』って、いつも言うんです」と話した。

また、日本映画史を代表する黒澤明監督の名作「七人の侍」では、俳優座養成所時代に、通りすがりの侍役として、ほんの“数秒”の出演となったのだが、その撮影の様子が忘れられないといい、「ただ歩くだけですよ。セリフはないんです。これが黒澤明先生はね、延々と半日やらせるんですよ。朝から昼間、（七人の侍の）錚々たる先輩みんな待たせて。地獄ですね。（黒澤明監督から）『役者なんかやめろ』って言われながら。それで、お昼ご飯の時に解放されるんです。当時の私は、『よーし。こうなったら俺は役者になって、黒澤明の作品に二度と出るもんか』って本当に思ったんですよね」と感慨深く振り返っている。

次世代に向けた提言を伺うと、「頑張ることの中心は、愛なの」という言葉を挙げた仲代氏。その真意とは……

『NEXT STAGEへの提言Ⅱ～役者・仲代達矢の言葉～』は、12月31日（水）16時30分から放送。仲代氏が人生を語った貴重な音源を、今年の締めくくりとして、ぜひ多くの方にお聴きいただきたい。