阿座上洋平が「声優落語チャレンジ」
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アニメ『昭和元禄落語心中』のテレビ放映に合わせた「アニメ×落語×声優」の異色コラボイベント「声優落語天狗連」。その3回目となるイベントが、昨晩、「としまミュージアム」の一環として豊島公会堂を会場にして開催された。ゲストに助六役・山寺宏一さんを迎えてトークショーが行われた。後、若手声優が落語に挑戦する「声優落語チャレンジ」へと進んでいった。
今回チャレンジするのは、阿座上洋平さん。4月に放送開始するアニメ「クロムクロ」で主人公を演じることが決まっている。
口演する演目は「出来心」。アニメの第1話で、関智一さん演じる与太郎が披露したのがこの「出来心」だ。
落語に限らず、生で舞台に出るのはプロになってから初めてという阿座上洋平さんには、前回の石井マークさん「声優落語チャレンジ」でも稽古をつけた立川志ら乃師匠が稽古をつけた。
ご本人登場を前に、会場には、その稽古の模様を追いかけた「2分間のドキュメンタリー」が放映。
稽古期間は2週間。はたしてどうなるのか。
期待と不安が入り混じる中、いよいよ「声優落語チャレンジ」が始まった。
やや緊張した面持ちで高座へと上がった阿座上洋平さん。
軽快に「出来心」を熱演していく。途中、とんでしまいそうになった時も、すぐに立て直す。
会場からは、笑い声が聴こえる。そして、阿座上洋平さんは調子をあげていく。
不思議だ。落語を演じながら、15分の間にどんどんうまくなっていくのだ。
高座の熱が会場に広がり、会場の気が高座に伝わる。笑い声もどんどん大きくなってくる。
いつしか、惹きこまれていた。
こうして、阿座上洋平さんの「声優落語チャレンジ」は大成功に終わった。
チャレンジを見守った、MCの吉田尚記とサンキュータツオさん、山寺宏一さんも壇上へ。
そして、稽古をつけた立川志ら乃師匠もかけつけ、「何ちゃんとできてんだよ(笑)!」と阿座上洋平さんを賞賛した。
2週間という期間で15分にも及ぶ落語「出来心」を習得し、好演した阿座上さんに対し、「想像以上のことが起きた!」と語り合う壇上のメンバーが印象的だった。
毎回、「声優落語天狗連」には本物の落語家が登場している。
第一回は入船亭扇辰師匠が『鰍沢』、第二回は立川志ら乃師匠が『時そば』を口演してきた。
この後登壇するのは春風亭一之輔師匠。
2012年3月に、21人抜きで昇進。落語協会の若手真打で現在もっとも注目されている1人だ。
ニッポン放送では、「菊正宗 ほろよいイブニングトーク」 にもご出演されている春風亭一之輔師匠。
登場を前に、会場の空気はどんどん高まっていた。
【LINK】
『昭和元禄落語心中』公式サイト
『声優落語天狗連』公式サイト