苦しんだ人の方が心が豊かになります【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第285回
苦しみを乗り越えると、後になって「よくぞくぐり抜けたな」という喜びが湧いてきます。まったく苦しみを知らない人よりも、苦しんだ人の方が心が豊かになるのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
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苦しみを乗り越えると、後になって「よくぞくぐり抜けたな」という喜びが湧いてきます。まったく苦しみを知らない人よりも、苦しんだ人の方が心が豊かになるのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
私のように長く生きると、さまざまな坂を越えますが、「まさか」の坂もその一つです。思いがけないことがよく起こり、そのたびに「まさか」を越えてきました。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
武器を捨てさせられた日本が、諸外国と堂々と渡り合えるのは文化しかありません。文化の原点は国語です。歌を忘れたカナリヤならぬ、国語を忘れた国民はどうすればいいのでしょうか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
小説を読んだり、あるいは芝居を観るということは、自分が経験できないもう一つの人生を辿ることです。それはその人の心を非常に豊かにします。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
新しい行動に移さない人生は、傷つかないけれど、喜びも少なく、感動もしません。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
生きるということは、一瞬一瞬、真剣に、生命(いのち)の火を完全に燃やし続ける生活を送ることではないでしょうか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
これからの教育では、目に見えないものの大切さを教えて欲しいのです。それは神であり、仏であり、人の心です。心はだれも一つしか持っていません。これらはすべて目に見えないものです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
人を恨まず、一日をできるだけ楽しく生きる努力をして下さい。そうすることで、何よりあなた自身が楽になりますよ。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
一、生き物を殺すな、 二、他人のものを盗むな、 三、自分の妻・夫以外と交わるな、 四、嘘をつくな、 五、酒を飲むな これが仏教の五戒(ごかい)です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
「忘己利他(もうこりた)」の言葉どおり、自分のことを考えないで一生懸命他人(ひと)のために尽くしている方も沢山います。マザー・テレサもその一人でした。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
この不条理と理不尽に満ちた現世で、親は子どもたちに命の尊さ、重さを教え込めるでしょうか。人間が次第に人間でない「何か」に変化していくようで、恐ろしくなります。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
お釈迦さまは渇愛地獄から抜け出し、あげっぱなしの愛、慈悲を行いなさいと教えています。愛したお返しを相手から貰おうと思うのをやめれば、私たちは悩みから救われます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
仏壇がないと悩んでいる方は、どこでもいいですから家の中でひとところだけ聖なる場所をつくって、そこに亡くなった方の写真やご先祖の写真を飾り、心から祈って下さい。それでいいのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
勉強というのは自分の可能性を発見することです。勉強しないと人間は成長しないのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
人間はいやな時は「いや」とはっきり言い、無礼な相手には毅然とした態度を取らなければなりません。今は、みんな利口になってしまって大人しすぎる気がします。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
悟りとは、私たちの毎日の生活の中で、偏りのない正しい道をいかに実践していくかということです。極端からは何も生まれません。バランスの取れた自然な立場がいいのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
私たちが抱いている煩悩が欲望を生み、欲望が執着を生み、執着が苦を生みます。私たちの苦しみのほとんどの原因は、煩悩から生まれる欲望や執着なのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
動物の中で、人間だけが持つ才能の一つに想像力があります。想像力によって、人間は他者の苦しみも痛みも自分のことのように感受することができるのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
私は、小説を書き始めるとき、「必ずこれは成功する」と自己暗示をかけてきました。成功した自分を思い描くことはとても重要です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
人は他人に頼ってもだめなのです。独りで生まれ死んでいく人間は、自分を頼れるものに鍛えあげるしかないのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
意見の食い違うような時は、相手の心を変えようとする前に、自分の心を変えてみましょう。視点をちょっと変えてみるのです。そうすればきっと、あなたの思いが上手く伝わるはずですよ。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
お礼を言うとき、「ありがとう」と言いますね。「有り難い」、つまりめったにないこと、有り得ないようなことが起きた、という意味です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
「人の世に在るとき、求むる所、意の如くならず」 平安時代の源信のことばです。仏教の四苦八苦の一つ、欲しいものを求めても手に入らない苦しみを示しています。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
室町時代の能楽者世阿弥(ぜあみ)の「初心を忘れず」ということばは、ものに憧れた時のことを忘れないという意味ではなく、その時々に決意や目標を忘れないということだと思います。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ
出家するまでは「死ねば骨と灰と炭酸ガスと水になって無になる」と思っていました。 でも今は、死んだあとの魂の存在を信じています。 瀬戸内寂聴
今の辛さに負けないで下さい。じっと我慢して頭を下げて早く悪い運が去るようにやり過ごすんです。必ずいい運が回ってきますから、諦めないで頑張りましょう。 瀬戸内寂聴
心に苦しみを感じ、身に苦痛の記憶を数多く受けた者ほど、人の苦しみ、悲しみを思いやれると思います。 瀬戸内寂聴
今の若い人たちは自分の心を伝える言葉がありません。人の話を聞く耳がないから、社会がぎくしゃくしているのです。人間同士、話し合って通じないことはないのです。 瀬戸内寂聴
人間が一番成長するのは恋愛です。本気で恋愛をしたら、必ず成長します。私は、恋愛賛美家です。 瀬戸内寂聴
この地球には、数え切れないほどの人間が棲んでいます。そんな中で一人の人と出会うというのは奇蹟です。言い換えれば、それが縁(えん)です。 瀬戸内寂聴