瀬戸内寂聴 新年が来るのは、「風が地球を廻したにすぎない」
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1605回 作家の林芙美子は、新年を迎えることを「風が地球を廻したにすぎない」と表現していました。この宇宙的な表現が、少女の頃の私の好みに適(かな)って、今も尚、お正月になると思…
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【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1605回 作家の林芙美子は、新年を迎えることを「風が地球を廻したにすぎない」と表現していました。この宇宙的な表現が、少女の頃の私の好みに適(かな)って、今も尚、お正月になると思…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1604回 手のつかぬ月日ゆたかや初暦(はつごよみ) 新しい年を迎えるごとに、私はこの吉屋信子さんのすがすがしく豊かな句を想い浮かべます。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1603回 あけましておめでとうございます。 新しい年はどんな年でしょう。すべてはあなたの心がけ次第。豊かな未来が待っていると信じて、夢や希望を膨らませましょう。 瀬戸内寂聴 撮…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1602回 人間は不如意なことに遭うと、これで人生が終わったかのように悲しみます。しかし、その先に思いもよらない嬉しいことが待ち構えているかもしれないのです。希望を持って立ち向か…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1601回 お釈迦様は、「過去を追うな。未来を願うな。過去は過ぎ去ったものであり、未来はまだ判っていない。今なすべきことを努力してなせ」とおっしゃいました。今を切に生きましょう。…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1600回 自分を取り巻く不穏で不幸な状態に負けないで、その中に「良く変わる」予感と希望を見出していきたいものです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1599回 子供が悪くなるのは、親のせいだと私は思います。心地よい距離感の中で、想像力を持って向き合っていれば、子供が今、何を求めているのかを判ってあげられたはずです。 瀬戸内寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1598回 私達人間は悪いことをしますが、誰も見ていないと思うからする訳で、神や仏が常に自分を見ていると畏れを感じられれば、犯罪や戦争は無くなるはずです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1597回 仏教はどの宗派でも、究極にたどり着く真理はひとつです。自分を投げ出して広大無辺の仏さまの慈悲にすがれということです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1596回 「神様は人間に耐えられない苦しみはお与えになりません」と、カソリック信者であった作家・田中澄江さんは私に言いました。苦しみに耐えて生き抜いたら、思いがけない幸せが訪れ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1595回 自分一人が幸福になることが、本当の幸福でしょうか。今、地球上のあらゆる国で、飢えに苦しみ、戦火に遭い、苦悩している人が大勢います。人間として無関心でいてはいけません。…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1594回 歳を取ると確実に死に近づいているという実感が湧き、だからこそ、残された歳月の一日一日が、この上なく懐かしく、美しく見えてくるのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1593回 人の苦しみを一身に受けることを代受苦(だいじゅく)といいます。災害で命を落とした方々は、私達に代って亡くなり、私達を生かしてくださったのです。この御恩を忘れてはなりま…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1592回 いつでも努力して自分を磨いておかないと、運もチャンスも逃げていきますよ。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 寂庵コレクションVol….
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1591回 日本人は「もの」に「いのち」があると考えます。自分の使い込んだものの寿命が尽きたとき、捨てることにためらいます。何でも捨てろという最近の風潮に疑問を感じます。 瀬戸内…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1590回 今どきの子供は本を読まなくなったと嘆く前に、本を読む面白さと愉しさを与えるのが教育です。画一的な人間を作ることが教育ではありません。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1589回 恋に打算が入った時、もうその恋は汚れています。ベッドの中の睦言を公衆の面前に公開したり、秘め事であるデートの二人の写真を発表しようという人に、美しい恋をする資格はあり…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1588回 お金の貸し借りは友情、愛情を壊します。お金を貸しても、相手の救いになるとは限りません。金銭で仲違いしないように、慎重にするべきです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1587回 人間は誰しも、無明と呼ばれる闇を抱いています。無明の中の煩悩が、あらゆる苦を生み続けるのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 寂…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1586回 私達は、生きている限り自分の可能性を拓き続けるという努力をしなければなりません。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 寂庵コレクション…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1585回 障害を持つ子供のお父さん、お母さんを心から応援します。「育児」は「育自」です。色々な壁にぶつかると思いますが、親の愛情が何よりの力です。頑張ってください。 瀬戸内寂聴…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1584回 『歳時記』をめくっていると、今はもうなくなってしまった伝統的な行事や生活風俗の類が多くあることに気づかされます。伝統的な習慣や行事が文明の波に押し流されるのは寂しいこ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1583回 風の中 声はりあげて南無観世音(なむかんぜおん) 俳人・種田山頭火の句です。冬枯れの冷たい風景の中、風に背を押されて歩いていると、この句が思い出され、「南無観世音」と…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1582回 一流大学、一流企業と進むと、挫折した時の衝撃が大きく、抜け殻のようになる人も多いと聞きます。しかし、挫折こそ成長の好機です。読書や音楽を愉しんで心に栄養を与え、前を向…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1581回 人という字は支え合っているように見えます。一人では生きられないのが人間です。自分が支えられていることに気づいたら、いつか自分も誰かの支えになりましょう。 瀬戸内寂聴 …
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1580回 年の瀬になると、年賀状を欠礼するという葉書が到来します。兼好法師の言葉通り、死は前より来るとは限りません。いつ突然、背後に迫っているかわからないものなのです。 瀬戸内…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1579回 幸せな状態とは、心が自由であることです。だから、お金があろうとなかろうと関係ないのです。健康で、心が自由だったら、それはもう一番幸せな状態です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1578回 人間の容れ物は歳月と共に老いても、感受性は若い時と変わらずに保つことはできます。人間、中身が大切です。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1577回 この世は苦です。苦しみを耐え忍び、打ち勝っていくことが人生です。自分だけの不幸というものはありません。自分が味わった苦しみは他の人も味わっているのです。前向きに頑張っ…
【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第1576回 世の中は、何事も徐々に変わっていきます。だから、固定した考えはあまり持たないほうがいいですよ。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 《瀬戸内寂聴 新刊情報》 〈最新刊〉 寂…