ミュージカル『キム★ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』観てきました。
タイトルを見れば一目瞭然ですが、韓国生まれのミュージカルで、今回が日本版の初公演です!
「キム・ジョンウクって一体誰?」って思いますよね。
有名な俳優さんでも、今をときめくアイドルでも、著名な作家でもありません。
普通の一般人男性です…実は…ヒロインの初恋の人です。
そう!このミュージカルのテーマは初恋。
なにをやってもダメダメな冴えない男ミニョクが会社をクビになり、始めたこと…それは!初恋の人を探してあげる「初恋探し株式会社」
一方こちらも仕事を失い、厳しい父からは結婚を急かされる女リタ…どうやら彼女は初恋の人が忘れられない。
それならと、父に無理矢理連れられてこられたのが「初恋探し株式会社」
どこか頼りないミニョクと2人で初恋の人、キム・ジョンウクを探す旅に出るのですが…。
果たして、彼女の運命の人は見つかるのでしょうか?!
…というお話なのですが、いや~、とにかく面白かったです。
キュン死するんじゃないかと思うほど、胸がキュンキュン。
こんなにキュンキュンしたのはいつ以来だろう?
初恋という言葉の響きだけでもキュンとするのに、初めての2人の出逢いに1キュン!思わぬ再会に2キュン!!
そして2人が初めての恋に落ちていく様子にキュンキュンキュンして何回キュンしたかわからなくなりました。
こんなにキュンキュンさせてもらったのに…なんと、出演者はたった3人!
ヒロインのリタは、現在も過去も当然1人、元宝塚の彩吹真央さん。
初恋探し株式会社のミニョクは、回想される過去ではなんと初恋の相手キム・ジョンウク!。
対極の男性を見事に演じているのは村井良大さん。
そしてリタのお父さんをはじめ、2人を取り巻くその他大勢の人々…総勢24人は、な、なんと!駒田一さんがたった一人で演じているのです。
なんでも演じるマルチマン、次から次へと舞台に登場して、2人を際立たせたり、場を和ませたり、笑いの渦に巻き込んだり…駒田さんの本領発揮という感じでした。
涼しい顔して舞台に立ってらっしゃいましたが、きっと舞台袖での衣装の早変わりにはどれだけてんてこ舞いされていることでしょう…それを想像するとさらに笑いがこみ上げてきます。
客席と一体になって作っていく感覚がすごいんでしょうね。
3人が心から楽しんでいるのがわかるから、観ているこちらも引き込まれてさらに楽しくなる!
それを見た3人がまた楽しむから…という素敵な目には見えないループがあるような…。
本当の自分…
人は、自分のことは誰よりも自分がよくわかっていると思い込んでいます。
でも、それは本当でしょうか?本当の自分…
あなたもこのミュージカルを見た後は、本当の自分を見つける旅に出るためのチケットを手にしているかもしれません。
私もまだこんなにキュンキュンできるからまだ大丈夫って、とっても軽やかな嬉しい気分になりました。
いつも見ている景色がちょっとピンク色に変わったような…ふふふ…
あ、そうそう、このミュージカル、韓国で初演されてから今年で10年になるんです。
わりとお店でもなんでもコロコロ変わってしまう韓国でずっと愛され続けているのは、本当にすごいことだなと思います。
2010年にはコンユとイムスジョンで映画化もされました。これも素敵でした。
韓国のエンターテインメントといえば、ちょっと前まではKポップでしたが、今は、ミュージカルも大きな柱になっています。
あなたも胸がキュンキュンするような本当の自分を見つける旅に出てみませんか?
『キム★ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』は、6/26まで、よみうり大手町ホールで上演、月末には大阪公演もあります。
「ひろたみゆ紀・空を仰いで」
たったひとつ眩しく輝く大きな太陽、おぼろげに優しい光を放つ月、一つ一つは小さいけれど幾千幾万という圧倒的な数でキラキラ輝く星たち…空の主人公たちです。
晴れの日もあれば曇りや雨の日、そして嵐の日もあり、毎日刻々と表情を変え、一つとして同じだったことがない空。
その空に輝く太陽・月・星も毎日姿を変えています。空には果てしないドラマがあるのです。そして、私たちの世界もまた同じ。同じような毎日でも一日たりとも同じ日はありません。ひとりひとりに果てしないドラマがあります。
ここでは、人一倍空から遠いちっちゃいひろたが、空を見上げるように、低いところからいろんなものを見上げてひとつひとつドラマを探しにいきます。プロフィール
栃木県出身。NHK宇都宮放送局のキャスター、レディオベリー(エフエム栃木)のパーソナリティを経てフリーへ。
以降ニッポン放送のパーソナリティやリポーターを務めるなどフリーアナウンサーとして活動。
2009年には韓国に語学留学。両国の文化を身につけパワーアップして活動中。